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第1章④選ばれた!市民とそれを応援するプラットホームSENBOKU TRIALその9〜笑いのチカラで活性化編


Hello,Note!
毎週金曜日にお届けする泉北ニュータウン物語。ゆるくときに隔週になりつつ更新しております。
一般財団法人泉北のまちと暮らしを考える財団 の代表をつとめる宝楽と申します。

泉北ニュータウン物語の全体像はこちらから

ここ数回は2018年1月に公募が行われた50周年を実施するにあたり市民とそれを応援するプラットホームSENBOKU TRIAL(市民委員)は、11名が選ばれた事例とその後の取り組みを紹介しています。

SENBOKU TRIALとは

50周年から51年目へ、そしてその先の未来へつなぐため、泉北を面白くする市民企画プロジェクト「SENBOKU TRIAL」。「SENBOKU TRIAL」とは公募で選ばれた市民提案の暮らしのアイデアを、市民と泉北に関わる企業・自治体等がパートナーになって実現するプロジェクトです。これから、まちのあちこちで動きだすTRIALを応援し、参加し、みんなで泉北ニュータウンを楽しむきっかけとして、泉北ニュータウンまちびらき50周年事業の一環で実施されました。

野口 正文「みんなが主役!泉北吉本新喜劇プロジェクト」

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城山台在住、泉北高速鉄道に勤め、泉北で暮らし、泉北で働く生粋の泉北人、野口 正文さんのプロジェクトをご紹介します。

50周年当時のプロジェクトは、こちら

みんなが主役! 泉北吉本新喜劇プロジェクトの野口正文です。 その名の通り、泉北ニュータウンで吉本新喜劇を開催します! このプロジェクトのみどころは4つあります。
 1つ目は、泉北のエピソードやトピックなどを盛り込んだ泉北オリジナルのシナリオを作ります。
 2つ目は、特別出演者を募集してオーディションを行い、見事オーディションを通過した方には、吉本新喜劇のメンバーと共に、新喜劇の舞台へと出演していただきます!
 3つ目は、「泉北お笑い王決定戦」を開催して、その優勝者には、新喜劇の前座の舞台で、その腕前を披露していただきます。
 4つ目は、堺少女歌劇団や泉北で活躍しているチアリーディングやダンスチームなどにも、前座の舞台を彩っていただきます。
私は、将来の泉北ニュータウンが、「泉北の住民がこんな事をできるんだ」、「私もあんな事、こんな事をやってみたい」と、やりたいことができる、ワクワクできる街になっていると良いと思っています。 今回、お笑いのパワーで泉北を一つにして、泉北がもっとワクワクする街になるよう、がんばります。 皆さまのご来場、ご参加をお待ちしています!

です。

野口 正文さんについて

名物車掌(筆者はいつもそう呼ぶ)の野口さん。泉北高速鉄道に乗った時、駅で声を聞いた時、あっ!野口さん!とわかるほどの美声です。

そんな野口さんはいろんな顔をお持ちです。

一つは、泉北沿線盛り上げ隊という、社内ボランティア組織をたちあげられました。

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写真は筆者所属のNPO法人SEIN撮影

「泉北で暮らす人たちの趣味や特技を発信して、泉北を盛上げて行きたい」と様々な活動をされていますが、中でも1両30㎝を超えるOゲージの大迫力体験会をこれまでのご紹介してきたいずみがおかひろばつながるDaysに出店されています。

これまで本マガジンでもご紹介してきました。南海電鉄さんのイベント。

このOゲージの迫力がすごくて、大人も子どもも大好きです。

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子どもボランティア車掌も巻き込んでいます。

もう一つの野口さんの顔は、、小説家。和泉まさふみという顔。

https://ncode.syosetu.com/n7652ek/

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写真は野口さんのツイッターよりお借りしました。
https://twitter.com/maturi_yamato/status/1070867296158007296

と、発信も多方面でされています。

ますます、興味深い人だと思いませんか?

みんなが主役! 泉北吉本新喜劇プロジェクト

さて、50周年事業に移ります。

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写真はFaebookよりお借りしました。
https://www.facebook.com/semboku.yoshimoto/

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写真はFaebookより
https://www.facebook.com/semboku.yoshimoto/photos/pcb.565419750500500/565415773834231/

小説家の側面からもなのですが、野口さんは、将来の泉北ニュータウンが、「泉北の住民がこんな事をできるんだ」、「私もあんな事、こんな事をやってみたい」と、やりたいことができる、ワクワクできる街になっていると良いと思っています。

ということなんですね。その思いで、吉本新喜劇をオリジナル台本で引っ張ってきた、というのが本当に興味深いです。

泉北のエピソードやトピックなどを盛り込んだ泉北オリジナルのシナリオを作る

オリジナル台本を作るプロセスもとてもよく考えられています。というのも、以前ご紹介した、泉北かるたのチームとのコラボレーションです。

でご紹介した西上さんと、市民委員間で協働をされました。その時のポイントは「生き字引に学ぶ過去に描かれた希望を知る」です。

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そうですこの「泉北誕生秘話語り」というイベントは、ただトークイベントをするだけでなく、出てきた資源や情報を丁寧に起こして、テキスト化をされています。

泉北ニュータウン誕生以前からの地元名士の方々にお越し頂き、今だから話せる泉北ニュータウン誕生秘話を語っていただきます。51年目以降の泉北を語る上で欠かせない講演会を2回シリーズで開催しました。

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50周年を振り返るには、実は歴史からと、桧本 多加三さん(郷土雑誌『堺泉州』編集長)、八田 忠敬さん(社会福祉法人 コスモス理事)、井守 哲郎さん(櫻井神社 宮司)、吉田 一良さん(多治速比売神社 宮司)

を招くなど、生き字引に過去から掘り下げられました。

例えば、「へ〜、昔あそこは川やったんか〜」と感嘆の声。
『いづみの国 ニュータウンができるまでの歴史について 〜身近なところ 気付かないけれど歴史の宝物が満載〜』の講演会が始まりました。講師は山本雅彦さん。
江戸時代の堺市南部〜和泉市周辺の地図や、昭和45年のニュータウン造成と現在の町並みとの対比などを 懐かしい話とともに解説してくださいました。
聴講するみなさん、うなづいたりメモを取ったり、また、山本さんの中学校時代のエピソードに笑いが起きたり。
https://www.facebook.com/senbokunewtown50th/posts/1710541645908643?__cft__[0]=AZXzF7nkRPryGW-Txmm97gzrh6jCx_uujlHh724RsbRlY1OjzE1AaPFkOsr0ITAyx4c0OAEs7HV4aOt2Kew9kideeo7Ngm81YoexYZ4RUKcy6Z0opl1ABCNFyrsTNfhIJSK97zre64nbKa0Di3R9hKYhUBzMNOUnNQ801gv1f-mRwYO1c88sYaFk_HF90pgoTZg&__tn__=%2CO%2CP-R

本当に丁寧に情報を紡いでいかれました。

得意な事をもっている人に、得意な技術を借りる

そう、これは一人でなし得ないんです。野口さんは得意な人を引き込んで、魅力を倍増させるプロデューサーなんです。

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50周年HPより

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実行委員会には、桃山学院大学、桃山学院大学・社会学部学生リーダー育成プロジェクト社会調査応用プログラムなどなど、この写真が関わっている人の多さを物語っています。

一般的には、活動人口の交わりをいかに増やすかが鍵とまちづくりでは言われます。得意なチカラを持つ人を、得意なチカラで巻き込む。

特別出演者を募集してオーディション

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写真は出演者の子どもたちの記念撮影の様子をお借りしました
https://www.facebook.com/semboku.yoshimoto/photos/pcb.513996185642857/513993605643115/

特別出演者を募集してオーディションを行い、見事オーディションを通過した方には、吉本新喜劇のメンバーと共に、新喜劇の舞台へと出演を実現させました。

本プロジェクトの醍醐味はこちらでも発揮されています。出演者をまちで募る。昨日まで住民だった方を、出演者として巻き込む。交流人口から活動人口への転換。

結果的に満席で完売するんですが、誰もこんなに売れると信じてなかったんです。ですがね、伴走者として関わる私もわかっていました。売り切れる、絶対に。だってオーディションだけで何人来たと思います?

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8月6日、泉北吉本新喜劇オーディションが開催!
58名の小中学生が参加しました。

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歌やモノマネ、手品、
生のゴーヤの一気食い(!)などなど。
ほどよい緊張感の中、
さまざまな特技が飛び出します。
泉北の子どもたちのポテンシャルは無限でした!

そして、採択された子どもたちもたくさんです。練習風景はこんな感じです。

脚本を執筆していただいた作家の髙畠清先生をお招きして新喜劇の稽古を行いました。先生にお芝居を指導していただいたり、配役を決めるため子どもたちにセリフを読んでもらったりしました。
なかには、台本を見ずにセリフを言う子や、感情たっぷりに読んだ子、関西弁で読んだ子もいて、セリフが欲しいと言う気持ちが伝わってきました。特技を聞かれた際には、多くの子が積極的に手を挙げ、バク転や、開脚、モノマネなど様々な特技を披露してくれ、盛り上がりました。

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写真は泉北吉本新喜劇Facebookより
https://www.facebook.com/semboku.yoshimoto/photos/pcb.512138572495285/512358965806579

当日の様子はFacebookより。

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いやー未来にどんなスターが生まれるのか。

「泉北お笑い王決定戦」の開催

まだ本番11/23に至りません。文字数がもういつもの量に達しても、、、

そう、笑いで泉北を盛り上げると動いた野口さん、さらにオーディションメンバーにも声をかけ、地域のお祭でお笑い王決定戦まで開催されました。

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『光明池まつり』の会場で行われました。光明池まつりは例年、泉北3大夏祭りの一つです。光明池駅前の「サンピア」と高架下周辺広場で、毎年2回開催されています。福祉バザー、自主製品やリサイクル品、ステージなどあります。

エントリーは、①主婦コンビの『しげまんひでまん』、②男子中学生コンビ『ラピート』、③男性社会人コンビ『レッドカーペット』、女子小学生コンビ『ハッピーテール』の4組。
観客たちは笑顔で、コンビたちのしゃべくりに 聞き入っていました。

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市民が舞台に彩りを添えます

チアリーディングなど地元グループによるオープニングのあと、吉本新喜劇「泉北よいとこ みんなでおいで」が約20人の小中学生や、なんと堺市長も登場して、にぎやかに上演されました。

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写真は50周年事業Facebookより

https://www.facebook.com/senbokunewtown50th/photos/pcb.1742959632666844/1742959622666845/


ビッグバンと泉北ライナーが配置された舞台の写真。さりげなく泉北の良いとこ、特色が散りばめられた脚本で、テレビでおなじみの石田靖さん、未知やすえさん、山田花子さんたちとの共演! 全員でのズッコケも決まって、あったかい笑いと大きな拍手に包まれました。

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今度は泉北高速鉄道50周年

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2021年泉北高速鉄道さんは50周年を迎えられます。その中で、社内と社外のチカラで取り組みを野口さんは準備中と聞いています。

続報に乞うご期待!

交流人口と活動人口にまで結びつけるからこそ関係人口はチカラを発揮する

野口さんは、

「泉北の住民がこんな事をできるんだ」、「私もあんな事、こんな事をやってみたい」と、やりたいことができる、ワクワクできる街になっていると良いと思っています。 

とおっしゃっています。

2019年5月17日に、こんなニュースがありました。

【地方創生、「関係人口」拡大を柱に=政府、次期戦略へ骨子】
政府は17日、地方創生の新たな総合戦略策定に向け、有識者会議(座長・増田寛也元総務相)に中間報告の骨子を示した。新戦略の柱として、短期滞在やボランティアなどさまざまな形で継続的に地域と関わる「関係人口」の拡大や、人工知能(AI)やビッグデータをはじめとする未来技術を活用したまちづくりを掲げた。(中略)
次期戦略に必要な視点として、移住者と観光客の中間概念である関係人口の拡大や未来技術の活用、地域課題の解決に取り組む人材の育成を例示。特に高校を拠点にした地域の人材育成の重要性を強調した。
(出典:時事ドットコムニュース2019/5/17記事)

概念的には、現在の地域への関わりが強くなるほど、交流人口となり、より地域が多様な人材が参加し地域への関わりへの思いが強くなる状態の人を活動人口と呼びます。

そうなんです、野口さんは

①泉北ニュータウンの知識をインプットする講演会で地域への関心の持つ関係人口を増やし
②実行委員会を作り地域への思いのある方を活動人口として迎え
③オーディションや地域出演者には出演という機会を通じて交流人口を増やしました

その結果、関わる人の合計がすごい数の関係人口になるんですね。

セミナー2回で約400人、オーディションで50名、実行委員会で50名、地域出演者で50名

これは数が多いからすごいということではなく、関わりの深さをどれだけ強められているかが重要となります。

持続可能な活動も、大きなエネルギーの必要なイベントも、関係人口の総和という視点を持ってみて下さい。

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本連載は、一般財団法人泉北のまちと暮らしを考える財団が地域情報をコーディネートしながらお届けしています。

過去の記事はこちらから。

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