椿のような人生を

いつの間にか年は明け、また1つ歳をとり、春を感じる日が増えてきた。沖縄生まれの私に東京は寒すぎる。気に入ってなければとっくに離れてる。
一瞬だったけど久々にしっかり寒い日があったこの冬は仕事で以外ほとんど家から出ずに過ごした。ウーバーイーツさえなければきっと痩せられたのに。2月生まれだけど2月は嫌いで誕生日もここ数年は家でじっとしている。今年の誕生日は土曜日だったから好きなお店のつけ麺を開店時刻と同時にウーバーした(誕生日前の一週間つけ麺が食べたくてたまらなかった)

やっと寒さが緩み、スーパーとかコインランドリーとか家から徒歩3分のセブンイレブンよりも遠いところに行けるようになった。いつの間にか梅は五分咲きなっているし、空気に花の香りが乗っている。ぼとっと後ろで音がするので自分が何か落としたのかと思い振り返ると大輪の椿が落ちていた。梅や桜のように散る方が綺麗だとは思うけど、丸ごと落ちる椿は潔くて好きだ。西日を受ける落ちた椿たちは茶色く変色していたりお世辞にも綺麗だとは言えないけど、泥臭くて親近感が湧く。真っ青な空に上弦が浮かび、また明日からまともな社会人を演じる5日が始まるけど、季節の移り変わりを感じられて良い休日になった。
花を綺麗だと思えて、空が青くて気持ち良いと感じられて、こういうことに幸せを見出せるお気楽さに自分自身救われる。年始に実家に帰った時に会った親戚の高校生はSNSに忙しそうだった。あんたもあと15年もすれば気楽になれるからがんばんなね、と心の中でエールを送る。
さて確定申告の続きをしよう。