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【翻訳】MTTでのIP3betポットをマスターする【MTT】GTOWブログ.103
3ベッターに対してインポジションでプレイすることは、自分のアドバンテージを生かすためのレッスンである。ディフェンス側のプレイヤーであるあなたにはエクイティのアドバンテージもナッツのアドバンテージもない。
あなたにあるのはポジションのアドバンテージである。これにより、通常のディフェンディングプレイヤーとしてのプレイよりも相手のアグレッションに対してパッシブにプレイするインセンティブが生まれる。相手に先にアクションをさせることで情報を引き出しながらトレードオフを強制し、後のストリートであなたはブラフやポットコントロールをしながらマージナルハンドからの追加バリューを絞り出すことが出来る。
スタックの深さが深ければ深いほど、またボードがダイナミックであればあるほど、あなたのポジションアドバンテージは大きくなる。そのため、与えられた状況における自分のハンドのインセンティブを判断するために、これらの要素を評価する必要がある。
プリフロップのプレイ
次の図は、トーナメントの様々な段階における、ブラインドからの3betに対するCOの反応を示している。他のポジションからのオープンの場合、数字は若干異なるが、パターンは同じである。
誰かがオープンレイズをコールし、その後ブラインドの一人がスクイーズした場合はパターンが異なる。このシナリオでは、以前の記事で説明したように、よりタイトでアグレッシブなプレイが一般的に正しくなる。
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ICMのプレッシャーの下でも、コールは戦略の重要な一部であり、よりタイトでアグレッシブなプレーが奨励される。リスクプレミアムが高くなると、当然のことながら、コールが減り、フォールドが増え、レイズが増える。しかし、これらの違いの大きさは、3betがSBからなのかBBからなのかによって大きく異なる。
実際、SBの3betとBBの3betに対するCOの反応には、いくつかの顕著な違いがある。全般的に、BBに対してはフォールドが多く、4betが少ない。BBの3betに対する反応は、トーナメントの様々な段階においてそれほど変わらない。特に、SBからの3betに対する反応の変化と比較すると、その変化はとても小さい。
これは3ベッターのレンジ、レイズサイズ、およびインセンティブの違いを反映している。
SBにとって、コールはあまり魅力的な選択肢ではない。彼らはスモールブラインドからわずかなディスカウントしか得ておらず、プリフロップのアクションをクローズすることも出来ない。従って、彼らはBBにエクイティを与えないことを好み、コールとしてプレーする方が良いようなハンドを多く含む、よりリニアなレンジで3betする。これはICMのプレッシャーが高まるにつれて特に顕著になる。
BBにとって、コールは非常に魅力的である。彼らはビッグブラインドとアンティのおかげで素晴らしいオッズを得ており、後ろで誰かがコールしたりレイズしたりする心配もない。3betをする場合、彼らはプリフロップで喜んでオールイン出来るような非常に強いハンドと、特にコールが魅力的とは言えないような弱いハンドからなるポラライズドレンジで行うことを好む。従って、4betに直面したときに厳しい決断を迫られることは少ない。このようなポラライズドレンジは、BBが3betする際に大きなサイズを使う動機付けとなる。従って、オープナーがSBにフォールドしないようなハンドをBBに対してはフォールドするのは正しいと言える。
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ここでのもう一つの興味深い傾向は、スタックが深くなるにつれてCOのコール頻度が上がることである。これはオープナーがインポジションのプレイヤーからの3betに直面したときとは逆の現象であり、ここで何が起こっているかを知る手がかりとなる。
ポストフロップをプレイすることは、インポジションのプレイヤーにとって好都合である。賭け金の残りが多ければ多いほど、そのポジションの価値は高くなる。したがって、アウトオブポジションのプレイヤーのスタックが深い場合は、フォールドするか4betすることで、ポストフロップのプレイを避けるインセンティブが高まる。スタックが浅くなればなるほど、アウトオブポジションであることはあまり重要でなくなり、スタックがもっと深ければフォールドしたであろうハンドでポットオッズを利用してコールをし、フロップを見ることが魅力的になる。
逆にCOは、スタックが深いときにはプリフロップでハンドを終わらせないことを好む。なぜならポストフロップでエクイティがオーバーリアライズされることを期待出来るからである。彼らは、スタックが浅ければフォールドするような弱いハンドでもコールするが、スタックが浅ければ4betするような驚くほど強いハンドでもコールする。以下は、50bbのスタックでICMを考慮しない場合のBBからの3betに直面したときのCOのソリューションである:
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スーテッドコネクターは、スタックが深くなることで最も利益を得やすいハンドである。ストレートやフラッシュが完成したときの報酬が高いだけでなく、スタックが深いと、ドローを活用してのフロートやセミブラフでより多くのプレッシャーをかけることが出来る。
さらにBTNの3betに対してはコールしないようなオフスーツのブロードウェイハンドでも、ブラインドの3betに対してはコールすることができる。例えばAToのようなハンドは、控えめなキッカー付きのトップペアやミドルペアになることが多い。ポジションがあることで、ポットを小さく保ったり、あるいはドミネイトされているハンドから逃げることを容易になる。また、ショーダウンに持ち込む事も容易になり、リードしているときには追加のバリューを引き出すことも可能となる。
スタックが浅くなると、これらのオフスーツのハイカードを持つハンドの価値は上がり、小さなスーテッドのハンドの価値は下がる。有効スタックを50bbから30bbに減らすと、COのフォールド頻度はあまり変わらないが、コンティニューするレンジの構成が少し変わる。スモールペアやスーテッドコネクターがフォールドする一方で、A9oやKToのようなオフスーツハンドでコールすることが多くなる:
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最も大きな変化は、AQs、AJo、QQのようなハンドでのオールインが増えたことである。COのオールインの頻度が約50%増加したが、これは、SPRが低くなったことで、ドミネイトしているハンドからポストフロップでより多くのチップを得る為にコールをするよりも、優勢な時点でエクイティをプロテクトしようとするインセンティブが働くためである。
Cbetへの対応
3betをコールした後は、フロップでの小さなCbetに直面する可能性が高い。これはSBとBBのどちらの3ベッターにとっても最も頻度の高いアクションである。浅いスタックの場合、彼らは25%ポットをベットすることを好む傾向が強い。より深いスタックの場合、彼らは50%ポットベットもまた多用するが、両者に対する対応は似ている。
以下は50bbの有効スタックの3BPのSBからの25%Cbetに対するCOの反応である
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大抵はコールすべきである。よりダイナミックなローカードのボードではレイズが戦略の重要な部分を占めるが、コールは常に最も頻度の高いアクションである。プリフロップと同じように、レイトストリートでのプレイはインポジションのプレイヤーに有利なため、フロップでアクションを終わらせるよりもコールが好まれることが多い。
また、プリフロップでレイズしたプレイヤーにとって、より多くのカードが公開される事は不利になる傾向がある。なぜなら、彼らがコーラーに対して持つ大きなアドバンテージはレンジ内のビッグペアの多さだからである。ボード上に落ちるカードが多ければ多いほど、これらのビッグペアは弱くなる傾向がある。これはローボードでは当てはまらない、3ベッターはペアになっていないオーバーカードも多く持っており、ターンやリバーのカードによりこれらのカードが強くなりやすいからである。これが、COがこれらのダイナミックなフロップでよりアグレッシブにプレイする理由の一つである。
このパターンはBBと対戦するときも同様である:
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スタックが浅くなっても同じ傾向が見られる。
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静的なフロップのプレイ
A62rは、有効スタックが50bbの時でも3ベッターが小さなCbetを好み、コーラーがレイズすることがほとんどないボードの典型的な例である。
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KJoやバックドアフラッシュドローを持つT8sのような野心的なフロートがあるにもかかわらず、COはこのフロップでMDFに到達していない。Aハイボードは3ベッターにとって非常に有利であり、特にドローが少ない場合はそうであり、COは最悪のハンドで「L(ロス)」を受け入れるしかない。
ターンで50%のバレルに直面したとき、COの戦略は非常に直感的である。どんなドローでも、ほとんどのペアでもコールするが、進展しなかったフロップのバックドアのフロートハンドと、リバーで改善するためには、わずか2アウツしかないローポケットペアはフォールドする。
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しかし、より一般的なのは、彼らがターンでチェックに直面することであ理、そこでは興味深い展開が始まる。このボードでは、COはポラライズドレンジでジオメトリックにベット開始する。強いトップペアかそれ以上のハンドがバリューの下限であり、ブラフはフラッシュドロー(その多くはレイズされないようにチェックバックすることを好む)だけでなく、発展しなかったフロップでのフロートハンドからも選ばれる。
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K♦ 5♦がフラッシュドローに発展した場合、ベットとチェックでインディファレントになるが、他のバックドアフラッシュスーツのK5はピュアベットである。
動的なフロップのプレイ
AをTに変えることで、状況はよりダイナミックになる。特に3betポットでは、レンジがビッグカードに集中するため、フロップにビッグカード(特にA)がある場合、両プレイヤーとも逆転される事が比較的難しい、強いハンドをフロップヒットすることになる。そのようなカードがない場合は、両者とも将来のストリートで改善する可能性のあるハンドをフロップで多くレンジ内に持つことになり、プロテクションとエクイティの否定がより大きな考慮事項となる。
このボードでCbetに直面した場合、COは積極的にレイズし、脆弱なトップペアのハンドをプロテクトすることを強く好む。これらのハンドはたった今はオールインするのに十分な強さを持っているが、多くのターンカードで価値が減少する。
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また、フォールドすることは非常に稀である。このように堅牢な頻度でコンティニューするのにも関わらず、SBはどんな2枚でベットしても利益を得ることができる。なぜなら、より動的なボードでは、SBにはピュアブラフや、ショーダウンバリューが実質的にゼロのハンドや、改善する可能性が全くないようなハンドがないからである。また、COにも絶望的なハンドはあまりない。5対1のオッズであれば、ほとんどのハンドはインポジションで少なくとも一度はコールする事を正当化できる。
8♦のターンでは、COのバレルに対するコンティニュー戦略は、ほとんどA62rのボードと同じ論理に従うが、フロップと同様、彼らは強いが脆弱なペア(A8はこの条件に十分当てはまる)からなるより強固なレイズレンジを構築する:
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ここで最も難しいのは、♦を持たないAQでのコールだろう。小さいペアでのコールも、恐ろしいリバーのカードやベットというリスクを考えると、危ういと感じるかもしれない。
これらのプレイは、次の3つの要素を念頭に置いておくと、理解や実行がしやすいだろう:
あなたの直感は正しい。おそらく負けるだろう。これらはあなたの最も弱いコールであり、均衡戦略に対して、かろうじて利益が出る程度である。つまり、オッズが3:1の場合、ショーダウンでベストハンドであったり、ブラフやバリューベットで4回に1度ポットを獲得することになる。それでも、これらのコールはその価格のために正しい。(ICMがより重要になると事態はより不安定になる。そもそもプリフロップであまりコールしないのはそのためである)。
これらのハンドは、あなたのポジションやトラップ(あなたのコールレンジにはAAやKKも多いことに注意)とともに、リバーで相手に厳しい決断を迫る。Aはあなたにトップペアを与えたのか、それともあなたの55の望みを打ち砕いたのか?あなたのAQを下ろすために相手はブランクリバーでブラフをかけるべきか?もしそうすれば、あなたのスロープレーや、ビッグカードが来ない事により少し強くなっている55のようなスモールペアに直面するリスクがある。
相手もまた、リバーをチェックするかブロックベットしたい中程度の強さのハンドを多く持っている。あなたの軽いコールは、あるリバーでは驚くようなバリューベットを、他のリバーではブラフに使える弱いハンドを与え、アウトオブポジションの対戦相手の判断を難しくする。
まとめ
3ベッターの強力なレンジを相手にプレーするのは常にプレッシャーを強いられるが、ポジションを持っていることは大きな助けになる。また、あなたの目的はポットを獲得するチャンスを最大化することではないことを忘れてはならない。そうではなく、長期的に最もチップを稼ぐことが目的なのだ。あなたはレンジが弱く、勝つより負けるポットの方が多いと思っておくべきだが、それは問題にならない。なぜなら、プレフロップでコールする際に良い価格を得ていたからである。
むしろ、あなたの目標は相手に難しい決断をさせることである。プリフロップでもポストフロップでもそうすべきなのだが、あなたがコールしたとき、相手はあなたがスロープレイをしているのか、フロートしているのか、あるいはマージナルペアで安くショーダウンすることを望んでいるのかは、わからない。また、ターンでフラッシュカードやオーバーカードが出たときにあなたのハンドが改善したのか、それとも台無しになったのかもわからない。
これにより、相手はもう一度ベットすべきか、チェックコールすべきか、チェックフォールドすべきかの判断が難しくなる。時には相手が正しく判断することもあるが、それを確信を持って行えることは稀であり、それがあなたにとって最善のシナリオとなる。
練習する
以下のドリルでは、様々なポジションとスタックサイズで、ブラインドからの3betに直面する。全てChipEVのシミュレーションに基づいているので、プリフロップとポストフロップの両方の判断を練習することができる。
ICMを判断に取り入れる練習をしたい場合は、このICMドリルでプリフロップの同じようなスポット(ICMモデルに基づくポストフロップシミュレーションはまだ利用出来ない)を残り50%のフィールドで練習して欲しい。このドリルのコツをつかんだら、パラメータを微調整して、トーナメントの他のステージを練習することもできるが、多くの異なるICMモデルから無作為に抽出したドリルセットで練習するよりも、一度に一つのステージに集中した方が、より多くの成果が得られるだろう。
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