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今では、ほとんど読まなくなった本

学生時代に読んでた本と今は、全く違います。
抱えている問題が違うからそうなるでしょう。

最近よく読んでいる本は、
教養を身につける目的の本が多いです。
大学時代の専攻から
できるだけ遠い分野(私の場合は文系の分野)を
勉強してます。
ごひいきの著者さんの新書が出た時も
チェックします。

並んでいる本棚を見て気づいたことがあります。
「一時期、たくさん読んでいたけど、
今はほとんど読まなくなった」というジャンルに
気づきました。それは…。



子育て本です。
特に長男が妊娠してから彼が2歳になる前までは
よく読んでました。
しかし、あることをきっかけに
ほとんど読まなくなりました。

・「言葉が出ないね」と指摘された1歳半検診

早い子なら1歳過ぎたら言葉が出てきます。
2歳も過ぎれば二語文です。

しかし、長男は2歳半になっても
一言も言葉は発しません。

「もっと声かけしましょう」

そう言われるたびに、
「私の声かけが足りないんだ」
「彼が喋らないのは私のせいだろうか」
このときから1年以上悩まされました。

長男の同級生の子がおしゃべりが上手で、
とても惨めになりました。

「子どもが集まる場所に連れていけない。
自分の子がどれだけ遅れているか。
そんな現実を見せつけられるから辛い」と
話してたお母さんの気持ちが
痛いくらい感じました。

・2歳半過ぎても変わらない

結局、状況は変わらずに受診。

長男が2歳8ヶ月の時に、
自閉症スペクトラムと診断されました。
(当時は軽度。今は中等度)

この出来事が、
子育て本を読まなくなった分岐点になりました。

この頃、よく読んでいたのは、
東大など一流大学に合格したり、
子どもが目立った結果を出した親御さんの本でした。

当時の私は少なからず
「何かしら秀でた結果を出せる子どもに育ってほしい」と思ってました。
その土壌を作るのは親の責任と感じてました。

子供の言葉が出るのは、
早ければ早いほどいいと思ってました。
「これをやれば上手くいく」
「それはやったらいけない」
そういう方法がたくさん載ってました。

残念ながら、うまくいった方法は
ほとんどありません。
「そんなことを言われてもなぁ」と
うまくいかずに挫折する方が多かったです。

・年齢通りに成長するのは前提

当時2歳8ヶ月の長男ですが、
1歳半の子どもと同じ能力しかないことが判明。

さらに「運動機能」「目から情報を受け取る能力」
「耳から受け取る能力」の3分野があります。
「運動機能」は定型発達児とあまり差がありませんでしたが、後の2つがかなりスコアが低かったです。

特に「耳から受け取る能力」が低く、
お誕生日も来てないというレベル。
当時次男は生後4ヶ月だったので、
「もうすぐ抜いちゃうよ〜」と思ったくらいです。

臨床心理士に
「何歳になったら言葉が出るのか」と質問したら
1歳以上とのことでした。
全く話せなくても無理がないと納得しました。

世の中に出てるほとんどの育児本は
年齢通りに成長していることが前提になってます。長男のようなタイプの子は想定していません。
例外は発達障害の特性がある子どもに向けて書かれた本だけと言っても過言ではありません。

・変わった情報収集法

今では育児雑誌、育児情報などを得ることは
ほとんどなくなりました。
時々チェックしているのは※LITALICOぐらいです。

※発達障害児に特化した情報サイト。

今考えたら、長男には申し訳ないことをしたと
後悔することがあります。
うまくいかないことに対して
「何でできないの?」と責めたことは
一度ではありません。

私は長男が診断を受けてから
すごく楽になりました。

定形発達児の子を前提に書かれた
多くの育児本は長男には合わないと
割り切れるようになったからです。

もちろん特性が強調されてない本でも、
素晴らしい内容のものもあります。
しかし、そのまま応用できないと感じてます。

「ほとんどの子育て本は使えない」と言いつつも、
一部は手元に残してます。 
次回紹介します。

以上、ちえでした。
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