第51期ゆかなか順位戦A級 対自称銀冠党総裁さん

自分が後手、戦型は居飛車引き角斜め棒銀対三間飛車。

図①、33手目▲36飛まで

本譜は△52金右から駒組を続けたが、相手が居玉のうちに局面を動かしていく方が良かった。
その狙いを実現する1手が△44角。
以下▲75角と歩を取られてしまうが、△86歩▲同角△66銀▲95歩△76歩▲78歩△95香▲同香△77歩成▲同歩△74桂、が一例で後手有利。

図②、43手目▲66飛まで

本譜は△96香としたが、そこで▲75角とされていたら飛車にひもがついたので△44角の威力が落ちるし、そのまま▲96香と取られると逆に相手からの端攻めがありそうなのであまり良くなかった。
ここは△44角とすべきで、以下▲67飛△76歩▲64歩△96香▲75角△99香成▲66角△55歩、が一例で後手優勢。

図③、47手目▲99同角まで

本譜の△44角も悪いわけではないが、優勢を意識した局面で大駒交換できますか?、という実戦心理を考えると、ここは△92飛としてとりあえず確定で龍を作りに行った方が良かった。

図④、87手目▲62歩成まで

形勢はずっと良かったものの、思考が定まらずふわふわとした指し手が続いた結果相手の攻めもだいぶ形になってしまった。
ここは△85角が攻防の1手だった。攻めては△77歩成、受けては74の桂取り。
以下▲63と、には△74角▲72龍△63角▲同龍△55桂、が一例で駒損でも相手の攻め駒を減らして局面をスッキリさせれば△55桂から攻め合い勝ち出来そうだった。

実戦はその後、するするとと金が近づいてきてしまい受けが利かない形に。その間にやったことが95の角を取ったというのだからひどい方向違いだった。

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