世界一周12日目log タイ出国

今、ドンムアン空港の搭乗ゲート前で飛行機を待っている。

搭乗までまだ1時間あるので、コワーキングスペース的な喫茶店でタピオカミルクティーを頼んでみた。
驚くべきはその味。ミルクティーも風味が良いが、特にタピオカ。日本で流行った時に飲んだものとは段違いの美味しさだ。
とろけるような舌ざわりなのに、噛めばもっちりした歯ごたえがある。黒糖のような味もして上品だ。ミルクティーとお互いを高め合っている。

実はこの店、コーヒーが飲みたくて入ったのだが、タピオカ入りの甘い飲み物しか見当たらなかった。やや気落ちしながら頼んだのだが、これは美味い。
考えてみれば腹持ちも良さそうだ。これからオーストラリアまで長時間のフライトなため、ありがたい。

災転じて福となすといえば。
昨夜はドミトリーに泊まっていたのだが、隣のベッドの宿泊客が最悪のタイプだった。

夜遅くにチェックインするのは各々都合があるので仕方ないにしても、消灯時間が過ぎているのに容赦なく部屋の電気をつけ、配慮のない音を立ててガサゴソ荷物をあさるわ、ノイズキャンセリングイヤホンを突き破る爆音のいびきを夜通しかくわ。
よく自分のいびきで起きないものだと耳元でぼやきたくなるくらい。

その前の日も寝不足だったため、途切れ途切れに少しは眠れたが、4時ごろになるとどうにも寝付けなくなった。

まだしばらく眠れたはずだったのに、と恨めしく思いながらスマートフォンを開くと、予約した航空券の案内通知が来ていた。

おお、便利な世の中。感激しながら見ると、
あれ？搭乗時間が早くなってる？こんな直前に知らされるなんて……LCC、恐ろしや。

もちろんそんな訳もなく、シンプルに出発時間と搭乗時間を勘違いしていたのである。

しかし、おかげさまで！焦ることなく！余裕を持って到着することができた。
もし彼女がいなかったら今頃……。考えたくもない話だ。ありがとう、いびきの君。

ちなみに私が準備している間にいびきの君も起きていたが、アラームのスヌーズ機能を止めずにシャワーを浴びに行っていた。
えずきながら歯磨きする大声も聞こえた。彼女は徹底していた。


書いている間に搭乗時間になった。この日は一日中移動のため、割愛する。
次の記事はオーストラリアのパースから。