雑記(2021/1/30)
ゲームは時間を忘れさせてくれます。例えばですが、スプラトゥーンのナワバリバトルの試合時間は3分です。これはマッチング中やリザルトを含んでいませんが、しかし、それでも5分くらいでしょう。だから、ふとした時の最小のプレイ時間は起動時も加味して5分〜8分くらいとなります。
ですが、気づくと1時間、2時間と経っている。1試合3分なら、単純に考えて10試合しても30分です。先ほども書きましたが、実際はこれに他の要素が引っ付きますが、それでもそれなりな数はこなせます。遊んでいる本人はそれほどの時間経過を感じていないのです。30分程度遊ぼうと起動して、1時間半経っているなんてよくあることですね。もちろんこれはその他のゲーム全てに当てはまることです。
今日はうみねこ咲を遊んでいました。以前も書いたんですが、初見です。EP1からぶっ飛ばされて、EP2は一瞬で読み切った感覚でしたが、実際は1日かけてなんとか読み切れたようなものです。EP3なんて本当に面白くて、少しだけ序盤を読んだ後、確か午前3時から再開したんです。そして読み終わり、就寝したのは午後1時前でしたから、日が昇るどころか、これから下がる準備に入る頃合いです。本当に時間なんて忘れていたし、昼という事実を認識して初めて、自分はお腹が減っていることを自覚しました。
時間とは一定の間隔であるはずですが。実際に体験してみるとそれは嘘なんじゃないかと感じるくらい気分屋です。実際、ゲームをやっていると、むしろ時間の経ちが遅く感じることもあります。もちろん楽しくなかったわけではないのです。ジャンルが違う、クリアまでの程度が違う、時間帯が違う……。それらが変われば、本当に色々変わってしまうものです。
まあ、そんな深入りした話をしたいわけじゃなくて。
なんと言ってもうみねこが面白いのですよ。
話が脱線し過ぎましたね。
竜騎士07さんの文章は本当にすごい。書くことや人物の言うことは大体においてライトノベル寄りの一般的な文章だと思いますが、引き込ませる。確かに、ひぐらしもうみねこも長いんですが、それに見合っているし、蛇足を書いているわけでもないのが怖いものです。
手のひらで踊らされているのですが、リードが優しい。次のステップの手解きを見様見真似で繰り出すと、いつの間にか非常に手の込んだ難しい軌跡を描いている。それでいて読者のオリジナリティの侵入を許す。唐突に私が思い付いた発想にすら柔軟で、読み手としてここまで待遇が良いと、取って食われそうですが…、まあ取って食われてますね。きっとこの時点で。
私は一応、ひぐらし奉の家庭用版も最後まで遊び切りましたが、うみねこの話の展開の方が好きですね。上手い言葉遊びを見せられている気分です。触発したくなる魅力を内包されていて、中々に苛烈で、一人でこれを生み出す力はどれほどなのか。怖れを感じざるを得ない。
他の竜騎士さんの作品は彼岸花の第一夜と幻想牢獄のカレイドスコープぐらいしか触れていないのですが、後に繋がる発展途中を垣間見れる点でも遊んでいて楽しいですね。
一応、ここをブログのような使い方にしていますので、私も物書きの端くれと言わないことも無くないですが、所詮は端くれ、世間一般で様々な物が高尚な人たちによって議論され評価されている事を、私は遠巻きに見ているだけに過ぎません。もちろんゲームでもそうです。
私にとって赫奕たる名作は、人にとっては異端なのが新たな名作と出会うための重要なファクターでありトリガーとなるのです。自分だけの目線が他人に伝染した時、決してそれは丸々コピーじゃない。筆洗の中身のような感じに、色は濁ったり変わらなかったりしますから。
その点において、私のこのような頭をあまり使っていない文面でも、人に多少の衝撃とか衝動、肯定や反論を抱かせるパワーがあるなら嬉しいことです。
今から私は六軒島に戻って、謎解きの続きをしなくちゃなりません。「愛がなければ真実は視えない」そうですが、なるほど、そう考えると愛があれば真実は視えるということです。これほど簡単でワクワクする解き方なぞそれほどありません。最後まで自身の価値観や人生観に照らし合わせつつ、極個人的な見解を示せたら、それはなんて有意義な時間だろうかと、その時のことが今から楽しみなのです。