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【静】を味わう京都。そうだ、暮らすように旅行しよう

と思い立ったので、先日京都に1週間滞在してきた。

なぜ京都か。理由の一つは最近読んだ原田マハさんの小説【異邦人】の舞台が京都で、いきたい欲が抑えられなくなったから。あともう一つ。京都が意外と近かったから。

1年前まで東京で暮らしていた私にとって、京都含む関西はかなり遠い存在だった。とてもフラッと旅行に行ける感覚ではない。でも今現在私がいる名古屋から京都は調べてみたらバスで2時間。ちか!!!と感動する。

というわけで気軽に京都に行ける というシチュエーションにも多少興奮し突如京都行きを決めた。暮らすように過ごしたいと思っていたのでホテルではなく久しぶりにエアビーを利用。

京都は普段だととにかく混雑・暑いのイメージなのだが今はコロナ禍ということもあり非常にゆっくりと過ごせた(暑い、は健在だけどこれはもはや日本全体暑いのでなれたよね

1日乗り放題のバスも座れないこともなく、ひとりなので何か時間に追われることもなくおおらかにゆっくり過ごすことができコロナ禍の一人京都マジでおすすめである。

今回の旅で新しく気づいた京都ならでは、があったので書き残しておきたい。

①静かなBOOK CAFEが豊富

これには感動した。何が特別すごいのかというと【ここはブックカフェで、読書をお楽しみいただく場所なので会話は控えてください。ささやき声もね】という注意書きが置いてあるのだ。今まで国内外を旅したり暮らしてきたけれど上記のような注意書きをしているカフェは見たことがない。

あるカフェは、ドアの前に【お急ぎの方は控えてください】との注意書きが貼ってる。排他的にも見えるのだけれど、個人的にはこれがもう最高!全国にこういう場所が増えたらいいのに!!!!むしろ作りたい!!!と激しく思った。普段からカフェに読書をしに行くのが大好きだが、残念ながら本を読むのに適していない空間も少なくはない。というか多くのカフェ側もそれを望んでいない場合が多いと思う。だから京都の徹底した客への要求を辞さないスタイルのカフェ・喫茶店の存在は非常に感動的だったし、そのおかげで素敵な本とたくさん出会えた。

写真NG店舗もかなりあった。最初こそ「傲慢」さを感じてしまっていた私だったがすぐにそうではないことがわかった。

フィルターを通すのではなく自分の目と頭と心をしっかり使ってお料理や空間を味わってくださいねというメッセージを私は受け取ったのでそのように過ごした。郷に入っては郷に従えである。

②静を感じる寺社

【静】を圧倒的に感じた。前述した静かなカフェが多いことにも通ずるのかもしれないのだが、久しぶりに静かさというものを味わった。

2021年の現在に置いてこんなにも静かな空間があるのか、と思うほど京都の寺・神社の中には静かで、心やすらぐ場所があった。

鯉が口をぱくぱくさせる音。水が石に滴る音 そんな音たちに包まれてああ自分は自然の一部なんだと感じた。

枯山水という水のない庭にも感動した。宇宙を表しているというその庭には美しい模様が描かれ、無駄なものは何もない、というメッセージを感じた。これも、誰かと旅をしていたら味わえなかったものかもしれない。

初めて一人で訪れた京都。大人になってから訪れた京都にも魅力が詰まりまくっている。そして不思議なことに以前よりも京都全体に受け入れられているようなそんな気がした。

通わせてもらった銭湯のマダムがかけてくれる【おいでやす】

違う銭湯のご主人の【おおきに】も なんだろう。いつもよりスッと心に入ってくるような。ただの勘違いなのかもしれないけれどきっと今あまりいろんなところへ足を運べない今だから余計に感じるのかもしれない。

京都についてはもっともっと語りたいことがたくさんあるけれど今日はこの辺で。

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