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「お盆の読みもの。」〜そのニ.強く在りたい。〜

長谷寺は階段がいくつかあって

あたしはいつも登るのヒィヒィ云ってます。



真ん中のところに卍の池があり、

そこで水子供養をさせて頂くの。



御供養のためのピンクと白の蝋燭があるのだけど、

女子はピンク、男子は白みたいな暗黙の空気が流れております。


白い蝋燭をとって火を灯し

そして、蝋燭を献灯台へ。



あたし、いつも

ピンクとピンクの間に

蝋燭を立てるのよ。


だって彼、女の子に挟まれて

何だか嬉しそうに見えるのだもの。




そして、そこのお地蔵さまたちに

「いつも蒼くんがお世話になってありがとうございます。」とお礼を云います。



たくさんの子どもたちと楽しそうに遊んでいる

彼の姿が見えるようですわ、うふふ。



きっと寂しくないわよね?



〜もう少しお話ししたい。

そんな氣餅を残して、うしろ髪ひかれながら

また階段を登って本堂を目指します。



本堂には大きな大きな観音さまが

すっくとお立ちになって待っておられる。


世界一大きい金の観音さまだとお聞きしました。


〜the great of KANNON.

ザ.グレート オブ カンノン〜

そう書いてある。


あたしの中じゃ、

グレートを使っていいのは

この長谷寺の観音さまと

グレート義太夫だけよ。


あ、あとグレートザ歌舞伎もね。






嗚呼、あたしはここに何回足を運んだのだろう。




御供養と、

自分の中の節目と、

その他諸々と、


数え切れないほどここに立ってきた。



下から観音さまのお顔を見上げます。


毎回毎回お顔が違うのよね。


時には笑って

時には難しい顔をして

たまに眠ってらっしゃるときもあるのよ。


今日はどうかしら?


なんだか自信たっぷりね、観音さま。



あたし、いつもはお願いしないのよ。

どこに行ってもそう。



お礼と決意表明だけ。


なのに、あたしときたら

今日に限ってお願いしちまったのよ。



最近、常々思うことは、


〜強く在りたい〜ということ。



あたしの思う強さは、

何事にも動じず

人を守れるってことなの。



それは、海より広い心と

マリアナ海溝より深い愛が必要なのね。



それが欲しいと願ってしまった。




そして、次の次の日、


それは思わぬ形で叶えられることになるのよ。



〜そのサンに続く。

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