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ストロベリーフィールズの夢

恋人と付き合い始めて昨日で一ヶ月だった。誰かと付き合って一ヶ月ももつだなんてありえなくて本当に自分のことなのか疑ってしまう。そのくらいこの一ヶ月はあっという間だったし、夢みたいな一ヶ月だった。ずっとふわふわしていて、地面から数ミリ浮いてんじゃないかってくらい、なんだか実感のない日々だった。

付き合いはじめは飲み友だちって感じだったし、ずっとそんな感じでもいいなーと思っていたけれどまぁそんな感じがずっと続くわけもなく。今では立派なバカップルに成長を遂げた。でも可愛くて可愛くて仕方がないし、会いたいと言われれば学校もサボっちゃうくらい、もうそれはそれはおアツい時期を過ごしているのだ。こういうのって、いつまで続くのかしら?できればずっとがいいけれど、ずっとは無理だよね。まぁとりあえず、今がよければいいってことで。

一ヶ月だからって特別なことはなにもせず、いつものさびれた喫茶店でタバコを吸いながらアイスコーヒーを飲んで、ただそれだけだけれど、それが今はいちばん幸せだなーって思う。ほんとにしょうもない会話しかしないけれど、わたしのくだらない話も笑って聞いてくれるし、何より自分を否定してこない存在って心地いいなって思う。一緒に行こうねって言ってたライブに行けなくなったって言ったらわたしが不機嫌になると思っていたみたいだけれど、こっちは先手を打ってもう機嫌は自分で取っているのだ。あんまり舐めないでほしい。理解のある彼女だなーって喜んでたけど、それ、わたしの影の努力の賜物だかんな。
バカ。でも間抜けヅラでそうやってなんにも知らずに過ごしていてほしいよ。

一生のお願いだって言うから恋人の家に泊まって、わたしは朝からバイトがあるからお互い眠いのを我慢して始発で帰った。最寄りの駅はまだ電車が動いていなくて、一駅分 手を繋いで歩いた。朝はちょっと冷えて、アウター着て出てきてよかったねーなんて言いながら、ほとんど全部の信号にひっかかるたびに信号もゆっくり帰りなって言ってるよとかテキトーなこと言ったりして。あーほんと、幸せだな。幸せ幸せ幸せ!!!眠たいのを我慢して涙目になっているのを、眠いよって素直に言えちゃうこの人のことやっぱり好きだなーって思って、あたしは一睡だってできなくてもこの人がたくさん眠れたらそれでいいなって思えたりして。(でもバイト終わりLINEの通知に「爆睡!今起きた!」ってきてるの見て、ちょっとイラついちゃった)

恋人が左利きなこともあって、わたしの左側が恋人の定位置になった。普段は左肩に荷物をかけるのに、手を繋ぐために右肩で荷物を持つのがなんだかくすぐったくてずり落ちてくる荷物まで愛しかった。どんどん自分が自分じゃなくなってくみたいで、でもそれも新しい自分ってやつなのかもしれない。これからも書くことないから恋人のことばっか書いちゃうかも。引かないでね。浮かれているんです、わかりやすく。アホやなーと笑ってください。わたしだってそろそろ、報われたいってわけよ。

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