ベタ
お笑い用語で、老若男女が笑える、わかりやすい笑いをベタなんて呼ぶ
新しい笑いを生み出そうとする、いわゆる尖った芸人は、そういうベタな笑いを馬鹿にしたりする
ふざけるな!
一部のマニアのみに通用するものと、たくさんの人に、元気を与えるものを比べれば、ベタこそ、素晴らしいのだ
先ごろ亡くなった、志村けんが言っていた
ベタこそ、本当は、一番、難しいのだと
音楽でも、黄金のコード進行なんてものがあり、つい、ほろっとくるメロディーがある
音楽においても、ベタなんて言葉が吐かれたりする
難しいコードを使いまくって、新しいメロディーを生み出そうとするアーティストがいる
そちらも、とても、素晴らしい
今までにないものを生み出そうとすることは、とても、困難なことだ
そういうアーティストに巡り合うと、ドキドキする
しかし、
だからといって、わかりやすいメロディーで、誰かを元気にするアーティストを馬鹿にするってのは、おかしな話だ
どちらが、優れている、劣っているという話ではないのだ
心をこめて作り出したものが、誰かの毎日を、ほんのちょっとでも豊かにできたのなら、それは、素晴らしい作品なのだ