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K-pop ~今と昔の違い~

最近、godという1990年代後半から2000年代前半に活躍したK-POPグループの曲を良く聞いている。

K-popといえば、BIGBANGや東方神起が先駆けになり、BTSやBLACKPINK等が世界に広まって行ったのは言うまでもない。
しかし、私が大好きだった1990年代から2000年代は、日本や世界を見据えた戦略に変えて、曲調を変えていった歴史が見える。

今回は世界中で大人気のK-POPを考察してみたい。

1.私とK-POPについて

2002年の日韓W杯開催。私は高校生だった(年代がばれる。。)
その当時は、韓国のポップスとか韓国とかは日本で全然知られていなくて、「え?韓国」という時代だった。
そんな時代に、私はある韓国のグループにはまった。
それが、神話(Shinhwa)だった。

2000年代と言ったら、某アイドル事務所の男性アイドルが人気だった日本では、むっきむきのかっこいい系よりかわいい系が多いかったのだが、お隣の韓国では顔は可愛い系でもむっきむきでかっこかわいいアイドルが多かったのだ。
20年以上前は、MVなども気軽には見れない時代だったので、音楽やアイドル雑誌で情報収集をしていたが、Shinhwaが載っていたのを見つけ、彼らに惹かれていったのは偶然だった。

とにかく、かっこよかった。
ある日、NHKの歌番組に彼らが出演して、そのパフォーマンスのカッコよさに魅了された。歌もダンスも桁違い。。なんなんだ、この人たちは。。と。
沖縄アクターズスクール出身のグループや歌手も歌とダンスのレベルは高ったがそれと同等かまたはそれ以上だった。

それから、東方神起とBoA、S.E.SなどのSMエンターテインメント出身の歌手やグループにはまり、そこから2010年までの10年弱、私はK-popにはまっていった。
そこまできたら、今度2006年にBIGBANGがデビューして、そこからソテジワアイドゥルやYGエンターテインメントのアーティストに興味を持っていく。

Youtubeが出る前は、K-pop聞くのに、新大久保でCDを買わないといけなかった。私は2007年頃からYoutubeを見始め、ほとんどテレビを見なくなってしまった。
また、早い段階でK-popのアーティストはYoutubeで曲を紹介してくれたので、Youtubeを見始めてからは新大久保に行く必要もなくなった。
そう考えると、私のK-popはYoutubeの歴史と歩ん出たように思う。

2.日本で流行する前のK-pop

今でも覚えているのだが、高校の時、韓国語を学び始めた私(結局ものにならなかったが。。。)に同級生はびっくりするくらい無関心だった
「は?韓国?いいの?」と冷たく言われたほど。。

今では若い世代の方が韓国語堪能でよく知っているが、20年以上前に興味を持つ人自体稀だったのだ。
その当時はSNSもYoutubeも存在していない。情報は雑誌でしか手に入らない。
それでも2002年以降、韓国文化がわりと接しやすくなり、2004年の冬のソナタブーム以降は、韓国の文化に目が向けられていく。

BoAの日本デビューは2001年だったが、彼女はK-popというより「韓国出身の日本の歌手」という立ち位置だった。
その後、東方神起、少女時代の成功、BIGBANGや2NE1などの進出でK-popという地位は確立され、2010年代にはついにアメリカへ進出を果たし、BTSは大成功を収めるまで至るのだ。

日本で流行する前、というより1990年代や2000年代のK-popは韓国独自の音楽だったように思う。日本ともアメリカとも少し違う、韓国の個性がよく出ている曲調だった。
私個人的には今のK-popは「(世界で受け入れられやすい)売れる曲」にシフトしすぎて韓国の個性がほとんど消えているように思う。そこが非常に残念だ。しかし、曲を出せば人々の心には響く。そういう意味では必要な脱皮だったのだろう。

3.現在のK-pop

私自身、2010年を境に全くK-popを聞かなくなった。
いくつか理由があるが、一番大きいのが、韓国の個性を感じられなくなったことだ。
ソテジは特に、K-popを世に生み出すための礎を築いたともいわれているが、韓国語でラップするなんて、当時の韓国では考えられないことだった(その当時はトロッコなどが主流だった)
ソテジワアイドルやShinhwa等、韓国語の曲で意味が分かってなくても、良いことはわかる曲だったように思う。それから歌詞の意味を調べ、学んでいった(のに全然韓国語はものにはならなかった私)
しかしながら、今はBTSを始め英語で歌を歌っているグループも増えてきている。それ自体は個人的には有難いのだが、なんだか寂しい気もしている。

売れる曲自体は否定はしないし、活動を長くしていくにはお金を稼ぐことは必要だ。
しかし、アメリカや日本で売れる、ことに重きを置きすぎずに個性も大事にしてほしい、と思ってしまう。。

音楽市場自体グローバル化しており、K-popはブランドになっている。
それはすごいことだし、日本もグローバル展開をする際に参考にした方が良いとも思う。
しかし、自国の市場で受け入れられ、ファンがつくことは長期的には必要だと思っている。
韓国より日本で売れているK-popのグループも存在しているし、良いと思うものは国問わず受け入れられる。

個性と市場。今後もそういうことを議論されていくだろう。
どちらが良いか、どちらが正しいか、なんてものは存在はしない。
自分が良聞いて心地よければ良いのだ(音楽においては)

この先、好きなK-popのグループがいたらまた聞き始めると思う。
それまでは、昔の歌を聴きながら待ちたい。


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