ロック界隈をけん引する存在といえば・・・
令和時代のロック界隈をけん引する存在といえば、どのバンドを連想しますか?
その候補としてMY FIRST STORYの名前を挙げる人は多いはずです。
2011年の結成から様々な楽曲で人々を魅了し、激しいライブパフォーマンスでファンの心をわしづかみにしてきました。
2023年は様々な規制が撤廃され、ライブやフェスの開催頻度がコロナ前に戻りつつあります。
「今度行くフェスにマイファスが出る」「マイファスのライブ、久しぶりに行こう!」と思う方も増えているのではないでしょうか?
エモやスクリーモを基調とし、ラウドロックシーンで活躍するMY FIRST STORYの楽曲をご紹介します。
高い歌唱力、ビジュアル、楽曲のかっこよさ、どれをとっても素晴らしく、人気の理由も納得できますね。
それもそのはず、ご存知の方も多いかと思いますがVo.HiroはONE OK ROCKのVo.Takaの弟で演歌歌手の森進一、森昌子夫妻の息子です。
親や兄の七光りだと言われることもありますが、それを除いてもきっちりと人気を獲得できる実力のあるバンドだと思います。
Second Limit
デビュー作にして、堂々セルフタイトルを冠したアルバム『MY FIRST STORY』のリード曲。初めてMVが制作された曲でもあり、特に初期はライブやフェスでの定番曲だったので、この曲で彼らと出会った人も多いのではないだろうか。ドラマチックなオープニングからヘヴィなバンドサウンドになだれ込み、ブレイクを挟んで突入するキャッチーなサビなど、緩急ある展開はすでに完成度が高い。
不可逆リプレイス
3rdシングルであり、今なおライブで起爆剤となるMY FIRST STORY屈指のアンセム。《Wake in Loneliness!! Loneliness!!》という悲痛な歌声で始まり、Hiroが抱える孤独と葛藤、そして燃え上がる反骨心がアグレッシブなサウンドに乗って全方位に放出される名曲だ。《絶対的「僕」の存在は/形を変え今響き渡る》、《Kill my Weakness!! Weakness!!/必ず 越えて 泣いて 去って》と、自分自身の弱さを乗り越えて闘い続ける決意を刻んだ歌詞がライブでシンガロングされ、そのパワーがオーディエンスに伝播していくさまはいつ観ても圧巻。
虚言NEUROSE
3rdアルバムのタイトル曲である「いつわりノイローゼ」。ネガティブな印象の造語が示すのは、「自分自身はいったい何者なのか?」という、MY FIRST STORYの核ともいえる命題だ。いわゆるラウドロックシーンが盛り上がりを見せる中で、その実力と注目度の高さから勢いに乗っているように見られていた彼らが《今「誰」が「僕」を名乗ってんの?/もう「ドレ」も「コレ」も同じだった》と歌うリアルさが切実に突き刺さる。
Home
バンドの目標として掲げてきた日本武道館ライブを見据えてリリースされた4thアルバム『ANTITHESE』は、結成当初からブレない反骨心が結晶した名盤だ。その終盤に収録された“Home“は、タイトルどおりHiroが家族への想いを赤裸々に綴った衝撃の1曲。《この夢が叶うまでは迷わずに進んで行くと決めたから/あの人に あの人達に/この声が届くまでは抱えずに呼び続けるの》――これは、秘めてきたジレンマを音楽で表現することを選んだHiroの大きな転機であり、その覚悟をオーディエンスが受け取った瞬間でもある。運命のステージとなった武道館ライブのフィナーレを飾ったのもこの楽曲だった。
終焉レクイエム
武道館を終えてもなお刺激を求める彼らが、完全無告知でリリースしたミニアルバム『ALL SECRET TRACKS』。バンドの新しい側面をフィーチャーした今作の中でもひときわ異彩を放つのが、壮大なストリングスアレンジを取り入れた“終焉レクイエム”だ。より強くなったバンドサウンドと迫力のストリングスがバトルを繰り広げる緊張感、その中心で響き渡るHiroの歌声の存在感は必聴。ロックバンドという枠を超えてステップアップしていこうとする彼らを象徴している。リリース後には、幕張メッセでフルオーケストラを従えた「THE PREMIUM SYMPHONY」というライブも開催して大成功を収めた。
ACCIDENT
他ジャンルのイベントや、あいみょんやSALUなど多彩なゲストを迎えたツアー、オーケストラアレンジのアルバム『THE PREMIUM SYMPHONY』などを経て、ますます自由な表現力を手にした彼らがリリースしたシングル曲。BPM遅めのリズム、後ノリのグルーヴ、《Oh Oh Oh》という抜けのいいファルセットのサビなどなど、一聴しただけではっきりとモードチェンジが窺える。R&BテイストなHiroのボーカリゼーションも新しい。攻撃や反抗のツールとしてではなく、バンドの音を楽しみながら生み出されたようなスタイルで、MY FIRST STORYの新しい扉を開いた1曲だ。
2 FACE
ロックバンドとしては珍しい女性ボーカルとのコラボは、MY FIRST STORYの武器のひとつ。アルバム『S・S・S』収録の“2 FACE”では、BiSHのアイナ・ジ・エンドを迎えている。いきなりHiroのシャウトが炸裂するゴリゴリのミクスチャーロックに、心の痛みを訴えるアイナの語りが挿入され、単なるヘヴィさだけではないダークでヒリついた世界観が展開。ふたりがユニゾンで歌うパートの鬼気迫る迫力も凄まじい。他ジャンルからの刺激で自分たちの表現を活性化させながら、BiSHでは見られないアイナの表情も見事に引き出してみせた。
アンダードッグ feat.JESSE (The BONEZ / RIZE)
女性ボーカルとのコラボやポップな側面など、新しい挑戦だけがMY FIRST STORYではない。『V』収録のこの楽曲では、彼らのルーツであり、シーンの大先輩・JESSE(The BONEZ /RIZE )と堂々たる競演を果たしている。00年代ミクスチャーをしっかりリスペクトしたスクラッチやギターリフなどのアレンジ、気合い漲るラウドな音像に、MY FIRST STORYらしい力強いメロディが完全に共存。ラウドロック魂と《いつか越えてみせる》という反骨心は、決して消えずに彼らの軸であり続けているのだと確信できる。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
ぜひ聞いてみてください。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?