水着&タオルなし、ドイツの混浴温泉に女子大生が一人で入浴した異文化体験記。
こんにちは、風友乃です。
タイトル名、結構インパクトあるなあと思うのは私だけでしょうか???
ドイツに着いて最初の週末に行ってみた温泉レポートです。
(2019年8月19日)
【誤解がないようにいうと】
※「混浴ってどんなもの??」という完全なる好奇心です。ワンチャン出会いを求めてとか、性的な意味とかは全くありませんでした。
(でも実際行ってみたら……の話は後ほど)
※温泉が大好きなので、海外の温泉に入ってみたい気持ちでした。
※中学3年の修学旅行で訪れたのが、この温泉のあるウィースバーデンでした。思い出の地巡りがメインの目的でした。
フランクフルト近郊にあるウィースバーデン(Wiesbaden)。
バーデン(baden)はドイツ語で「入浴する」です。
(写真:街のシンボルの協会。大きくてキレイ!)
(写真:街で温泉が湧いている。)
とてもきれいな街並みのヴィースバーデン。
ドイツ人のほかに、アジア特に中東の人もかなりいました。
さらに、私が行った日にたまたま白ワインフェスが広場でやっていました。ラッキー!
(写真:ドイツ人が陽気にワインを楽しむ中、日本人の若造が一人溶け込む)
先述の通り、この街には7年前に中学校の卒業旅行で来ていました。
(写真:グループで街案内を受けていたときの一コマ。仲良しの友達とドイツで過ごす1週間は夢みたいに楽しかったです。)
あれから7年。
一人でドイツに住み始めて、大好きなリースリング(ワインの種類)のフェスを楽しんでいる、、、
(写真:思わず笑みがこぼれちゃう。)
嗚呼。。。。。大人になったなあ。。。。。しみじみ。
フェスを楽しんだ後温泉に行く予定だったので、飲み過ぎず。
でもテンション上げるために、いろんなブースのワインを飲みました。
そして歩いて向かった先が、1903年開設の
Kaiser Friedrich Therme(カイザー フレドリッヒ テルメ)
という温泉施設。
トリップアドバイザーはこちら。写真や、日本語の口コミも多数。
HPはこちら。(ドイツ語のみ)
ちなみに、YouTubeでこんな動画もあります(5分~)
中は撮影禁止なので、HPやトリップアドバイザーの写真を見てみてください。
・料金:入浴前にバンドをもらい、時間にあわせて後から支払います(5ユーロ/1時間)。
・タオル:有料です。バスロブを着ている人もたくさんいました。
ちなみに、ドイツでは裸文化があるといいます。ヌーディービーチもそう。
さて、以下、ただの混浴体験記です。
【注意点】
※私の異文化体験、カルチャーショックをまとめたものです。
※鍵カッコ内は「心の叫び」です。素直な気持ちですが、不快に思われる方がいたら申し訳ありません。
※セクシャルな意見もほんの一部含まれます。あくまで私個人のいち意見なので、それを一般的な意見とは決して捉えないでください。
※改めて伝えますが、温泉に行った理由はドイツ人見たさというより「ドイツの温泉を楽しみたかった」です。+αでそれが混浴だったら面白い経験になるだろうなとは思っていましたが…
《脱衣場》
施設案内の説明を受け、
さっそく脱衣所に向かう。
が。
脱衣場一つしかない。
ありがたい事に更衣室があったので、そこで脱いでバスタオルを巻き、いざ温泉へ。
「テルマエだ、、、」
重厚感のある内装、ダヴィデ像みたいなのいくつもある。マーライオンから飲み水が出ている。
映画『テルマエ・ロマエ』の雰囲気にそっくり。
「ローマ時代からウィースバーデンは温泉で知られていたし、ほんとテルマエじゃん!さすがヨーロッパだなあ。タイムスリップしたみたい!ワクワクする!!」
周りの人はというと。
ほとんどの人がタオルかバスロブを巻いていて、サンダルを履いている。
「良かった……(謎の安堵感)」
「むしろビキニのほうが露出率高くない??なんだ。これならいけそう〜」
とはいえ、状況のおかしさに頭がぐるぐる回るし、笑えてくる。
イメージしやすいように、施設と状況をまとめました。
【施設】
・シャワーの場所2つ
・サウナ5つ・熱めお風呂(浅い)
・ぬるめの大きいお風呂(深い1.2mくらい)
・水風呂
・ジャグジーバス
・プールサイドにある、寝られるイスが10個ほど
・休むための部屋
・棚(サウナがあるので水筒を持ちこんでいる人がほとんどでした!)
【私が訪問した日のあれこれ】
いつかこれを人に伝えようと思っていたので、しっかりとメモをとっていました(笑)
・2019年8月19日(金)19時半~21時
・1時間半で見た顔は40人くらい
・肌感の男女比7:3
・50代以上が多い
・東アジア人は私と40代韓国人夫婦のみ
・ドイツ人が多い
中に入り、個別に区切られたシャワーコーナーで、意を決して浴びる。
「うわぁ私来ちゃったんだ…ドキドキするなあやっぱり、でもこの貴重な経験は絶対ネタになる。楽しも!!」
そしていざ湯船の方へ。
《あつめのお風呂》
・水は棚に置く。
・サンダルを脱ぐ。
・バスタオル、バスロブは温泉脇のフックにかける。
「『注文の多いテルマエ』だなぁ(当たり前だ)」
「男性がいるのに……全部取っちゃった…ひゃぁぁあやっばーーーーーーーい、ひぃぃぃぃ」
と思いつつも、白が基調の熱いお風呂(肌感42℃)に入ると。
「めっっっちゃきもちいいいい〜〜♨」
しっかりと効用がある温泉なので、極楽極楽。
入ってきたドイツ人も『はぁぁ〜〜〜〜〜』と、温泉でよく聞くあの声を出す。
「わかるよ。。。この声と気持ちよさ、これたぶん万国共通…というか、温泉はローマ時代から、日本では奈良時代から続いているし、もはや普遍的だよね。ありがとう温泉。」
雄大な時間の流れを感じる。歴史好きにはたまらない。
一週間の疲れが溶けていく。。。。。
そんなふうにしばらく至福に浸るも、
温泉なのに、
✓テルマエ感
✓男性がいる(むしろ男性7割)
✓ドイツ人ばっかり
状況が日本のそれと違い過ぎて笑いがこみあげてくる。
「完全アウェーだ…」
「まってほんと状況wwおもろwwwでもここで笑ったら変な人になるよ。真顔真顔。いや、真顔もおかしいか。てかどこ見てればいいの???どうしよどうしよ(謎の焦り)」
周りを見ると
・おじいちゃん:至福に浸り目をつむっている。
・おばちゃん:温泉に浸かりながらストレッチをしている
・若い女性二人組:お喋り。楽しそう。でも一人は熱いらしく温泉脇に座ってる。「見えちゃってるよ……綺麗なラインが……ドイツの裸文化、、、、」
・40代韓国人夫婦(唯一の東アジア人でした):基本無口。ひたすら浸かる。
・若い男性(個人、三人組):話ながら女性のをちら見。韓国人女性のことも見てる。「やっぱね。目が追っているよお兄さん。私も見られるのかも、はずwww」
そして私は気づく。
「温泉には、おのおのの楽しみ方があるんだ!!!」
「当たり前でしょ、21年間生きてきて何を今更。」
さっきから心の漫才が止まらない。
「とはいえやっぱイレギュラーな状況だし。てかこれ!これこそカルチャーショックじゃない??私はカルチャーショックを体験しているのか?!おおおおおお!!ショックだなあ!!このショック全力で味わおう!!いやあショックだ!!」
謎の方向が見え始める。
人間観察をしようと人を見ちゃう自分に恥ずかしくなる。
でも周りには、(見た感じ)恥ずかしがっている人なんていない。
恥ずかしがる自分に恥ずかしくなり、恥じらいも遠のいていくーーーーー。
もうわけがわからなくなる。
「フリーダム!!!自由なこの身!!Dankeeeeee(ありがとう!!!)」
たぶんネジ1個湯船に落とした。
湯船を後にし、近くのサウナに移動。
《サウナ》
サウナでは全員、タオルもバスロブもなし。
日本にあるのと同じ形のサウナ。
3段になっていて、座ったり寝たりしている。
みんなタオルで隠すこともしない。
(から私だけ隠すこともできない)
最初こそ恥ずかしかったけど、もはや恥じらいは汗水と流れる。
誰も人の裸なんて見ていないし(若い男性は見ていたけど)みんな堂々と裸でいる。サウナ内はそもそも暗くてほぼ見えない。
むしろ隠している人の方がいない。
「郷に従おう。」
ちょびっと隠していたバスタオルを剥ぎ取り、身体の下に敷く。そして寝てみる。
カルチャーショックがバグり始める。
「解放感フウウウウウウウ」
「旅の恥搔き捨ててるぞおおおお」
「い〜ぶ〜ん〜か〜〜〜〜」
老若男女、人種、そんなものは関係なくみんなで裸づきあいしる。
「平和だなぁ」
「性犯罪ってどうして起きるのかなぁ」
そんなことをぐるぐる考えているうちに熱くなったので、ぬるいお風呂に移動。
《ぬるめのお風呂》
サウナの真正面にあるので動線完璧。
マーライオンから出る水をぐいっと飲む。
大きいお風呂なので、周りに合わせて泳いでみる。
「なんたる開放感……!!プールだって全裸で入ったことないのに。これは最高だ。」
(本当に、ものすごい開放感と爽快感でした。これは病みつきになりそう笑)
平泳ぎを一休みしていると
ゴリゴリマッチョ上半身タトゥーロン毛ドイツ人男性にジロジロ見られる。
(盛ってない。ほんとにこの風貌。)
「めっちゃ見てくるじゃん😇……水風呂に移動しよ…」
(さすがに好奇心<警戒心)
(水風呂は隣接してたので裸移動)
すると
マッチョが水風呂についてくる!!!
「ツイテキタ、まじかよマッチョめっちゃ見てくるじゃんどうしよなんか怖っ、、、ええどうしよ………」
すごい見られてくるのをガン無視するも、ちょっと同情したので、ちらっと笑顔を向ける。
するとマッチョ
「君中国人?」(私は中国人だとよく間違えられる)
「一人で来たの?」
嬉しそうに話しかけてくる。
アニメが相当好きらしく、カタコトの日本語まで話す。
28歳スポーツトレーナー、テラハを一生懸命語る。
「ゴリゴリマッチョ上半身タトゥーロン毛ゲルマン人、なかなかいい人??」
(悪気はありませんが、やっぱり風貌が…)
「あれ?楽しい、、、?」
そうするうちにもう一人の男性が近づいてくる。
そして会話に入ってくる。
なんとそのもう一人の彼(30代)は、相当の日本通らしく
・自転車で東海道五十三次を巡り(東京~京都)
・東京から長野や千葉を彼女とキャンピングカーで巡ったそう。
日本のことで盛り上がる。
私、ドイツに来てから1週間。語学学校以外で初の国際交流であった私はテンションがあがる。
ドイツ人男性2人とドイツの温泉で40分ほどガチ裸の付き合い。
もはや盛り上がりすぎて「自分が裸でいること」
そして「隠すこと」までもを忘れる。
会話にかなり華が咲いたのて、名残惜しさを感じつつも、指もふやけてきたところで温泉をでる。
《再脱衣場》
二人とはインスタまで交換。
(マッチョの投稿には一人で車引っ張ってるのがあって、えげつないパワーを知る。)
温泉に最初入り込んだ時のドキドキは何だったんだろうかというほど、
ものすごい満足感でテルマエを後にする私。
「語学学校以外でできた初のドイツ人の知り合いがまさか裸の付き合いを通じてなんて。なんて面白いんだ。最高。」
「ドイツに来て良かったぁぁあ!!!」
(ちなみに翌日マッチョにドライブへと誘われ、一瞬乗り気になるも正気に戻り断る)
-終-
という感じで長くなってしまいましたが。
《感想》
・カルチャーショック。異文化体験としては最高の衝撃を得られる。
・最初は恥ずかしいけど、他の人たちが恥ずかしがっていないから、だんだんと「恥ずかしがる自分に恥ずかしくなる。」。
・そして裸でいることに慣れてくる。
・味わったことのない解放感が押し寄せてくる。
・途中から湯船以外でも隠さなくなる(タオル?もはやいらんわwとなる)。
・男性も女性もお年寄りもほとんどがツルツル。
・若い男性は女性のこと見ていたけど、それ以外で「エロさ」は感じなかった。すごく自由で、素な印象を私は受けた。
・若いアジア人女性一人は珍しいのか、他にいなかった。(そもそも肌感で男女比7:3。他の体験記では8:2もあった。)
・とても面白い経験になった。次は人と行きたい(変な意味ではなく。カルチャーショックを共有したい)。
ただの異文化体験記にお付き合いいただきありがとうございました。
この混浴、好奇心がものすごく刺激されますし、チャレンジャーが増えたら嬉しいです。
ちなみにドイツ国内の他の場所にも温泉はあります。(水着着用の有無は場所による)
※繰り返しになりますが、この混浴体験記はあくまで私個人の意見やその日の状況によるものです。
「」内の感想は素直な気持ちですが、不快に思わせてしまったらすみません。
お読みいただきありがとうございました☆
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