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【翻訳】BBからのスクイズへの対応【MTT、セオリー】GTOWブログ.78
あなたがオープンレイズし、誰かがコールし、BBがスクイズする。どのように戦略を立てるべきか?
レイズがあり、1人以上のコールがあった場合、BBにとってリレイズは魅力的なオプションである。その場でポットを取る可能性は低いが、少なくとも1人の相手をフォールドアウトさせ、多くのデッドマネーをポットの中に閉じ込め、ヘッズアップで争うことができる。
従って、BBスクイーズに対するディフェンスの仕方を学ぶことは、自分がオリジナルレイザーであろうとコーラーの一人であろうと有益である。この記事では、UTGのレイズに続いてBTNとSBのコールがある場合と、COのレイズに続いてBTNとSBのコールがある場合の2つのスポットを検証し、どのスポットでもBBのスクイズに対応できる一般的な戦略原則を導き出す。
オリジナルレイザーがレイトポジションの場合
COがオープン、BTNとSBがコール、BBがスクイズ。以下の図はスクイズに対する反応を示している:
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まず、オールインせずに4betするのは、スタックの深さに関係なく、どのポジションのプレイヤーに対してもほとんど使われない選択肢であることに注意して欲しい。BBがスクイーズした時点で、ポットには20bb以上が入っており、誰も特に強いレンジを持っていない。このような大きなポットで4betしてからオールインにフォールドするのは魅力的ではなく、BBに対して良い価格のコールオッズを提供することも望ましくない。BBは、高いエクイティを持つ堅牢でリニアなハンドでスクイズしてくるはずだからである。
COとBTNにとって、スタックが浅くなるにつれてコールは魅力的でなくなるが、BBのスクイズによって若干良いオッズが得られる。スタックが浅いと、インポジションでポストフロップをプレイする価値が減少し、これらのプレイヤーはAoF戦略にシフトし、スタックが浅くなるにつれてフォールドする頻度がやや増える。
SBはポジションが悪く、3人の中で最も弱いレンジを持っているため、スクイーズに対して継続することは稀である。ポジションのあるプレイヤーとは異なり、SBはスタックが浅くなるとより頻繁に継続し、オールインやコールの魅力が増える。SBの主な欠点は、誰よりもキャップされたレンジを持っていることだ。最初の段階で最も強いハンドをスクイズする強い動機があった。スタックが深いと、オールインの魅力が減り、レンジがキャップしていることによりポストフロップでのエクイティリアライゼーションが妨げられる。スタックが浅くなると、SBのキャップされたレンジの問題は少なくなり、プリフロップのアクションを閉じることが可能なため、プリフロップでオールインするか、非常に低いSPRでポストフロップをプレーしてほとんど全てのエクイティを実現することが出来る。
BTNもCOよりキャップされたレンジを持っているが、スクイズに対してより頻繁に継続する。ポジションがあることによるエクイティリアライゼーションの高さが、レンジがキャップされている事によるの不利を相殺する。COとは異なり、BTNは1人のプレイヤーが既にフォールドしたことを知った上でアクションを起こすため、フロップ後のポジションが保証される。たとえSBがオーバーコールしても、ポジションのないオーバーコーラーはエクイティを実現するのが難しいため、COにとってBTNのオーバーコールほど問題にはならない。
オリジナルレイザーがアーリーポジションの場合
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COではなくUTGから来たレイズの場合、主な違いの一つは、最初のレイザーのレンジがBTNよりもかなり強いということである。その結果、彼らはスクイズに対してBTNよりもフォールドしにくくなるが、COはより多くフォールドしていました。BTNのコールレンジはCOオープンに対してよりもUTGオープンに対しての方が強いものの、四人のプレイヤーがフォールドしたことを知った上で判断出来るため、UTGよりもポットに参加する余地が多くある。
これがUTGがCOよりもリレイズする頻度が高い理由であり、小さな4betが彼らにとってより有効な戦略となる理由である。
一方、BTNは、最初のレイズがCOから来た場合に比べてオールインする頻度が減り、フォールドする頻度が増える。これは、UTGオープンに対してBBがスクイーズするレンジがかなり強いからである(スタックが100bbの場合、COオープンに対して13%のハンドに対し、UTGオープンに対しては7.9%のハンド)。BTNのレンジも多少は強くなるが、それほどでは無い。彼らはフロップ後にインポジションでプレイすることで、ややマージナルなハンドの価値が向上する事を見越しているからである。
レイズがレイトポジションから来た場合と同様に、BTNは4betよりもコールの比率がUTGよりも高い。これは先ほどと同様に、彼らのレンジがそれほどナッティーではないことと、またBTNというポジションが、後ろのプレイヤー(SB)のエクイティを否定する必要性を減少させるからである。
どんな時オリジナルレイザーはスクイズにコールするのか
オリジナルレイザーからの4betは、ほぼ確実に後ろのプレイヤーをポットから追い出す。一方、コールは後ろのプレイヤーもコールする結果をもたらすことが多いが、4betされることはほとんどない。スタックが100bbの場合でも、オリジナルレイザーからのコールはスロープレイするAAなども含むかなりの強いレンジだと言える。最初のラウンドでリレイズしなかったプレイヤーは、その後にモンスターハンドだと主張する事は出来ず、他のどのハンドも強力なスクイーズレンジと強力なコールレンジに対してリレイズするほど強くはない。
以下がCOオープン、BTNとSBがコール、BBがレイズした時のアクション:
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対して以下はUTGオープン、BTNとSBがコール、BBがレイズした時のアクション:
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興味深いことに、BTNはUTGがコールしたときはフォールドしたときよりもコールする回数が少ないが、SBはコールする回数が多い。SBの元々のコールレンジは既にマルチウェイが得意なハンドを中心に構築されているのに対し、BTNのそれはヘッズアップポットの可能性を考慮したものである。したがって、SBは魅力的なポットオッズにもかかわらず、フォールドしなければならないようなハンドをそれほど持っていない。
最初のレイズがCOからだった場合、SBのレンジは全体的にずっと弱いので、これはあまり当てはまらない。レイトポジションからのレイズに直面した場合、最も深いスタックサイズを除いて、彼らは最初のレイズでスクイズをする動機があった。その結果、2つの強いレンジに対抗できるほど強いハンドはほとんどなく、30bbのスタックでは全くない。
BTNがスクイーズをコールした場合、SBにとって少し暗い状況は減る。彼らはあまりオーバーコールしないが、BTNのコールはCOのコールより圧倒的ではない。
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これらのレンジはどのように見えるか?
スクイズに直面した場合、全てのプレイヤーは最悪の手札をフォールドする。彼らは、プリフロップのアクションによっては、そのようなハンドをあまり持っていない可能性が高いことを念頭に置きながら、ベストハンドのほとんどを4betまたはオールインする。最も大きなペアはトラップとしてコールする。
それ以外に、2つのタイプのレンジを分割する。
ポットがヘッズアップになる可能性のあるレンジと、ポットがフロップ以降に確実にマルチウェイになるオーバーコールのレンジである。
前者の例として、COレイズしたプレイヤーがスクイズにフォールドした場合、100bbのスタックでBBスクイズをコールする場合のBTNのレンジを以下に示す:
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このレンジには、ポケットペアやスーテッドブロードウェイといったマルチウェイで有効なハンドだけでなく、スモールスーテッドコネクターやオフスーツブロードウェイなど、マルチウェイで不利なハンドも含まれる。このシナリオでは、BTNがBBに対してポジションがある状態でヘッズアップになることが多いからである。
COが既にスクイズをコールしている場合、スモールスーテッドコネクターとオフスーツブロードウェイはレンジから外れ、主にポケットペアとスーテッドブロードウェイハンドが残る:
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最高のオフスーツブロードウェイはオールインし、残りのほとんどはフォールドする。COがフォールドした場合でさえ、BTNはこれらのオフスーツブロードウェイハンドをオールインしたがるし、実際に60bbのスタックでは、彼らはそのほとんどをオールインする:
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この傾向は様々なスポットで見られる。ポットがヘッズアップになる可能性がある場合、スーテッドコネクターやオフスーツブロードウェイは有効であるが、これらのハンドは他のプレイヤーがコールした時点で、ほとんどオールインするかフォールドする。
また、トラップレンジはオリジナルレイザーのコール戦略の重要な部分である。彼らが重要なコーリングレンジを持っているときはいつでも、AAやKKが含まれ、多くの場合全頻度でトラップに使われる。以下は100bbのスタックでのスクイズに対するCOの反応である:
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そのコールがリレイズを誘うことはめったにないが、これらのハンドはオーバーコールを誘うだけの強さがある。100bbのスタックであっても、マルチウェイになったスクイズポットではポストフロップのSPRが非常に低くなるため、これらのビッグペアはプレイしやすい。
BTNが最初のレイズをコールした時点でAAを持っていることは稀であるが、40bbのスタックでCOのレイズに直面した場合にもしフラットコールしていたときは、BBのスクイズとCOのフォールドに対してピュアコールする:
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エクスプロイト的な調整
これらの戦略は、全てのプレーヤーがレンジを十分に構築していることを前提にしているが、他のGTO戦略と同様に、様々な相手の戦略に対して強固である。たとえそうであっても、1人または複数の他のプレイヤーのミスは、より大きな利益を得るための搾取的な機会を生み出す可能性がある。
潜在的なミスはあまりに多く、ここでそのすべてを調べることはできないが、1つだけ非常に一般的なミスを取り上げる。多くのプレイヤーは、過度に広くて弱いレンジでレイズをコールする。これは、対戦相手がリレイズして、ポットの中にデッドマネーを閉じ込めるように追い出すインセンティブを高める。BTNやSBが最初に広すぎるレンジでコールした場合、BBはより広いレンジ(リニアでバリュー重視であることに変わりはないが、レイズに必要なバリューの閾値を低くする)でスクイズするべきである。
オリジナルレイザーはBBのより広いレンジ(とその後ろのプレイヤーのより弱いレンジ)により、より多くのコールとより多くの4betの両方が奨励される。最初のレイズに広くコールをしたプレイヤーは、同様に広いレンジでのオーバーコールをすることが予想され、オリジナルレイザーがエクイティを否定するために再度レイズするインセンティブがさらに高まる。
まとめ
スクイズに対応するには、絶対的なポジションと相対的なポジションに細心の注意を払う必要がある。これは、コールすべきハンドの種類と、他のプレイヤーを追い出すことにどの程度こだわるべきかに影響する。ヘッズアップポットで最も有利になるハンド(最大ではないがビッグペアやオフスーツのブロードウェイカード)は、特にオールインが合理的な選択肢である場合、レイズするインセンティブが高い。小さいペアやスーテッドブロードウェイハンドは、マルチウェイでエクイティを保持しやすく、フロップ後のプレイもしやすいので、コールする柔軟性がある。
スタックが深いほど、インポジションのプレイヤーはより多くコールし、4betは少なくなり、スタックが浅いほど、アウトオブポジションのプレイヤーはより多くコールし、フォールドは少なくなる。
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記事は以上になります。最後まで読んでいただきありがとうございました。
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