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語学とスポーツ~海外で活躍する選手に語学は必要なのかを考える~

大谷翔平選手の通訳の方の違法賭博行為が問題となっている。

BBCで取り上げられていたのにはさすがに驚いたが、BBCでも報じられていた。

野球はめったに観ない私が今回のニュースを見て思ったことを書きたい。

0.はじめに

スポーツ観戦は趣味の一つだが、私自身昔から野球を見た記憶がない。。。
うちの両親は野球を見ない人だったし、習い事で野球という選択をしない家庭だったので、野球は話題に困らない程度にニュースチェックするだけだった。
日本のプロ野球より、テレビで観るならMLBなような気がしている。個人的に野球の放送の雰囲気が小さいころから好きではないのでテレビ観戦はしたくないので、観るなら球場に行ってみたい。
一方でサッカーやラグビーのテレビ観戦は大好きでテレビでやっていれば時間があれば観てしまう。
最近は卓球観戦にはまっているので、テレビ東京はかなり観るようになった。

1.海外で活躍する日本選手の通訳について

今回野球をほとんど見ない私が、この大谷選手騒動に興味を持ったのは、通訳との関係について、サッカーやラグビーと比較するとMLBにいる日本人選手の通訳ありきの環境が異質に感じたからだ。

サッカーの例を出すと、サッカー選手でヨーロッパのリーグで長く活躍している選手を見るとほとんど通訳をつけていない。

なぜなのか?のところはまだ調べている最中だが、契約の違いかな?と思っている。
また、野球はピッチャーもバッターも、役割の中で個人戦みたいな時間(ピッチャーならピッチングをするとき、バッターなら打席に立つとき)があるが、基本的にサッカーやラグビーはパスを回してゴールをしないといけないので、周りの選手とのコミュニケーションが勝敗を分けるといっても過言ではない。通訳を間においておくと周りの選手との関係性作りも、言葉ができる選手よりは壁ができやすいし、使う監督側からも少しハードルが上がるように思える。

いろいろ調べると、ドイツのブンデスリーガで活躍した香川選手は通訳を付けたようだが、同じブンデスリーガのシャルケで活躍した内田選手は通訳を断ったようだ。

ラグビーで、世界最高峰のスーパーリーグに挑戦した田中史明選手や堀江翔太選手の通訳に関しての情報はまだ検索段階で得られていないので、ついていたのかつけていなかったのかは不明だが、ラグビーの公用語は英語で国際大会だと審判の指示もすべて英語。ゲームで必要不可欠な言葉はある程度理解できないとプレーできないので、日常会話程度はできていたのではないか?と推測する。

2.プロスポーツ選手に語学は必要か。

最近のサッカー日本代表の選手を見ると、大半が海外で経験を積んでいる選手だ。そして驚くことに外国語も堪能で、いつ勉強したの?と首をかしげるレベルでできる選手が多い。
以下に面白い記事を載せておくが、サッカー選手には語学力が今や必要で、できるできないで、キャリアも変わってくるという。

サッカーで海外というと、大半がヨーロッパリーグになるが、英語は基本で、英語+αができればより良いという環境なのだろう。

サッカー選手で外国語が堪能と言えば、
・三浦知良(キング・カズ、ポルトガル語)
・中田英寿(ヒデ・英語とイタリア語)
・川島永嗣(カワシマ 英語、スペイン語、イタリア語その他)
・久保建英(タケ 英語とスペイン語)
が思い浮かぶ。
わー外国語ができてすごーい!という時代は終わりを告げ、サッカー選手で活躍したいなら英語は必須の世の中になってきたように思える。
そう思うとサッカーだけをやってていいという世の中ではなくなっているので、活躍するハードルは上がっている。

一方で野球界でも最近面白いニュースを見た。
花巻東の佐々木麟太郎選手がスタンフォード大学に合格、進学するという。
アラーびっくり!
バスケットボールの選手でアメリカの大学に進学する人が渡辺裕太選手を皮切りに、八村塁選手、冨永啓生選手等出てきているが、野球でアメリカの大学に日本の高校から進学するというのは聞いたことがなかったので驚いた。
そして、野球も今後MLBを意識する選手は英語ができた方が良いんだな、という時代の流れを感じた。
しかしながら、この佐々木選手のこの決断に、応援メッセージがある一方、否定的な意見もたくさんあるのに驚いた。そもそも、野球だけをしてて良い、なんて時代はとっくに終わりを告げ、野球選手でも大学院行ったり、別の事業を引退後するために動いている人もいるのだ。
某テレビ番組で「佐々木選手が何をしたいのかわからない」といった司会者がいたようだが、私から言わせれば、あなたたちの時代は何か一つだけやっていればよい、という時代であったが、今は不確実性が強い時代。2つ以上できることがあればその方が可能性が広がる時代。古い価値観が正しいという認識を改める必要と新しい価値観を否定せずに見守るという姿勢が必要なのだ。
個人的にはぜひ、佐々木選手にはスタンフォード大学卒業とMLB入団という偉業を成し遂げてもらいたいと願っている。

3.プロスポーツ選手に限らず、外国語は出来た方が選択肢は広がる

最後に、プロスポーツ選手に限らず、外国語は出来た方が選択肢が広がる、ということを伝えたい。
私は英語がそこそこでき、英語を公用語で使用している企業でも働いたが、外国語はあくまでもコミュニケーションツールであり、業務的な経験や知識が不可欠なのは言うまでもない。
しかし、語学ができることで自分の可能性を広げるのは間違いないので、もしできるなら英語はやっておいた方が良いと思う。(アジアで働くときも英語はビジネス公用語になっているので、、)

また、海外へ挑戦する選手に対して、その挑戦をする、という姿勢はもっと評価されても良いとも思う。
今回の花巻東の佐々木選手の大学進学という決断やかつて、バスケの渡邊雄太選手のアメリカ大学進学という選択が批判もされたようだが、未知の世界へ飛び込む勇気は半端な覚悟ではできないことだ。渡邊選手は自身の努力を通して、反対していた人達の評価を変えていった過去がある。

パイオニアは大変だ。それでも、パイオニアのおかげで未来のある若者の選択肢が広がるのは素晴らしいことだ。
今後もスポーツ選手の挑戦を応援していきたい。


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