中飛車対超速2枚銀▲24歩突き捨て型

自分が後手、戦型は中飛車対超速2枚銀▲24歩突き捨て型。

図①、35手目▲97角まで

経験上▲45銀とされたことしかなかったので、この▲97角は初見。
▲42角成△同金の形になった方が後に▲21飛成とされた時に金取りにならないから攻め合いの順を選びやすいと思ったが、ここは受け重視の手を選んだ方が良かったようだ。
それが△97同角成▲同香△22飛の順。
以下、▲54銀△52金右▲66角△63銀▲45銀引△同銀▲同銀△64銀、が一例で難解な形勢。

図②、49手目▲21飛成まで

本譜は△66桂として取れば△12角の王手龍取りを狙ったが、結局飛車角交換になるだけなので、桂捨ては良くなかった。
ここは△47と、とすべきで、以下▲同金△66歩▲同歩△12角▲同龍△同香▲95歩△53桂▲55銀△65桂▲同歩△38飛▲48歩△39飛成、が一例で先手微有利ではあるがかなり難しかった。

図③、61手目▲47同金まで

本譜は△49飛とした。▲58銀と先手で受けられてしまうが、駒を使わせれば端の脅威が薄れるし、それでこちらの攻めが間に合うようになるという読みだったが、それは相手が持ち駒が増えれば端から危ない、ということの裏返しであり、局面を難しくする要因となってしまった。
ここは△68歩とすべきで、以下▲同金△49飛▲69角△22飛▲94歩△28飛成▲93歩成△同香▲同香成△同玉▲85桂△82玉▲94桂△71玉▲58銀△59飛成▲82香△62玉、が一例で後手微有利。

図④、69手目▲64同銀まで

実はこの局面は決めどころを迎えていた。
相手玉を寄せるための1手は△89角。
以下、▲同玉△67角成▲同銀△69飛成▲79飛△67龍、また▲同玉△67角成▲88玉△69龍▲同銀△89金▲97玉△77馬、どちらの順も相手玉が寄り筋のため後手勝ち。

図⑤、107手目▲68飛まで

本譜は△89銀としたが、送りの手筋をするなら同じようでも△88金とした方が良かった。
理由は同じように▲69玉△68角成▲同玉△46銀、と進んだ時本譜のように▲88飛という受けがないからである。
▲77玉と逃げる手にも△89飛としておき、焦らず相手玉を追っていけばそれほど広い玉でもないのでじきに追い詰めることが出来そうだった。

実戦はその後、相手に駒を渡しながら玉を追ってから自玉の危なさに気づいたが時すでに遅し。
何となく攻防っぽい金を打ったものの、全く関係なく、詰まされて負け。

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