逃げ腰

本格的に転職活動を始めた。

エンジニアになるには、そのまま未経験で雇ってもらうところを見つけるか、一旦スクール・職業訓練所に通ってから就職するか。未経験なら後者が良いのだろうが、一人暮らしで収入がなくなることを思うと、後者は非現実的だった。

とりあえず何かしら独学で進めてみよう。そう思って手を出したのが、プログラミングの勉強として、Progateにて、「HTML&CSS」を始めてみた。

また、何かしら独学での証明が欲しいと思い、敷居の低いと言われているITパスポートの勉強を始めた。


コロナの中での転職は厳しいものがあった。いや、年齢的なものかもしれない。

求人の中で、募集対象になっているのは、多くが30歳以下。もしくは未経験なら25歳までというものが多い。たまに35歳までという光り輝いているようなものを見つけても、募集が多いのか、書類選考にかかることはなかった。

確かにこの、どこをとってもよろしく無い経歴を見たら、私が面接官でも「こいつすぐ辞めるんじゃね?しかもいい年齢なのに未経験って・・」と思って、面接にも呼ばないのは容易に想像できる。

転職回数不問と書かれているものが多い。一旦、ITの世界に入ってしまえば、その後は少しは楽なのかもしれない。


そんな中でも、面接に呼んでくれた企業がちらほらと出てきた。

割り振られた有給を使い、コツコツと行き始めた。だいたい聞かれることは、退職理由。また、未経験だが、今何か勉強していること。よかった、何かしら勉強していて。

正直、当時は営業もしていたし、面接なんて腐る程受けた。面接慣れというか、面接でしどろもどろになるということはほとんどない。あらかた質問内容が終わり、向こうからしたら悪くはないという印象を持ってもらえた後に、必ず言われるのは、これまでの経歴でだいたいがショートワーカーだが、何か働く軸見たいなのはあるのか?という、転職回数の多さについて。だいたいそういう時は、「ああ、しょうがないよね」という、どうしようもない理由(残業が多過ぎて体調壊した、重いもの運んで腰を痛めたなど)で逃げていた。

求人票に「全員面接」とか敷居の低いようなことを書いている企業の面接なんて、最初から落とすつもりなんだろうなという感じだった。恐らく、本当に多くの方が「全員面接」に惹かれて応募してるんだろう。30オーバーの未経験なんて本当は話聞きたくないが、しょうがないから・・という感じの対応。質問だけさっさと聞いて流しておこうという感じがした。

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