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◆作品No.234 グラスリップ -GLASSLIP-


🔴作品紹介🔴

放送期
2014年7月3日 夏

character
▼日乃出浜高校
●高校3年生
深水 透子(ふかみ とうこ):深川芹亜
高山 やなぎ(たかやま やなぎ):早見沙織
永宮 幸(ながみや さち):種田梨沙
沖倉 駆(おきくら かける):逢坂良太
井美 雪哉(いみ ゆきなり):島﨑信長
白崎 祐(しろさき ひろ):山下大輝
●高校2年生
深水 陽菜(ふかみ ひな):東山奈央
▼親族
深水 健(ふかみ けん):木下浩之
深水 真理(ふかみ まり):高橋理恵子
白崎 百(しろさき もも):茅野愛衣
白崎 又三郎(しろさき またさぶろう):西村知道
沖倉 利尋(おきくら としひろ):高田裕司
沖倉 美和子(おきくら みわこ):田中敦子
永宮 すゞね(ながみや すずね):伊藤美紀
やなぎの母:中川由貴
▼その他
教師:中西伶郎
客:中川由貴、長尾明希
フランス映画女優:中川由貴
スターター:松井謙典
陸上部コーチ:中西伶郎
陸上部員:松田清之輔、兵動翔太、永井敦
カップル:一ノ瀬翠
水泳部員:Machico、山崎エリイ、京香、飯塚麻結
常連客:長尾明希、中川由貴
お天気お姉さん:中川由貴
おんどり爺ちゃん:鐘谷兼

★推し様出演 : 山下大輝氏


オープニングテーマ
「夏の日と君の声」-ChouCho
エンディングテーマ
「透明な世界」-nano.RIPE


監督
西村純二
脚本
佐藤梨香、西村ジュンジ
キャラデザ
竹下美紀
アニメーション制作
P.A.WORKS


★あらすじ★
ガラス工房を営む一家の娘・深水透子は、友人の家にあるカフェ「カゼミチ」を友人たちとの憩いの場所にしている。高校3年の夏休み、彼女たちの前に現れた転校生の少年・沖倉 駆は、透子に、自分には未来の声が聴こえると語りかける。もし、あらかじめ未来を知ることができるのなら、自分は何を望むのだろう? 感じたことのない動揺を覚えながらも、透子は胸の中に、放っておけない感情が生まれていることに気が付く...。



🔶感想🔶

<視聴日>
◆管理再視聴2024.8.1
●過去視聴済2015.1.19

<評価:A+>
※評価は物語・好みで付けています。
S:面白い・大好き A:面白い・好き B:普通・可も不可もない C:面白くな~い
<各評価+、->

<感想>
**ざっくりあらすじ**
それは突然やって来た・・・変革をもたらす因子。ひと夏の不思議な不思議な物語。

いやーえっへへ~(これが出る時は困惑していますw)
答えはこれしかない。難解でした!!ネットの言葉を使用すると「人類には早すぎた。」
なので面白いかどうかは判断できませんでした。ただ、つまらない・おもしろくないという事では無くただただ難しい印象が残る。そしてまったくもって理解出来なかったので、速攻に他の方の感想を見て同様なご意見が多くて安堵しました。
感情系で好きなジャンルなのでAにさせてもらいました。

鑑賞は2度目で、一度目も過去のTwitterを見て理解してなかったようですw。
物語自体は難しいものじゃない。材料は、思春期・恋愛・友情・居場所・ファンタジー。
仲良し5人組の中に転校生がきて、輪が崩れ秘める思いが表面化したことにより関係性が変わるが各自が乗り越えて元に戻る。それぞれが明日の為に、未来に行く為に成長し変わる話だ。ただ文学的・比喩的な表現とファンタジーと結果が無いことが難解作品になっていると感じた。
作中に出てくる幸・祐間で貸し借りしてる小説を読み解く必要もあり、哲学が織り込まれているのもあり、制作陣が伝えたい事は深く深く掘り進めないと辿り着けない。
作中のアイテム・ヒントを見つけ・調べ、どう比喩されているかを紐解かないとどのような作品だったのか、腑に落ちることはできないものだと辿り着いた。
そして自分は読解力も考察力も無いためまったく解けませんでした。ww
このモヤモヤする感情と十代の多感な時期の心境・心情を表しているというのは感じました。それが比喩になっているのかなと。

グラスリップは、非常に難しい奇々怪界な作品なので詳しく書いてる方のURLを添付させて頂きます。
この方の記事内に更に詳細を掲載してる方のブログもあります。


<気になった事(良し悪し)>

・率直に思ったのは、この作品の表現方法が「月が綺麗ですね」なのだなと。

月が綺麗ですねとは・・
小説家・夏目漱石が英語教師をしていたとき、生徒が " I love you " の一文を「我君を愛す」と訳したのを聞き、「日本人はそんなことを(直接的に)言わない。 (直訳ではなく意訳して)月が綺麗ですね、とでもしておきなさい」と言ったとされる逸話から。

あなたを愛している=月が綺麗ですねという比喩。この作品そのもの。
月が綺麗ですねの言葉の本意は「あなたを愛している」なのだが、見ている側は「月が綺麗なんだ」としか受け取れないというこれぞ視聴側の力量を試されているそんな作品だと思った。。
それと皆がそれぞれ今まで見えなかったその人の姿を見る状況を他者を勝手に決めつけているが見えるものは一つではないと言う事も伝えたいのかなと思う。

・恐らく鶏にも意味があると思うけど、思考回路ショートしたので閉じましたw
5羽いるのでカゼミチメンバーだとは思う。

<謎、疑問>
◆透子と駆が見ていた未来の欠片とは?
→本作の一番の謎がこのキラキラした「未来の欠片」だ。あれはいったいなんだったのか?
それは分からない。分かるものでもない。分かったら苦労はしないww
駆が抱えている「唐突な当り前の孤独」=孤独で居場所がない。
透子の友人内のはっきりしないポジション=居場所がない。
2人の共通である居場所が無いことと恋に発展する為のアイテムなのだろう。
未来の欠片は未来が見えるものではなく、駆が言っていた見たいものが見えるものなのか、透子が言う起こって欲しいものなのか?やはり不明だ。
多感な思春期特有の厨二病ファンタジーみたいなものなのかなとも思う。透子の母の言葉で「急にまぶしい光を見た時モヤモヤがみえたことある?私ねそれは未来だと思ってたけど全部違ったと。なんだったのかしら」と言うセリフからも10代におこる現象として捉えるのが腑に落ちる。現象自体は本当にファンタジーなんだと思う。
そして二人が未来の欠片をみるトリガーは、自分にとって身近なものになっている。駆は母のピアノ演奏(実演、録音どちらも可)な為、映像ではなく音。透子はガラス。父の仕事と自分も手掛けるもの。とうこは映像。ただガラス以外でも光が関係するものでも見れる。2人に限定したけど、幸も実は少し見えてた?幸も疎外感・孤独を持ってるもんね!!

◆なぜ透子と駆だったのか??
→そういう設定だからwと言ったらそれで終わりですが、上記でも記載した共通となる居場所がない事が2人が惹かれる要因なのかなと。ひと夏の淡い恋なので容姿の良い不思議な転校生というだけでも魅力的。
駆の居場所が無い孤独は分かりやすい。親の影響で転校を繰り返し確定した故郷が無い。
転校先で友人が出来たとしても元々いる人々との差を感じる。
一方透子は、確固たる故郷があるが知らないことが沢山あった。見ているようで見ていない。そしてとても友達思いの透子だが5人の中で誰へ向けた深い思いが唯一ない。そんな透子もまた居場所が不確定だったのかもしれない。そんな二人の共通点が共鳴してあの不思議な現象を起こした可能性はある。だけど透子って名前が聞こえた駆がどこで透子をみつけたのかは謎。透子は姿をみてるから分かるけど。。あの出店の時に近くにいたから駆も見えていたのか?

◆なぜ透子は駆体験をしたのか?
→透子の台詞からも初めて恋心を知り、相手を分かりたい・知りたい思いから不思議力発揮中もあり雪の世界を体験したと思われる。透子からするといつも一緒にいた人達から知らない人物とされる体験は倒れる程強烈なものだった。まるで自分が透明になったような疎外感。雪はん~なんだろう。

◆結局、駆は母親に付いて行ったのか?留まったのか?
→解らない。透子が空を見上げたところをみると飛行機を見たのかもしれないということでやはりここにも留まらなかったのかもしれない。じゃあ透子とのこの時間はなんだったんだ?と思うけど、駆にとってもひと夏の不思議体験で、このステージで自分自身を知るためのカリキュラムで必要な時間だった。透子にもちゃんと恋心は抱いていたのでそれも経て自分を教えてくれた事に感謝しつつもイマジナリーかけるんには透子がいてもアレからは逃れられないと言っている所から唐突な孤独と向き合う事で前に進む事を決めたと思われる。だから母にもしかしたら付いて行ったのかもしれない。新たな自分として。2人の恋は離れがたしではなくポップなものだったのかも。
だけど駆は自分の何を知ったんだ?w

<タイトルについて>
【グラスリップ】

以下のように考えてみました。※全て憶測です。
・グラス →英語表記でGLASS。意味はガラス・ガラス製品。これは透子の工房と硝子玉を指す。
・リップ →英語表記でLIP。意味は唇・へり・生意気な口。リップは唇が最初に思いつく意味で透子と駆の恋の話なのでキスをするシーンもあり唇が該当すると思ったら3つ目の意味をみて唇の他に「生意気な口」・・・駆じゃん。。ってなりました。
そして2つを合わせると透子と駆になるなと。。。

<映像、音楽>
映像:P.A.WORKS作品なので、映像はめちゃくちゃ綺麗でした。花火とかも光・自然とても美しかった。キャラもかわいい!本作の特徴的な絵の様な静止画は、ちゃんと技法名があるようです。
「ハーモニー」とは、セルには線画だけで色を塗らず、背景美術のほうでキャラクターなどの線画の中の部分も描き込み、線画のセルを重ねて撮影する技法のことです。

<声優及びキャラ>
●深水 透子&沖倉 駆:深川芹亜さん、逢坂良太さん演じる主人公たち。透子は明るく友人思いだが空気の読めない天然。結構余計な事をする。「えぇぇ~!?」が口癖で変なタイミングで出て来るのが気になるwwストレートに気持ちを伝える人で、イツメンでも問題があってもちゃんと伝える所は素敵。容姿がかわいい!!深川芹亜さんは本作が初主演。
駆はイケメン且つ謎が多い不思議さん。両親の影響で感情が成熟していないが仮自立をしているため、口調や言い回しが大人びており詩人やポエマーのようでやや痛いキャラになっている。イマジナリーかけるんが2人いる。名前も合わせ自分には欠けているものがあり欠片を探している。クールに見える反面ゆきに挑発したり透子に素直に気持ちを告白する場面はとっても子供らしい。駆を見て第一声は「なんだ・・おまえはww」です。流石の逢坂さん主人公声のプロ。

●高山 やなぎ&井美 雪哉:早見沙織さん、島﨑信長さん演じる同級生 。個人的にこの組が好き。親の再婚できょうだいの状態。やなぎはモデルを目指している美人。ゆきの事が好きだがゆきの気持ちに気づいている為思いを留めている。空気を読む人だがはっきりさせる部分は持っている。その一途さに惚れる。
雪はイケメンクールキャラは駆と被るが発言は普通の人。透子が好きで秘めていたが恋愛解禁と駆の登場でフライングしてしまい惨敗する。やなぎからの告白に戸惑うが陸上合宿に出た事で踏ん切りは一旦つく。やなぎと居る事が一番リラックスできると再確認する。信長君のイケボがまた合っている。かっこいい雪にもダメな一面があるのがまたいい!2人の行く末が気になる。

●永宮 幸&白崎 祐:種田梨沙さん、山下大輝さん演じる同級生。幸は病弱で読書が好き。実は透子に思いを寄せている。雪と同様駆を毛嫌いしている。大人しいイメージの幸だが透子と駆の中を壊そうと目論む部分もある。幸は透子に思いを寄せるが自分に寄り添ってくれるヒロも大切に思っており2人に月が綺麗ですねと思いを伝えている。
ヒロは活発な元気っこでムードメーカー幸が好きで幸に近づこうと本を読み始める。幸の目論みに気が付いた時に幸の気持ちを察すると同時に彼女の一面に複雑な思いをいだく。
最後は幸からの思いを受け取りまた寄り添う事にする。ちゃんと男の子で姉のモモがノックなしに部屋に入ってくるので男子の色々ある事を伝える。思春期の男子はね。。うんwこの組もいいんだよね~!!幸も性別問題があるから中々苦しい思いをしていたと思う。ヒロも一方通行だったけど彼の努力で道が開けた。2人の前に未来の為にした行動は素敵だった。大ちゃんの声がヒロに合ってる。

●深水 陽菜:東山奈央さん演じる透子の妹。ひなちゃんは透子に比べてしっかりしている。いつも周りを見ている子で姉をサポしている。めちゃくちゃ良い子♡かわいいマジひなたん♡

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