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ビジネスキャリアは「ゴールから逆算?」or「積み上げの掛け算?」

皆さま、ごきげんよう。

「希望のライフラインとなる」をミッションに、“希望”を与えらえるリーダーの皆さまと世の中の“希望”となる企業を繋ぐ人材エージェンシー業をおこなう、株式会社ロングリリーフの西見です。

2022年も残すところあと3か月。早いものですね。

私は今年が後厄なので、ここからの3か月で全ての厄を落としていこうと鼻息を荒くしております^^

さて、本日の記事のテーマは

ビジネスキャリアは「ゴールから逆算?」or「積み上げの掛け算」です。

「キャリア」という言葉は、仕事だけではなく人生そのものの轍のことを指す意味をもつので、

ここでは「ビジネスキャリア」として、仕事面に焦点をあてたお話にします。

「ゴールから逆算」or「積み上げの掛け算」

タイミングやきっかけは人それぞれだと思いますが、社会に出てから誰もが一度は「今後のビジネスキャリア、どうしよう…」と悩むことがあるはずです。

社会人デビューしてから、とにかくがむしゃらに走り、仕事をどんどん覚えていく中、同期が転職をしてイキイキしているのを目にしたり

在籍している会社の経営状況が芳しくないことに不安を持ち始めたり

ご自身の結婚や子供ができたタイミングで将来を設計するときに「さあ、これからどうしよう」と考え始めたり…

私はこれまで1500人以上のビジネスキャリアをみてきましたが、本当に十人十色ながら、ビジネスキャリアをどうしていくか?の悩みはつきません。

そして、その悩みを解決するにあたって、今後のビジネスキャリアを考えていくのですが、結構な割合で「ビジネスキャリアのゴールは見えていない」方がいらっしゃいます。

ゴールが見えていないことを「それではダメです」とアドバイスする転職エージェントもいると思いますが、私は「それでもいいじゃないですか」と思っています。

確かに、ゴールからの逆算してのネクストキャリアを考えられるのが理想的かもしれません。

でも、過去→現在からの積み上げの掛け算、つまり、これまでの自分の経験・実績をもとに、今の自分が果たしたいこと&果たさないといけないこと(家族の事情、周辺環境によって…など)を一つ一つ叶えていくキャリアでも良い、そう思うわけです。

それは何故か?次にお話をしていきます。

「積み上げの掛け算」でもOKな理由

先程、私がこれまでに1500名以上のビジネスキャリアをみてきた、というお話をしましたが、その内「積み上げの掛け算」で幸せなビジネスキャリアを過ごしている人はたくさんいらっしゃいます。

これが答えです。

ビジネスキャリアのゴールを定めて、それに向かって転職をしたり、スキルを磨いたり、計算して仕事の経験を増やしていくのではなく

想定していなかったことが起き、それをひたすらクリアしていったら、想像もしていなかった機会がやってきて、思い描きもしなかったビジネスキャリアにたどり着いている人がたくさんいるわけです。

もちろん、中にはゴールを定め、そこに向かってサクセスストーリーを辿っている人もいらっしゃいます。

ただ、感覚的には、ゴール逆算型で描いた通り進んでいる人の方が少ないように思います。

大切なのは「価値発揮→外向きの貢献」+「順調な時に自分をみつめる」

ここまで「ゴール逆算」or「積み上げ掛け算」は、どちらのビジネスキャリアの積み方でも良い、というお話をしてきました。

ここからは、いずれにおいても大切な考え方・行動の仕方についてお話します。

幸せなビジネスキャリアを過ごしている方の共通項には大きく二つの要素があります↓

1.その職場・仕事において、自身の出せる価値を発揮し、お客様/他部門含めた社内のメンバー/パートナーなど、自分の外にいる人々に貢献することをやり続けている

2.平時、つまり、仕事が落ち着いている/順調な時に「今の自分」「これからの自分」と向き合っている

それぞれ解説します。

「外向きの貢献」が大切な理由

まず、1.についてです。

当たり前のことのようで、なかなか難しいことですが、仕事をする目的が何であれ「外向きへの貢献」は絶対に外せない要素です。

「給料をあげたい」「上のポジションにつきたい」「新しい事業を立ち上げたい」「ワークライフバランスを大事にしたい」「〇〇のスキルを身につけたい」

目的は色々とあると思いますが、どれをとっても「外向きへの貢献」なくして果たせない目的ではありませんか?

給料をあげるためには、どうすればよいのでしょうか?
上のポジションにつくためには、どうすればよいのでしょうか?
ワークライフバランスがとれた働き方をするには、どうすればよいのでしょうか?

いずれも「外向きへの貢献」なくして、叶いません。(詳細は別の機会にふれることにします)


「順調な時に自分をみつめる」ことが大切な理由

次に2.の「順調な時に自分をみつめる」についてです。

逆説的に言えば「有事」に自分をみつめないほうが良いということです。

ネガティブな発想からビジネスキャリアを考えてしまうためです。

例えば、在籍している会社の経営が悪化し、数年後にはかなり厳しくなりそうだ+最近、営業成績が伸びず未達が続きそうで上司に詰められそうだ…という中で、自分のビジネスキャリアを考えるとしましょう。

この状況ですと、恐らく「他責」思考になりやすく、本来の自分ではなく、取り巻く環境を軸にビジネスキャリアを考えてしまう可能性があります。

「業績が良く、成長性の高い会社に転職しよう!」
「人がやさしく営業しやすい環境の組織を探そう!」

そんな風に、点、で考えてしまいがちです。

今、業績がよくて、今、成長性がある会社だとしても、数年後に同じ状態にあるかなんて誰にもわからないはずです。

面接で会った人たちはやさしくても、配属された部署のメンバーは違う可能性だってあります。


ビジネスキャリアを考えるときは、ネガティブな要素が極力無い、順調で平時のときこそ考えるクセをつけることをオススメします。


時折、転職相談を受ける中で「自分の市場価値を確認したくて・・・すみません、今すぐ転職という感じではないのですが」とお詫びをされる方がいらっしゃいます。

私はむしろウェルカムです。

市場価値の定義も様々ですが、「今の自分」が客観的にどうみられるのか?を、第三者の声、かつ「転職を考えていない」安定した状態で知ることは大事だと思います。


ちなみに、

私は学生時代「ライブエンタテインメント界の名プロデューサーになりたい」という想いで、新卒でライブエンタテインメントの会社に入ることができました。

6年半勤め、苦労もたくさんありましたが、とても充実したキャリアとなりました。

そのまま、同じ業界で、名プロデューサーになる道を志すこともできましたが、

それこそ、何もかも順調な時に、将来やビジネスキャリアをどうしていくかを考えた結果

その道からは外れました。

そして、今、採用やキャリア支援のお仕事をしているという、想像もしていなかった自分になっています。

でも、今の自分でよかった、そう思っています。



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