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【翻訳】ポーカーのパフォーマンスを科学する【セオリー】GTOWブログ.27


「感情」とポーカー

ポーカーは小さなエッジと大きな分散のゲームである。すべてのハンドがあなたのエッジの源泉となる。しかし、分散の大きな波は、熟練したプレイヤーでさえも簡単に飲み込んでしまう。この記事では、ティルトの根本的な原因、感情的な意識、メンタルゲームを向上させる方法について説明していく。

メンタル・ゲームの重要性

ポーカーのパフォーマンスは一定では無い。高いレベルでプレイすることもあれば、最悪のレベルでプレイすることもある。Aゲームの頻度を増やし、Cゲームの頻度を減らすことが、上達への近道である!
これを簡単な数学で実証してみよう。Aゲーム、Bゲーム、Cゲームの3つの状態があり、勝率は以下の通りだとする:

Aゲーム=6BB/100(ゾーンイン!)。
Bゲーム=3BB/100(堅実だが自動操縦的)
Cゲーム=-2BB/100(ティルトしている/最適ではない)
これらのカテゴリーは恣意的なもので、何パターンにでも分けられる。しかし、それらに割り当てられたウィンレートは非常に寛大に見積もっている。多くのプレイヤーは、ティルト状態では-2BB/100handよりはるかに多く負けている!

シナリオ1: 30%のセッションがCゲームである
シナリオ2: 10%のセッションがCゲームである

自分のボリュームの20%をCからAにシフトするだけで、ウィンレートはほぼ倍増する!これが、感情を使いこなすことがポーカーに不可欠なスキルであり、上達を早める方法の一つである理由である。

チャプター1:パフォーマンスの科学

では、パフォーマンスを最大化することがそれほど簡単なことだとしたら、なぜここまで軽視されがちなのだろうか?

ポーカーと違って、メンタルゲームを測定するのは簡単ではない。ティルトを解決する方法はない。メンタルの健康は軽視されがちで、良いパフォーマンスを発揮するために必要な感情的知性を磨くことは、ポーカーのテクニックを磨くことと同じくらい重要なスキルなのだ。自己に問いかける事が必要であり、無意識のうちに無視している問題に取り組む必要がある。

最適なパフォーマンスの原動力は何かをよりよく理解するために、その科学に飛び込んでみよう。

ゾーン

多くのパフォーマンスの専門家は、"ゾーン "とは、人が自分のしていることに完全に没頭しているフロー状態のことだと述べている。ゾーンはあなたのAゲームであり、それを定義してみる必要がある。

  • あなたは完全に夢中になり、行動の流れの中にいる。

  • 外部からの考えや雑念は一切ない。

  • 結果ではなく、純粋に実行に集中している。

  • 時間の感覚が変わる。

  • 過去や未来について考えるのは、純粋に戦略的なことだ。

では、どうすればゾーンに入れるのか?

  • 最適なレベルのストレスが必要である。

  • 圧倒されることなく、挑みがいがある課題に取り組んでいる必要がある。

  • 身体的な欲求を満たす必要がある。

ストレスレベル

多くのプレイヤーは自分の結果に没頭しすぎ、それがティルトを生み、過程と結果を切り離すことを妨げている。ハンドの結果に重きを置きすぎると、悪い結果をもたらす。過剰な感情の昂りは論理的思考を妨げ、プレイの質を低下させる。

これに対抗するために、「ポーカーゾンビ」になって感情を完全に排除しようとするプレイヤーもいる。このアプローチも最適ではない。感情の断絶はモチベーションを低下させ、プレイの質を低下させる。

では、適切な感情の量とは?

Yerkes-Dodsonの法則は、ゾンビ状態と神経衰弱状態の間には最適なストレスレベルがあると提唱している。最適なストレスのレベルは、タスクの複雑さによって異なる。

やる気と意欲を維持するのに十分な感情移入をしつつ、ティルトを避け、過程と結果を切り離す能力を維持するのに十分なリラックスが必要なのだ。

チャレンジの度合い

非常に難しいフィールドでアンダードッグ(スキルが低い)なプレイヤーとしてプレーすることは不安を引き起こす。逆に、弱い相手と対戦する非常にスキルの高い選手は、過信と退屈のためにフローを失うかもしれない。心理学者のMihaly Csikszentmihalyiは、ゾーンというフロー状態は、自分のスキルが圧倒されることなく十分にチャレンジングな状況に生まれると主張している。

経験豊富なポーカープレイヤーは、グラインドする事に退屈を感じるかもしれない。雑用や仕事のように感じるかもしれない。そのような感覚はパフォーマンスの妨げになる。プレイ中はゾーンにいるように集中力を維持することが大切だからだ。ハンドをプレイしていないときでも、他のプレーヤーが何をしているかに注意を払う必要がある。

悪循環のメカニズム

仕事、人間関係、結果、生活全般から蓄積されたストレスは、すべて感情的な疲労の原因となる。こうしたストレス要因は、時間とともに蓄積されていく。

さらに、こうしたストレス要因に対処するための松葉杖として、良くない習慣を取り入れることも多い。睡眠、日常生活、栄養、健康がおろそかになりがちで、長期的なストレスはさらに強まるばかりである。この悪循環は特にポーカープレイヤーに多い。

このサイクルで最も危険なのは、いつまでも疲労状態に陥ってしまうことだ。長い間うんざりするような気分でいると、元気であることがどういうことなのか忘れてしまう。いつも疲れて消耗していると感じることに慣れてしまう。自分でも気づかないうちに、「Cゲーム」に陥ってしまうのだ。

毎日のルーティンを確立することが最も重要だ!

何時に起きて、何時に仕事をして、何時に食事をして、何時に寝るというような単純なことでもよい。日課を守ることで、睡眠、食習慣、ストレス、時間の有効性が改善される。多くの研究が、毎日の習慣が心身の健康増進と強い相関関係があることを示している。

ポーカートレーニングルーティンを作る

適度に健康的なライフスタイルを維持することに加えて、ポーカー・トレーニングのルーティンを構築すべきである。

しっかりとしたルーティンには以下が含まれる:

  • 意図的、計画的な練習

  • S.M.A.R.T な目標

  • やるべきことのチェックリスト

  • 長期にわたる心がけ

S.M.A.R.T.目標は、Specific(具体的)、Measurable(測定可能)、Attainable(達成可能)、Relevant(関連性がある)、Time-bound(期限付き)の事である。
・Specific 何を目指しているのか?
・Measurable 達成したことをどうやって知るのか?
・Attainable それを達成することは本当に可能なのだろうか?
・Relevant 達成したことによって収益の拡大に貢献するのか?
・Time-bound いつまでに達成したいのか?

私たちが自分に課す目標の多くは、V.A.P.I.D.(くだらない)ゴールだ。Vague(漠然とした)、Amorphous(ふわふわした)、Pie in the sky(絵に描いた餅)、Irrelevant(無関係な)、Delayed(遅延した)

例を挙げよう:

SMARTなゴール:"毎週2時間、4ベットポット、IPの練習をする。"トレーナーでGTOWスコア95%を定期的に達成できるようになるまで。

VAPIDなゴール:"4ベットポットの戦略をあらゆる場面で暗記する。"

何かを達成したいのであれば、VAPIDではなく、SMARTなゴールを設定しよう。

コンピテンスの4つの段階

この4つの段階は、最初は自分がいかに何も知らないか、あるいは自分の無能さに無自覚であることを示唆している。自分の無能さを認識するにつれて、意識的にスキルを習得し、それを意識的に使うようになる。やがて、その技能は意識的に考えなくても使えるようになる。

無意識的無能(無知)
自分が知らないこと自体を知らない。したがって、自分の無能さを認識することができない。

意識的無能(自覚)
自分の無能さを自覚する。

意識的能力(学習)
集中して努力すれば、その技術を使えるようになる。

無意識的能力(習得)
スキルが自然に身についている。

かつて哲学者ソクラテスが言った、
私は自分が何も知らないことを知っている。(無知の知)

達人への第一歩は、自分が知らないことがあることを認識することだ。ポーカーを上達させたいなら、このゲームには自分が考えたこともない戦略的な側面があるかもしれないことを受け入れる必要がある。

訳者注:ダニング・クルーガー効果における馬鹿の山の記述を読むのが分かりやすいです

チャプター2:ティルトを見極め克服する

ティルトの7つのタイプ(Jared Tenderによる)

ティルトとは、論理的ではなく、感情的な理由によって最適でないプレーをすること。ティルトは誰でも経験する。The Mental Game of Poker(ザ・メンタルゲーム)では、ティルトの7つのタイプを概説している。これらのティルトの種類を見分け、どのように対処するかを学ぶことは、あなたのパフォーマンスを最大化するために非常に重要である。

バッドラン・ティルト

人間のプレーヤーは誰でも悪いランナウトを経験する。これはゲームの自然な部分である。しかし、都合の悪いボードをプレイし続ける事で生じるティルトは、時間とともに蓄積されるティルトの一種である。分散によってティルトすると、悪いプレーをするようになり、それにより頻繁にティルトさせ、そのサイクルを繰り返す。
The Mental Game of Pokerの一節を引用しよう:

悪い分散の連続がティルトの原因ではない。ティルトする根本的な理由が明らかにしているだけである。

他のどのタイプのティルトがあなたを襲っているかわからない場合は、あなたの思考がどこに包含されているのか判断するのに役立つ。例えば

  • 「こんなの不公平だ!私は普通に走るべきだ!私はフリップに勝ったことがない!」=インジャスティス・ティルト

  • 「どうしてまたこんな負け方ができるんだ!」 =ヘイト・ルージング・ティルト

  • 「やっぱり!ちくしょう、なんでこんなにプレーが下手なんだ!」=ミステイク・チルト

  • 「こんなことになるなんて、私はいいプレイヤーすぎる。どうしてこんな下手くそに負け続けられるんだ!」=エンタイトルメント・ティルト

  • 「このバカに3ベットしてやる!」と突っ込む。= リベンジ・ティルト

  • 「勝つために、1週間ここを離れない」 = デスペレーション(自暴自棄)・ティルト

インジャスティス(不公平)・ティルト

インジャスティス・ティルトは、クーラーとバッドビートによって引き起こされる。しかし、それだけではない。このタイプのティルトは、ポーカーの神様に呪われていると思った時に起こる。インジャスティス・ティルトは、ポーカーが自分に対して公正でない、公平でないと思っているときに起こる。自分の運が、数学が示唆する可能性よりも悪いと信じているのだ。ポーカーサイトやディーラーが自分に不利なようにデッキを操作しているとまで非難するプレイヤーもいる。

インジャスティス・ティルトは、しばしば分散を概念化できないことから生じている。このゲームは想像以上にスウィングが大きいのだ。詳しくはこのビデオを見て欲しい。人間には暗黙のバイアスがあり、勝ちよりも負けを強く記憶する。そのため、良かった記憶を取り除き、悪かったことにより注視する。
インジャスティス・ティルトのもう一つの原因は、結果を適切に追跡していないこと、あるいは自分が負けていることを認識していないことに起因する。違いを見分けられないと、不運と悪いプレーを混同しやすい。

自分のゲームで良かった点、悪かった点を見極めよう。結果を記録し、直感ではなくツールを使ってプレーを評価する。良い分散と悪い分散の見分け方を学び、ポーカー分散計算機の使い方を学び、期待値をプラスに出来る感性を磨こう。

ヘイト・ルージング・ティルト

負けたときの感情的な反応が、プレー中の分散を理解していてもティルトを引き起こす

単純に負けず嫌いな競争心の強い人に見られるティルトの一種であり、このタイプのプレイヤーは、勝つことよりも負けることを嫌う。
良いセッションでポットを失ったり、勝っている月で1回負けただけで、崖っぷちに立たされているように感じる事が、ヘイト・ルージングティルトである。

勝つことよりも負けることが嫌いなのだ。

このティルトの根本的な原因は、過度の競争心と、自分の価値を結果に求めすぎることである。テーブルで失ったお金は、あなたのエッジへの投資であることを忘れないでほしい。利益的なプレーをして負けたのなら、良いプレーを続ける限り、負けは一時的なものだ。一歩引いて考えてみよう。

ミステイク・ティルト

ミステイク・ティルトとは、自分が過去に犯した不適切なプレーを振り返ったときに感じるフラストレーションのことである。フラストレーションは、過去の最適でないプレーを振り返ることから生まれる。「明らかなミス」をしていることに気づいたり、ハンドの直後に正しいプレーに気づいたりすることは無いだろうか?ミステイク・ティルトは、完璧なプレーが常に完璧な結果につながるという無意識の誤った思い込みに起因している。これは、お金とスキルを同一視することから生じている。ミステイク・ティルトに対処する方法は、まず完璧なプレーが完璧な結果をもたらさないことを受け入れることだ。自己反省は有用で必要なことだが、ミスにこだわるのは健全なことではない。

ミステイク・ティルトの根本的な原因は

  • 非現実的な期待 - すべてのクーラーやくだらないスポットは避けられたはずだと考えたり感じたりすること(これは明らかに真実ではない)。

  • 完璧を求めること - ポーカーの神のようにプレイできない自分に厳しくなりすぎること。完璧は常に達成できるものではなく、それを認識する必要がある。

  • 不運と悪いプレイを切り離せない。過程と結果を分けて考えよう。ポットを失ったからといって、あなたが悪いプレイをしたということにはならない。

エンタイトルメント・ティルト

エンタイトルメント・ティルトは、自分が「勝って当然」と思っているときに起こる。例えば、ただ80%のEQがあるだけなのにも関わらず、自分のAAがKKに対して常に勝てると期待する。あるいは、自分は相手よりずっと強いのだから、ポットを取る権利があると考える。エンタイトルメント・ティルトとは、自分のスキルやあなたのハンドが勝つ権利がある、と考えることだが、実際はそうではない。

問題は、自分が相手より優れていると信じていることでは無い。問題はあなたがポットを勝ち取る権利がある。と信じてしまうことである。その結果として、自信過剰、傲慢、リスキーなプレー、そして最終的にはティルトにつながるのだ。

もし自分がエンタイトルメント・ティルトが起きていると気づいたら、思い出して欲しい:

  • スキルが高いからといって、ポットを手にする権利があるわけでは無い。

  • より強いレンジを持っているからといって、ポットを得る権利があるわけでは無い。

  • あなたは相手のスキルや戦略を認識していないかもしれません(もしかしたら、相手はあなたをエクスプロイトするために逸脱しているかもしれない)。

  • 自分のエゴを守るために自分についた嘘に対処しよう。

リベンジ・ティルト

リベンジ・ティルトは特定のプレイヤーに向けられる傾向がある。おそらく、ある対戦相手から標的にされていると感じたり、相手が自分のプレーを見下したりしているように感じるだろう。だから、わざわざ相手を攻撃する。その結果、あなたは戦略を変更し、散発的に反応するようになる。

思い出すこと!: 復讐しようとするとき、あなたは自分自身のコントロールを放棄しているのだと!

  • あなたはもはや自分のAゲームをプレーしているのではない。誰かを攻撃するための戦略をプレーしているのだ。

  • 冷静で論理的な搾取戦術と、怒りに満ちた復讐戦術は違う。

  • エゴをチェックしろ。コントロールしろ。忍耐を武器にする。

  • 通常の戦略のコントロールを放棄する原因となる特定の状況やプレーヤーを特定する。欠陥のある理由を解決し、そもそもの技術的なミスを改善する。

デスペレーション・ティルト

自暴自棄はその場では気づきにくい。このタイプのティルトは、あなたが損失を追いかけ、バンクロールをオーバープレイし、必要以上のリスクを負う原因となり得る。デスぺレーション・ティルトは、セッションだけでなくバンクロールそのものを破壊する可能性があるため、間違いなく最も危険なタイプのティルトだ。これは、典型的なギャンブラーの誤謬で、よりリスクの高いラインを取ることで収支を合わせようとしたり、賽の河原から抜け出すために賽の河原以外のギャンブルをしたりします。これは、エゴを和らげるためにネガティブなことに集中する人間固有のバイアスによって悪化する。「実力はあるが運が悪い」と思う方が、「実力が足りない」と考えるよりもエゴへのダメージが少ないのだ。

デスぺレーション・ティルトは非常に危険である。もしあなたが定期的に自暴自棄の症状を経験するのであれば、それを軽減するために、即座に譲れないステップを踏む必要がある:

  • 危機感を持つ - デスペレーション・ティルトが本格化する前に気づくこと。

  • 厳格な損切りを設定する - 他の予防方法と組み合わせることで、最大限の効果を得る。

  • 緊急対応策を練る-雪だるま式に膨れ上がる前にセッションをシャットダウンする。

その他のタイプのティルト

以下では、最初のメンタルゲームブックでは扱われていない、その他の一般的なティルトのタイプを取り上げる:

・スケアード・マネー
これは、お金を失うことを恐れて防御的にプレーすることを意識的に決定することである。適切なバンクロール管理をすることで解決しよう。

・ウィナーズ・ティルト
思っている以上によくあること。非常に調子が良いと、大きなリスクを負ったり、ハンドをオーバープレイしたりしやすくなる。自分がいつ調子に乗っているかを認識し、自信過剰をチェックすることを学ぼう。

・解離ティルト
よくあるゾンビのような自動操縦状態のことで、不規則なボタンクリックや警戒心の欠如につながる。

・注意散漫ティルト
ゲームに全神経を注いでいない状態。マルチタスク(プレー中にビデオやソーシャルメディアを見るなど)が原因。そのため、ゾーンに入ったり、本来のプレイをすることが出来ない。ポーカーに全神経を集中させよう!

・暗黙のバイアス
人間は勝ちよりも負けを強く記憶する。良い分散よりも悪い分散の方が認識しやすいのだ。このリスク回避は、私たちの潜在意識に組み込まれている。これは私たちの全ての決断に影響を与える。ポーカーでは、このことがしばしば、悪い展開に精神的なエネルギーを注ぎすぎ、良い展開を認識しないことにつながる。

ティルトに対処するためのTips

サークル・オブ・コントロール

コントロールの輪

サークル・オブ・コントロールは、自分の影響力の範囲内のことにエネルギーを集中すべきだと主張する。自分の力の及ばないことにエネルギーを浪費するのはやめよう。ポーカーに関して言えば

  • デッキをコントロールすることはできないが、戦略をコントロールすることはできる。

  • 運をコントロールすることはできないが、運にどう反応するかはコントロールできる。

  • 感情をコントロールすることはできないが、感情があなたに及ぼす力を奪うことはできる。

ロジックを注入する

ポーカーテーブルで感情をコントロールするための「万能の解決策」は無い。Jared Tendlerは、ティルトを克服するために以下の戦略を使うことを勧めている:

  • 論理的思考から外れていることを認識する。

  • 思考プロセスに論理を取り入れる

  • 適切な戦略を立てる

  • これに失敗したら、セッションをやめる。エッジは小さく、技術的に恵まれたプレーヤーだとしても、Cゲームをして勝つことはまずない。

過程と結果を切り離す

最も重要な教訓は、あなたのゴールは過程と結果を切り離すことだという点だ。うまくプレー出来ただろうか?そうだったか。それが重要なのだ。ポーカーではその場の結果だけを求めてはいけない。

メンタル・ゲームを武器にする

ポーカーでは自分の手札で勝負することはない。向かいの男と勝負するのだ。
ジェームズ・ボンド『カジノ・ロワイヤル』

強いメンタルゲームは、強いテクニカルゲームと同じかそれ以上のエッジをもたらす。何がティルトの原因なのかが分かれば、相手がいつティルトしているのかが分かり、それを利用することができる。
間違いなく、相手もあなたと同じことをしているのだ!

例1:

大きなポットで負けた後、相手がニットになった。

このプレイヤーはさらにお金を失うことを恐れているのだ。

・恐怖心からオーバーフォールドする可能性があるので、大きなブラフをかけるには絶好のターゲット。アグレッッションはスケアード・マネーを打ち破るが、やり過ぎは禁物だ。

例2:

対戦相手が大きなポットで負けてしまい、取り返そうと沢山のハンドを参加し過ぎている。

このプレイヤーは負けを引きずり過ぎるあまり、レンジを広げすぎている。

・このような相手に対しては、より薄いバリューベットを行い、ブラフを避けるべきだ。ブラフは十分なフォールドエクイティを得られず、あなたのバリューがオーバーパフォームすることを覚えておこう。忍耐!

・相手がアグレッシブすぎる場合は、タイトにして、ブラフをやめ、あなたのためにマニアックにポットを構築させよう。将来のストリートでもコールするつもりでない限り、ブラフキャッチャーでコールしないこと。

結論

ティルトはすべてのプレイヤーに影響する。簡単な解決策は無い。メンタルゲームを向上させるための最初のステップは、さまざまなタイプのティルトを認識し、その原因となる根本的な感情の誤りに対処することを学ぶことです。自分のティルトに対処できて初めて、メンタルゲームを武器にすることができるのだ。
CゲームよりもAゲームをより頻繁に発揮するようになろう。以下は参考文献のリストである:

ザ・メンタルゲーム - Jared Tendler
ザ・メンタルゲーム2 - Jared Tendler
Peak Poker Performance(未訳)

サマリー

  • ライフスタイルとトレーニングのルーティンを確立する

  • 心身の健康をおろそかにしない

  • 毎回ゾーンに入ることを目指す

  • 結果とプロセスを切り離すことを学ぶ

  • さまざまなタイプのティルトの感情的な根本的な原因を特定する

  • 分散を概念化する能力を高める

  • 自分の暗黙のバイアスを認識する

  • メンタルゲームを武器にする

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