生乳大量廃棄の危機!

牛乳やバターなどの、乳製品の原料となる『生乳』が、この年末年始に大量に余り、廃棄される可能性がある。

一般社団法人Jミルクによると、2021年10月時点の推計で、5000トン程の生乳が余る可能性がある。

それは何故か。
解決策と共に見ていく。

5000トンの生乳は、牛乳パック約500万本にあたる。

この量は、バターや脱脂粉乳などの全国の工場をフル稼働しても、
工場での処理能力をオーバーする可能性があるという。

では、何故、これほどの生乳が余ったのか。

理由は、大きく分けて3つ。

①過去のバター不足などを背景に、消費者ニーズに応えるべく、業界として生乳増産の努力を続けた

②牛乳、乳製品の消費が落ち込んでいる

③年末年始は学校が冬休みで給食用牛乳がなく、スーパーも一部、休みになる

など、需要が減るタイミングが重なることだ。

牛は、毎日、搾乳する必要があり、搾乳をやめると病気になる。

すぐに、牛の頭数を減らせないのは、

①酪農家の収入減

②酪農家の心理的に、簡単に牛を処分出来ない

③生乳全体の需給バランス

という課題があるからだ。

今、需要が減っているからと、生産量を減らすと、本格的な需要シーズンに、生乳が足りなくなる恐れがある。

元々、生乳を余らせない為に、酪農家や乳業メーカーといったサプライチェーン全体で、日々、努力している。

しかし、先に書いたように、生乳が大量廃棄される恐れが出てきている。

SDGsや、食品ロスにも繋がることだ。

では、消費者は、どうするべきか。

少しでもたくさん、消費していくこと、
牛乳は、飲むだけではなく、料理にも使える。

洋食だけでなく、牛乳を調味料に使い、減塩出来る、

乳和食

などもある。

大量廃棄を避ける為、自分の出来ることを探したい。

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