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相棒 season20 #8 操り人形【ドラマ感想】

こんにちは。ちえです。
詳しいプロフィールはこちらです。
  
「自分の死後、生きてる人間に対して復讐?」

死後は土に還るだけなら、
そもそも復讐という概念すらなくなります。
自分の手ですることはできないでしょう。

そのまさかが起こったとしか思えません。 

○あらすじ

大学構内の地中から白骨死体が発見された。死後50年近くたっている時効事件のため、右京と亘が捜査を押しつけられる。DNA鑑定の結果、白骨は1970年代に学生運動をしていた岡田という過激派の幹部であると判明。当時の仲間によると、岡田はカリスマ指導者で、人心を操る天才だったという。そんな中、梶原という物流大手社長の遺体が発見される。運転手によると、梶原は最近なぜか、情緒不安定になっていたというが…!? いっぽう右京と亘は、岡田と親交が深かった藤島という男性を訪問するが、何も知らないと語る。ところが、そこに捜査一課が現れ、藤島に任意同行を求める。梶原の携帯に、事件当日、藤島を呼び出すメールが残っていたという。ふたつの事件に関連があると知った右京と亘は、藤島の連行にショックを受ける美鈴という女性を見掛け、話を聞くが…!?
半世紀前の事件と現代の殺人に共通点が
ふたつの事件にかかわる男性の正体は?
特命係が時を超えた“亡霊”の正体に迫る!

公式サイトより

・特命係と捜査一課の視点

特命係は、50年前の白骨遺体について調べることに。
時効は既に成立してるので、
犯人を見つけたところで罪を問えません。

それとは対照的に捜査一課は、
殺害された梶原について捜査。

特命係はマイナーリーガー、
捜査一課はメジャーリーガーと例えられてました。

・杉下右京の観察力

「細かいところが気になる僕の悪い癖」と言います。
「よくそんなところに気がつくなぁ」と
驚かされます。

「あいつの亡霊““見える」
「あいつの亡霊““見える」

たった1文字違いですが、全く意味が違います。
梶原の秘書からの証言でしたが、
念を押して確認していた姿にビックリ!

・ホントに犯人?

証拠から、藤島が犯人と疑われました。
しかし、人形劇の資金援助をしてくれた
恩人でもある梶原を殺すのは不自然。

「誰かを庇っているのではないか?」と
考えられました。

・心情

美鈴の息子(健太)の父親は、
白骨死体で見つかった岡田でした。

岡田は女癖が悪く女性を襲うことも。
1人になった時に、美鈴が被害を受けました。

それを見た梶原が岡田を殺し、
死体を埋めました。

襲われたとは言え、
宿った命を殺すことはできなかったと美鈴。

この出来事を
当事者だけの秘密にすることにしました。

健太は罪を犯して
何度も刑務所に入ったため、
美鈴から親子の縁を切られました。

藤島と梶原が手助けし、
梶原の会社で運転手として雇いました。

岡田の白骨死体が見つかって以降、
健太が岡田の亡霊に見えてパニックに。
耐えられなくなり、健太に解雇を告げた後、
事件が起こりました。

図らずも健太は、手助けしてくれた梶原を
殺すという結果になりました。

・感想

人を操る岡田が、死んでも尚、
息子を使って事件を起こしたように見えました。

死んだ人間がそんなことできるはずがないけど。
被害者から見ても、加害者から見ても、
救いのない事件…。

「好きでもない男との子どもを1人で育てる」

それだけでも、
どれだけ大変な想いをしてきたんだろうと
想像しました。

しかもその息子は何度も罪を犯して服役経験あり。
「自分の手に負えない」と
縁も切りたくなるでしょう。

更に自分たちを助けてくれた友人を殺しました。

70歳過ぎとは言え、
残りの人生を生きていかないといけません。
長く感じそうです。

どこまでも救いがない話でした。

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