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ないない尽くしからのブランディング

アウトドアブランド「パタゴニア」のイヴォン・シュイナード氏は、パタゴニアのブランディングは自分たちがどんな人間なのかを語るシンプルなものだと言っているそうだ。
 
なるほど。企業や商品をブランディングするというと、ちょっと良く見せるとか、かっこよく見せるようなイメージもある。
でも、そうじゃなくて、そこに携わる人がどんな人で、どんな思いや哲学を持っているか、それが何よりの差別化になるということなのだろう。
 
商品や企業の素晴らしさを語ろうとしてスペックの高さをアピールしても、結局、大資本には勝てない。大資本同士の競争であっても、すぐに追いつかれ、抜き去られるものだ。また、私のような機械音痴だと、パソコンのスぺックばかりを語られても辟易とするばかりだ。
 
でも、なぜその機能を開発したのか、または、なぜそれを廃したのか、その理由や考え方を語られると、なるほど!と共感できることがある。たとえ、その機能の意味もスペックも理解できなくても、そこに込められた思いは受け取ることができるのだ。
 
私もスペックで見たら決して大した人物ではないし、大した成果もない。
やってきたことはただ熱く夢中になって一生懸命にやってきた、それだけだ。
だから、その「熱さ」とか「一生懸命さ」を大切に、やってきたことそのものよりも、その時何を考えていたのか、どうしてそうしたのか、それは自分のどんなポリシーや志に基づくものなのか。そこには他には決してない自分ならではのものが宿っている。
 
そう考えると、ブランディングとは決して何か大きな資源があってこそのものではなく、お金もない、実績もない、何もない。ないない尽くしの状況だからこそ、自分の思いにフォーカスできるのかもしれない。自分ならではの思い、自分らしさこそ、ここに書き記すべきことかなと思い、このnoteを書き始めることにする。


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