ママの「自分優先」が成り立たない理由

夫婦円満に必要な「自分優先」

夫婦円満になりたい、夫にイライラしたくない、そんなご相談を受けて、まず伝えるのが「自分優先」「自分を満たすこと」です。
簡単に言うと「自分の感情に素直に、やりたいことをやろう」自分が心身ともに満たされていなければ、他者を認めるゆとりは生まれないんです。
しかし、私のクライアントさんに多い「ママ」たちは非常にこれが苦手です。
みなさんが苦手な理由は非常にシンプル、「子どもがいるから」
もちろん子供たちは一人で生きていくことはできないし、衣食住のケアが必要な上、ことあるごとに「ママ、ママ」呼んだり、いたずらしたり、兄弟ケンカしてみたり、とにかく手がかかります。
そんな中で日常に忙殺されていると、「自分優先」?
そんなこと言って、この子の世話は誰がするの?
それを夫がやってくれないから、私は今こんなにイライラしているんです!と憤る方もいます。
確かに、よくわかります。私も昔そうでした。

でも、怒らずに聞いてくださいね。
毎日洗濯したいのは誰でしょう?
お惣菜でもいいと頭ではわかりながら、でもやっぱり作らなきゃと思っているのは誰でしょう?
きちんと収納されているのが心地いといいながら、本当は寝たいという自分の本音を無視しているのは誰でしょう?
全部自分なんです。

そうすることを夫に強要されましたか?
しなければ離婚すると脅されましたか?
いや、むしろ脅されるような夫婦関係なら捨ててしまいましょう(笑)

あなた自身が「こうしなければ」「ここまでやるしかない」「どうせ夫はやってくれないから私がやるしかない」そうやって自分で自分の首を絞めているだけなんです。

ママが「手放せない」理由

では、なぜ「ママ」である皆さんが「こうしなければ」「ここまでやるしかない」の「べき」「ねば」思考から逃れられないのでしょうか。
考えたことありますか?
いや、むしろ当たり前すぎて自分が「べき」「ねば」に縛られているということすら気づいていない方の方が多いかもしれないですね。
あなたがたくさんの「べき」「ねば」に縛られている理由、それは「いい母親でいたい」というあなたの願望です。
「いい母親」ならご飯は作るはずだ。だから私も作らなければならない。
「いい母親」ならきちんとした部屋を保つはずだ。だから、子供たちに「片づけなさーい」ってキレながら片づけている。
もちろん「いい母親」は人それぞれ違います。
きっとあなたの頭の中にある「理想の母親像」それが「いい母親」となって数々の「べき」「ねば」を生んでいるはずです。
理想の母親像があることが悪いわけではないです。ただ、その理想通りの行動がとれる人が「いい母親」、理想通りできない人が「悪い母親」と自分で自分をジャッジし続けていることがあなたの行動を縛っている原因になっています。
自分優先が苦手と自覚する人の中で、「○○が理想、でも今日はできない」「○○が理想、でも今はできない」そんな自分に「そんな自分でも大丈夫!私は自信もって母親と言える」そんな人はいるでしょうか。きっといないと思います。
私もかつてはできませんでした。
これまでの人生「いい子でいること」を優先していたり、自分の感情より他者からの評価の方が気になって生きてきました。
その考え方や行動の癖が無意識の「べき」「ねば」を作り出しているんです。

子どものためという罠

違うんです!自分のためというより、この子のためなんです!そう思う方も多いでしょう。
でも、私がちゃんと作らないと、この子の栄養が!!
私がちゃんとしないとこの子がかわいそうだから!!
本当にそうでしょうか。
お惣菜や冷凍食品や、作り置きサービス、少し手をかけるならミールキット、そんなものを駆使しながら栄養を取る術はありませんか?
そんな方も身近にいるでしょう。そうじゃなく「作る」という選択をしているのはあなた自身なんです。もしかしたら「作らない」という選択をすることに罪悪感すら持っている人もいるかもしれませんね。
日本だけでなく、海外に目を向けてみてください。先進国でも離乳食を手作りする人は少数派と言われています。海外のママはちゃんとしていないんですか?栄養がとれていなくてかわいそうな子なんでしょうか。違いますよね。自分の当たり前は当たり前じゃないんです。
ママがいいと言って泣く我が子、夫も「ママがいいって」といって諦めモードだから、「結局私がやるしかない!」って怒りながらやってしまう、そんな人もいるでしょうね。
でも、例えばあなたが命に関わる病気に侵されていたとします。でも、子供を置いて入院して治療すれば完治する、治療しなければ余命宣告されますよ、といわれたら、子供が泣こうが夫が自信なさそうにしようが、入院しますよね。命に関わる状況と比べるのは極端かもしれませんが、その状況ではできるということは、あなたが「しない」という選択をしていることに変わりないんです。

本気で好きならやっていい

逆に、もともと料理が大好きで「作ること」が私にとって生き甲斐なんです、という人や、掃除をして雑巾がけをしている瞬間が私の至福の時間なんです、という人は、全力で楽しんでください。
ただし、見せかけの「好き」に騙されないようにしましょう。見返りがなくても、誰も感謝してくれなくてもそれが自分にとっての幸せだと断言できることは全力で叶えていくことが「自分優先」につながっていきます。

怒りは価値観に気づくトリガー

夫がやってくれなくて「イラ」
夫の一言に「イラ」
そんな小さな怒りは「本当は自分はどうしたかったんだろう」
「本当は自分は何て言ってもらいたかったんだろう」
そんな自分の価値観に気づくきっかけになります。
しかし、人は1日に75,000回以上「判断」をして生きていると言われます。
何を食べようか、トイレに行こうか、箸にするかスプーンにするか、多くの判断をこれまでの経験と自分の価値観でほぼ無意識にしているんです。
「自分はこんな「べき」を持っているんだな」
「こんな「ねば」に縛られているんだな」
そんな風に気づけることの方が稀ですよね。
だから、誰かの力を借りて自分自身と向き合っていく練習が必要になります。
日常を変えるには行動を変えるしかない、でもその行動を変えるためには自分の価値観、そこからくる判断を変えていくしかないです。
これまでの価値観や判断から行動していると日常は変化しませんよ。

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