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話し方講座に行ったけど、あまり意味がなかった。

日頃、音声配信をしている身としては、
やはり、リスナーが聴きやすい話し方にしたい。

私は、ゆっくり穏やかに、という感じだが、
クッキリ、ハッキリ話したい。

そこで、市の市民団体主催の、話し方講座に行った。

まず、指摘されたのは、声が小さいこと。

これには、訳がある。

元々、小さかったことに加え、
音声配信は、家族に内緒にしているので、
大きな声で収録出来ない。

そこで、下の階にいる、姉に聞こえないように
話す癖が、ついてしまっている。

普段から小さな声で話すので、
さぁ、大きな声で話しなさい、
と、言われても、無理だ。

学生時代、運動部で、
散々、大きな声を強要されたが、
まさか、大人になって、
話し方講座に行って、求められるとは。

出だしから、ダメージを喰らってしまった。

そして、基本的な、声の出し方、
口の形、息の使い方、などを習ったが、
私の声量は、あまり変わらなかった。

習ったことをしても、上がらない、声量。

講師の先生も、
「うーん、大抵、ここらへんで上がってくるんだけどね」

と、困り顔。

声量が上がらないまま、話し方講座に移る。

その中で、最近読んだ本を、1分間アピール、
という場面があり、
私は、辻仁成さんの『父ちゃんの料理教室』
の話をした。

すると、講師の先生が、

「あなたは、無理に話し方を変えない方がいいかもしれない」

と、言い出した。え、どういうこと?

先生曰く、私の、ゆっくり穏やかに、
の、話し方が、私のキャラクターと合っていて、
無理にクッキリハッキリ話そうとしなくても、
いいのではないか、と。

た、確かに、私に『クッキリハッキリ』は、
難しいと思ったが、
先生から変えなくていい、と言われたら、
それまでの40分間は…。

無理やり、クッキリハッキリさせようとする
先生よりは、
誠実かもしれない。

講座は、最後まで受けたが、
帰り際、先生が、私に近寄ってきて、

「ごめんなさいね、希望に添えなくて。でも、本当に、柔らかくて、あなたの話し方、いいと思うのよ。語尾をしっかり発音すると、尚いいわよ」

と、言われた。

そんなふうに、言われたことがなかったので、
少し驚いたが、
40数年、この話し方で、生きてきたのだ。
私にしか出来ない、話し方なのだろう。

先生、ありがとうございました。

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