見出し画像

40歳以上で1級建築士になる その2

たくさんの方に読んで頂きありがとうございます。
受験生の参考になればと投稿しました。励みになると感謝の言葉も頂きました。
その中で、質疑等もありましたので、お答えしたいと思います。


学科試験

40歳以上は既に実践で経験済み

私が感じたのは実務とのギャップです。学科試験には実務以外のことが沢山出ます。
しかし、1度は勉強していたり、知っていることばかりなのです。資格学校に通学してもモチベーションは長く続きません。では、どうしたかですね。
通信講座で、忘れてた部分の教養を補い、ひたすら問題をときました。それこそ、問題文を暗記するぐらいです。市販の問題集も買いましたね。
そこまですると、3冊目辺りから、どれも見た記憶がある問題になります。ここまで来ると合格に近づいたと実感出来ます。

苦戦しやすい問題の対策

構造計算

実務で構造をしていない私はスッキリと忘れていました。そこで構造計算は参考書を買って勉強しました。その図書は「3分で解く!1級建築士試験構造力学」これを基に、自分なりの計算しやすい方法を学びました。試験は応用問題も出ます。計算方法と理屈が分かれば解けるようになります。
公式はトイレに貼ったりして暗記ですね。

建築史関係

計画に関する問題で建築史や建築家、著作者などは実務に関係の無いことばかりです。
もう覚えるしかありませんでした。
覚え方は年表を作りました。通信講座や問題集で出てきたものをモーラして、出てこなかった有名なものは無視です。問題の半分を消せれば後は2択と割り切ってです。
試験では2択まで絞れても、あと1つが分かりません。でも、落ち着いて下さい。40歳まで生きてきた経験が役立ちます。今まで見たドラマや読んできた本などを思い出して下さい。
きっと、回答のヒントがあるはずです。

法令集

意外と大変だったのが法令集のライン引きです。
とても時間がかかり無駄な作業です。
読みやすく引きやすくするための色付けは個人で色々あると思いますが、ベースのチェックは時間の無駄です。40歳以上の方は資金があります。メルカリでライン記入、インデックス貼付済みが販売されています。労力を考えると安いと思えれば是非、購入をおすすめします。

製図試験

学校を進める理由

製図対策はどの学校でも2〜3週間前にまとめられます。通信講座では過去問だけなのでこの部分の対策がありません。
私は2年目の製図試験で合格しましたが、
課題発表までの間に、実務とは違う1級建築士の製図の仕方を色んな用途で学べたのが合格出来た要因だと思っています。
昨今の課題は用途のみ。私の時は「事務所ビル」「図書館」です。昔のようにサブタイトルがないのです。ほとんどが複合用途ですし、図書館だけを勉強してもダメです。児童施設や飲食店などの素養も必要になるからです。そういう理由で製図だけは学校をおすすめします。

大事なことは製図試験の回答は多数決の世界です。
極端な話ですが、大多数が間違えれば減点は減ります。だから、多くの方が通う大手資格学校は合格率がいいのかも知れません。

減点方式や1発アウトの項目を教えてもらえるのが学校の強みです。通信の場合、判断できずに間違えてしまう可能性もあります。ここが通学との差です。

講師が話していた噂話

これは噂です。根拠はないけど確かにねと思ったので、書きます。
出題者は課題を数案を準備するそうです。
そこで大手の資格学校が教えている。または、課題の内容を確認し出題課題を最終決定するらしいです。大手資格学校の課題に偏らないように平均的な課題を出すようにしているらしいのです。
また、資格学校でも他校の動向をチェックします。
最終課題の前の2課題ぐらいは他校の課題を参考にして出します。最終課題がその年の資格学校が予想した問題となります。
噂半分で聞いたても確かにそうかもと思った話です。直前まで出題予想が更新される通学学校と課題発表で終わる通信学校との差かもしれません。

最後に

今年の学科試験も迫って来ました。受験生は追込みで眠れない日々が続いていると思います。
皆さんが無事に合格出来るようにお祈りいたします。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?