いつか親の介護が必要になったときに知っておきたいこと

第1回:介護保険の2つのポイント
こんにちは。カイゴのシタクです。
誰もが安心して介護スタートできるよう、お手伝いするサービスです。
これから介護を始める方々向けに情報を提供していきます。
今回は、いざという時に慌てず対応できるように、どなたにも知っておいてほしい介護保険の2つのポイントをお伝えします。

はじめに

 介護が必要な日は、ある日突然やってくることも少なくありません。 
「うちの親はまだピンピンしてるから大丈夫!」と思っていても、ある日なんでもないところで転んで骨折、そのまま介護状態に・・・ということもよくある話です。そろそろ誰かの手助けが必要になってきたなぁと感じる方も、元気な親を持つ方にも、他人事ではありません。
 日本には、介護保険という保険制度があります。介護が必要な状態になったら、この制度に基づいてさまざまなサービスを利用することができます。ホームヘルパー、デイサービス、という言葉は聞いたことがある方も多いでしょう。でも、どういう手続きを踏めばこれらのサービスを利用することができるかについては、まだまだ知られていないことも多いです。
では具体的な2つのポイントを見ていきましょう!

①介護保険のサービスは申請しないと使えない

 勘違いされがちなのが、「介護保険料は支払っているし、介護保険証も自宅にあるから大丈夫!これでいつでもサービスが使える!」と思われている点です。介護保険のサービスは、申請しないと利用することができない制度です。申請後、いくつかのステップを経て、介護が必要かどうか判定を受けることになります。介護が必要だと判定された場合、その度合いを示す「要介護度」が決定します。「要介護度」は7段階ありますが、これによって利用できるサービスの量が決まります。申請から認定を受けるまで、少なくとも1か月はかかります。
 では、次にどのように申請をするのかお伝えします。

②まず相談する所は「いきいきセンター」(福岡市の場合) 

 介護保険の申請、相談をするときに最初にコンタクトをとるのが、お住まいのエリアに設置されている、地域包括支援センターです。地域包括支援センターは、全国どこの市町村にも設置されている、高齢者(65歳以上)の総合相談窓口です。福岡市の場合、地域包括支援センターのことを「いきいきセンター」という名称にしています。市内に57か所のセンターがあり、民間のビルや集合住宅の一角に事務所があることが多いです。住んでいる小学校区ごとに担当のいきいきセンターは異なりますので、ぜひ調べてみてください。
www.city.fukuoka.lg.jp/hofuku/chiikihoken/health/00/04/4-030101-2.html
 「いきいきセンター」は月~土曜日の日中に開所しており、電話・来所いずれでも相談することができます。初めて相談する時は、どのように状況を説明したらよいのか・・・と不安もあるかもしれませんが、ご心配なく。うまく説明できなくても、相談員は数多くの相談を受けているので、上手に聞き出すスキルがありますし、必要な場合は自宅への訪問もしてくれます。「いきいきセンター」に相談するところまでたどりつけば、介護保険の申請はクリアです。
 介護を受けたい方が福岡市以外に住んでいる場合は、お住まいのエリアの地域包括支援センターに相談されると良いでしょう。「〇〇市 地域包括支援センター」と検索すると、連絡先などがわかると思います。

次回は、介護保険の申請や、サービスのことについて詳しくお伝えする予定です。
それでは、ごきげんよう!

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