アケアカ10周年イベントを振り返って(2024/5/22)
先日のアケアカ10周年イベントについて、私は残念ながら配信で見る形とはなってしまったのですが、最初から最後までずっと楽しませてもらいました。
そこで、10周年イベントの良かったところ・残念に感じたところを簡単にまとめつつ、個人的に振り返ってみたいと思います。
良かったところ
・まず、何にしろ10周年を迎えてくれたこと
一時期(サンダークロスの頃)はアケアカNEOGEOで何とか引っ張りつつ毎週の生配信では謝罪ばかりしていたりして、すごく不安だったこともあるが、今では軌道に乗って毎週配信のリリースペースを維持してるのは大変素晴らしい。1年はおおよそ50週ほどあるのだが、年50本ものゲームを継続してリリースするのは並大抵のことではないと思うので、これを実現するハムスターの底力には圧倒されるばかりです。
・取引先の各社からゲストが来ていたこと
今でもよく配信に出るナムコ・タイトー・テクモのメンバー以外にも、SNKやアークのスタッフが壇上に上がる場面があった。正直な話、SNKタイトルもアーク(テクノスジャパン)タイトルも新規リリースが止まって久しいので、こうした機会にまた各社のゲームタイトルが移植されないかなと期待しています。
・アケアカ2NEOGEOが発表されたこと
上記でも触れた通り、最近はSNKタイトルも久しい中で良好な関係が続いていることを実感できたのは嬉しいし、ネオジオ作品は全部旧UIなので今回を機に新UIに一新されることも嬉しい(見た感じはスマホ版を元にしたデザインみたい)。
ネット通信機能やタイムアタック機能も、前者は待望の要素で後者は意欲的な面もあり、なかなか良さげ。
・タイトーマイルストーン3の新情報
何気に、ほぼ唯一のゲームに直接関する新情報だったりした。具体的にはサンダーフォックスの移植決定が嬉しかった。それとTMSシリーズの1と2では早期購入特典としてCDがあったが、今回もそうならBGMが変更されたレインボーアイランドの楽曲も収録されそうなので、これもまた嬉しい。
・ゲームBGMの生演奏
これも非常に良くて、大体1時間は尺を裂いてやってくれたので満足度も高い。選曲もちょっと意外な作品から王道の曲まで幅広く、個人的にはバブルシステムのモーニングミュージックがシンフォニックな状態で聴けたのは感無量だった。
・フジタのゲームプレイ
私としては久々に見たVS.マリオの挑戦だったが、非常に盛り上がりを見せていて素敵だった。惜しい結果にはなってしまったが、あそこまでの興奮を最後に感じられて爽やな気分でイベントの最後を締めくくれてたのではないかと思う。
残念だったところ
・新規移植作品の情報がほぼなかったところ
ほぼこれに尽きる。ただ、これには理由もあり、以前にTGSで新規タイトルを発表していた時はイベントを重ねるごとに年々と大盤振る舞いになり、最終的には十数本にも登るタイトルを同イベント中に発表することもあった。ただ、この後にコロナが直撃してリリース順が大幅に狂ったみたいで、それから1年後のTGSになっても前回の発表分がリリースできていない状況になったことがある。それ以来は確実にリリース日が決まったタイミングでの告知がスタンダードになった。
……のは承知しているが、やっぱり記念イベントなので何かしら発表があったら嬉しかったな。サンダーフォックスひとりに新規タイトル枠を背負わせるのは、流石にキツいとは思う点もあるので……。
・イベントの尺が押しすぎ
まあいつものことではあるのだが、見ていると非常にダレやすい。特に序盤はある意味で内輪ネタが全てなので、その時間をアケアカについてもっと触れる時間にしてほしいところはあった。
まとめてみた感想
振り返ると、総合的には非常に良い内容だったと思います。上記では触れてませんが、ハムスターグッズがバンナムの通販で買えるようになったり、桜井さんと神谷さんの対談だったり、色々と見どころや好印象なポイントも満載です。
ただ、新規移植タイトルや新規参入会社などの発表がなかったことを残念に感じてしまうのも事実で、去年のアルュメやアテナのようにサプライズ発表で何かしらメーカーが来ないかと期待してた人も多いと思います。
実際、サンダーフォックスの移植は確定しましたが、むしろそれが最後の砦になってしまってますし。まあこれからTMS3は段々と情報公開していくでしょうし、決してアケアカの未来が暗いだなんて感じはしませんでしたが、もう少しドカンとインパクトに残る発表が欲しかった!アケアカ2NEOGEOも素晴らしい試みだけど、以前に移植済みのタイトルであることは基本的に変わらないからね……。
ただ、10年だろうと何だろうとアケアカを応援する姿勢はこれからも変わりません。この先も一つでも多くの名作が現代に甦る機会となるなら、私も微力ながら買い支えていきたいと思っています。
配信直後にすぐに購入するコアなファンから、気になったタイトルだけ、セールのときだけ、何となく……と様々な理由でアケアカに触れてくれる人がいるのが、私としては嬉しいです。関係者でも何でもないけどね!
これからも応援し続けていきます。ガンバレ!ハムスター!
おまけ
最近、SNSを見てると色々なアケアカ情報を見かけますが、中には明らかに間違ってたり眉唾な情報があったりします。それらについて、軽くQ&A方式で解説してみようかなと。
晒す意図はなく、単純にアケアカへの理解促進となればいいなと思います。まあ私が間違ってたらどうにもならんけどね!
Q1
アケアカってどこが開発してるの?
A1
大元の方(ネオジオじゃない方)は今現在はハムスターの自社開発で、北海道に開発支部があり、元ハドソンの方などが開発に携わっているとのこと。
初期の頃はゴッチテクノロジーが開発していました。大体スイッチでの展開が始まった初期くらいまではゴッチです。
アケアカNEOGEOの開発会社は非公開となっています。
Q2
アケアカって毎週配信してるけど、10周年はすごいね!
A2
毎週配信は2017年からです。
具体的にはスイッチのロンチである3月3日より、必ず1本(時々週2本)出してます。
それまでは主に不定期配信が基本でした。
Q3
穿った見方をすると、週1リリースのギネスを維持するためにアケアカ2NEOGEOをリリース(前に移植した作品を再リリース)するんだろうな…。
A3
ギネス登録時の名称をきちんと読みましょう。
あれは「ニンテンドーeショップ」での連続配信数なので、PS5やXBOXシリーズにいくらアケアカ2NEOGEOを提供してもギネス記録は増えないです。まあスイッチ後継機にもアケアカ2NEOGEOが来たならそう言う見方も出来ないことはないですが……。
Q4
3D系タイトルが来ない一因として、PS互換基板を使ってるタイトルはソニーに使用料を支払わなくちゃいけないから渋ってるんだろうな……。
A4
実際には知らないけど、まあ有り得ない考察だと思います。
そもそもとして、既に配信してる「テトリス ザ・グランドマスター」の基板はZN-1と言いまして、これは当時SCEからリリースされた初代PS互換基板を使用しています。というか基板制作会社に使用料や許諾が必要なら、任天堂VS.システムを使用した作品が一部PS4でリリースされてるのがおかしくなってしまうので、基板自体に使用料どうこうは掛からないと思われます。
Q5
クイズゲームって需要ないから移植されないんだろうな。
まずクイズゲームって実在の人物名や商品名が出るのがネックなんだろうな。
A5
ネックは別の部分だと思われます。クイズゲームにおいて、問題文に含まれる範囲の実在の人物名・商品名等の記載は移植に際しても法的に問題ないそうですので。
また需要が少ないからでもなく、クイズゲームはその多くが日本のみリリースなのが懸念点かなと。アケアカのシステム的に完全日本語オンリーだと海外ユーザーが全く遊べなくなるジャンルのひとつなので、需要というよりコスト面(新たに海外向け翻訳するのが非常に大変)が大きな理由だと感じます。
現に、ゲーム本編が丸々クイズゲームではないですが、コナミのサプライズアタックはミニゲームが実名ありの3択クイズゲームですが、海外版が元からあるためかアケアカでも問題文に変更なくリリースされています。
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