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社会人になってのあれこれ

2020年4月に社会人になった。もう、3年目の冬が来た。

コロナにぶち当たってしまって、リモートワークやら時差出勤やらをしっかり経験し、今年からきちんと外に出たりイベントをやったりできるようになった。

私の周りには知らない人がたくさんいて、魅力的な人も、悪意に満ちた人も、同じように時間を過ごしている。

多様すぎて疲れてしまうこともたくさんあるけど、なんとか生きている。

人見知りはどんどん加速している。人の目が見られない。すれ違って挨拶するときは、足元を見ながら礼をする。話をするときは、眉間や首元を見るから、どうでもいいことに気づく。お昼のミートソースが襟に飛んでるとか、そういうこと。

社会にはあまり適応できていないけれど、友達みたいな同期や先輩がいてくれて嬉しい。課が変わったり、一つの仕事が終わったりして、たまにすれ違うだけになってしまっても、生きててくれるのが嬉しい。

社会人になって、連絡を取らなくなってしまった友人がいる。一方で、この歳になって物理的にも心理的にも距離が近くなった友人がいる。

ほんの2.3年前まで住んでいた土地の話題についていけなくなった。知らない間に、大好きだった人が亡くなっていた。一瞬、息を忘れるくらい驚いた。どうか安らかに、と、離れた場所から祈ってみたりする。

同じ敷地内で働いていた人がひそかに有名人になった。作品が賞を取って嬉しい。届いているかはわからないけど、応援している。3時間半かけて行く舞台挨拶が、楽しみで仕方ない。

大変なことも、嬉しいこともたくさんあるけど、なんとかなっている。大丈夫、大丈夫。

春から職場が変わる。海の見えない毎日を送ることになる。ちょっとだけ寂しい。

ここで過ごすこの冬を、忘れないようにしたいと思う。

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