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噂の舞台キャッテリアに行った話

感想見ると賛否両論だから行ってみた。
結論から言わせて貰うとエンターテイメントショーとしては100点だった。

おいおい、あんまり評判良くないし実際つまんなかったぜって人もいると思う。

そのような意見を持っている方はとても高尚で本当に演劇やミュージカルが好きなのだと誇っていい。

しかし、最近の劇場版アニメやドラマなどパンピ(ライトオタクorオタクではない一般層)に向けて作ってるものが増えてきているのもまた事実。


私がショーとして100点だと言ったのは、ストーリー、劇中曲、舞台構成(ライブパート含む)。
どれも初めて見た人や演劇に触れたことがない人でも気軽に楽しめる"分かりやすい作品"なのである。


まずストーリーについてだが、ClubドーシャのNo.1ホスト(猫)ブルーが店を離れ独立。抜けた穴を埋めるためスコティッシュとシャムがコンビで働き店舗内トップのポジションを確立するところから始まる。

そして話は進み、自分は最強だと調子に乗ったスコティッシュは独立を宣言し、シャムが止めに入る。
そんな二匹を見たオーナーのラガマフィンは今月の売り上げでNo.1になったら独立していいと条件を出し……という内容だが展開がとにかく早い。 


ナレーションベースかというほどあっという間に新体制が起動に乗って努力とか挫折はないんかい!って思ったが、途中で挟まれる曲がノリノリでわちゃわちゃしてたのでいいでしょう(よくはない)
あと登場人物全員猫なんだけど、スッと内容が入ってくるので自然と受け入れている。
前作のメインであるClubキャッテリア側はオーナーであるラグドールと前作の主役クロ以外の露出は少なめ。

もう少し詳細に書きたいが、あと10行あれば結末まで全部書けるぐらい薄いっちゃ薄い。
例えるならpixiv小説で文字数2万字以内でブクマ数5000usersの作品だと思って欲しい。

この文字数であらすじ書いたらネタバレだろ????
公式はよく頑張ったよ。あらすじめっちゃぼかしてるやん。特に最後の"祭り"が全てをいい感じにしています。

愛と欲望が渦巻く夜の街、カブキマチ。

そこには伝説のホスト、ラグドールとラガマフィンがそれぞれオーナーを務める【Clubキャッテリア】と【Clubドーシャ】という二大ホストクラブがあった。

ドーシャは絶対的No.1のブルーが独立したことで経営が危ぶまれていたが、シャムとスコティッシュのコンビプレーが評判を呼び、売り上げは上々。
ヘルプに来たキャッテリアのクロ、ベンガル、ソマリたちも、ドーシャの勢いにライバル心を奮い立たせる。

そんなある日、スコティッシュの口から衝撃的な言葉が飛び出した。
驚くミケ、そして仲間の自分勝手な行動に怒りを隠せないシャム。
一触即発の状態となったホストたちは、No.1になることで意思を通そうとする。

店の存続と、ホストのプライドをかけた祭りが始まる……!

公式サイトStoryより


ボロクソに言ってるようにも見えるけど、普通に面白かったよ。
5000もブクマされる作品(違います)なんだから面白くないわけないじゃん。

単純な話で涙するオタクだから普通に泣けた。
ミーハーの極みである𝐎𝐍𝐄 𝐏𝐈𝐄𝐂𝐄 𝐅𝐈𝐋𝐌 𝐑𝐄𝐃と同じ泣き方した。(ガチで毎週本誌を見ながら考察しているワンピオタの先輩に面白かったと伝えたら微妙な反応をしていた記憶)

みなさん!!!!ここが!!!!感動シーンです!!!!!!!!!という場面で手軽に感動出来る。筆者は前作に行っていないけどスコティッシュ( ;  ; )ってなった。

スコティッシュ役廣野さんの演技がハマっていた説もあるが、思ったより虚無ではない。
ただ印象に残る名舞台としてランクインして来ないので注意して欲しい。
演劇を全く見ない友達を誘ったとしても当たり外れなくていいと思うよ。

ストーリーに触れるのはこれぐらいにして、次からは個人的にかなり良いと感じた曲と舞台構成(ライブパート含む)について話したい。

曲については、めちゃくちゃ良い。
ぶっちゃけ印象に残るのは曲>ストーリー。
舞台がホストクラブということもあり、パラパラ調でここは飲み会でしょうか?と錯覚するしょうもない(褒め言葉)コールが入ってくる。
後ろからランドセルってけっきょくなんですか。



筆者は事前に公式Xでコールを確認していたが、本編が始まる前にキャストから直接指導があり初心者にとても優しい設計。
曲とコールを考えてるのが廣野さんだとしたら仕事しすぎだろ。テニミュ卒業してからヒプステ行ってXで適度に尖りながらインスタでちょっと過激な質問箱しているだけだと思ってた。

少しネタバレかも知れないけど、スコティッシュとシャムのデュエット曲は王道JPOPでミュージカルではあんまり見ない曲調で良きです。曲を聞くついでに推しのダンスを見る舞台としては最高だと思う。



最後に舞台構成について話すと、企画・プロデュースを担当する荒牧慶彦さんの作り上げたいものは素人ながら随所に感じられた。

キャッテリアって舞台のジャンルで言えば旧ジャ◯ーズのエンターテイメントショーに近い。(規模とクオリティは全然違うが)

良い舞台を観せるいうよりは、お客さんに夢を売って楽しんでもらう舞台。
昨今の推し活ブームもあり(猫)ホスト×(2.5)俳優というテーマが需要と供給上手く噛み合っていているイメージ。


私は前方の端という通常だったらサイドシートみたいな扱いになる席だったためあまり期待していなかったが、舞台のセンター(0番)だけではなく両側の通路の立ち位置を増やしたり、横一列で歌唱する際には1人ひとり空間を広めに取って端まで目線を配るなどの配慮があったため楽しめた。
キャストによって立ち位置がほぼ決まっているので〇〇くんの同線にいたい!っていう人は席ガチャ要素強め。
ちなみに筆者の座席ブロックの担当はソマリだった。

ステラボールでセンター位置固定サブセンはずっと横顔を観てるをしてきたスタミュミュは次回IMMなのでぜひ見習ってくれよな!

客おりが何回かあるため後ろでも通路付近なら楽しめそう。シャンパンの形をしたペンライトでキャストと乾杯出来るのは斬新。
上下に移動するタイプ(?)のラメ入りゲルが入っている代わりに発色が非常に悪く推しカラーをアピールし辛いのがマイナスだけど。


ファンサ舞台と呼ばれる中ではかなり完成度が高い。というかおそらくこの形が正解。

キャストのおかげがだいぶウェイトを占めているが、毎公演満席で当日券は抽選だしオリジナル舞台としては成功している部類に入ると思う。


ただし、観客がほぼキャストのオタクだったから新人俳優を育成するっていうのは現状不可能に近い気がする。


あと接触少なめなキャストのオタクは楽しいけど、これから売り出していくぞ!的なキャストを応援しているオタクにとっては嬉しくないのも分からなくはない。


キャスト目当てで来ている層がその人を推すきっかけになった自ジャンル以外で急に推し変する可能性は低くないか?

舞台は稽古期間含め2ヶ月ぐらいスケジュールをあけなければいけないし、キャッテリアに出れるぐらいの実力あるなら原作ファンがいる別作品出た方がオタク増える可能性あるなと……まあ第一線で働いてる人との共演は勉強になるし知名度は上がるけどね……………


今後何年も続くシリーズにするなら刀、エーステ、テニスあたりから集客力ある役者を選ぶのが理想なんかな。

チケ代のクオリティあるかと言えばないんだけど、残念ながら他の2.5もないのが多いので………てかクオリティ変わらんのにチケ代値上げしすぎだろ……………



東京でグッズ買う人は公式サイト見ろ!!!!!!!!買う気しかなかったのに私は買えなかった!!!!!!











最後に

ここまで読んでる人いないよね??気になったこと書いていい????
撮影タイムなんのためにあるの????頑張って作ったセットを撮って欲しいの???????(確かに豪華でおしゃれ)
ドマステやヒプステ中王区のような宣伝効果が欲しいならキャストはもっと前にいるべき。
どんなにいいスマホでもステージ奥にあるセットの上はさすがに遠いって。バズ目的なら主題歌踊ってる姿の方がウケると思うんだよなあ………
※あくまで個人的な意見です

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