第54期ゆかなか順位戦A級 対自称銀冠党総裁さん
自分が先手、戦型は中飛車対角道不突き左美濃。
本譜は▲63角成としたが、馬の働きがいまいちで良くなかった。
ここは▲95角とすべきで、以下△84歩▲59飛△87龍▲65銀△同桂▲41銀△42金寄▲61角成△94歩▲52銀不成、が一例で先手微有利。
対局中は▲52角と打った時▲63角成からじっくり指すことを目的としていたが、▲41銀からの攻めの起点にすべき角だった。
本譜は▲同金としたが、1段龍に対して下段がすかすかなままの状態にしたのは良くなかった。
ここは▲59歩とすべきで、以下△49銀不成▲同銀△59と▲52飛成△49と▲51馬、が一例で最後の▲51馬が▲33馬からの詰めろになっているので先手が1手勝ちの局面だった。
本譜は▲15歩から受けに回ったが、ここは▲42金という好手があり先手勝ちの局面だった。
以下、△同金には▲同龍△32金▲31銀△13玉▲14金△同銀▲32龍、が一例で先手勝ち。
また、△16歩には▲32金△同銀▲31銀△13玉▲14歩△同玉▲15歩△同玉▲16香△同玉▲27銀△15玉▲16歩△14玉▲91馬、が一例で先手勝ち。
この局面自体は先手良しではあるが、持ち時間も短く、金を1枚渡すと自玉に詰みが生じてしまうので、対局中はかなり焦っていた。
本譜は▲43桂としたが、普通に△42金と金を取られてしまい良くなかった。一応▲同龍△32金▲62龍と金を使わせていればまだ優位を保てていたが、後手を引くという事実を対局中は何故か受け入れられなかったので、その順を選べなかった。
ここはまず▲32金とすべきで、以下△同香▲29桂と受けに回れば意外に後手からの攻めはなく、▲74馬～▲75角～▲41馬と大駒を活用した攻めがあり、先手勝ちだった。
実戦はその後、形勢的にはまだ難解だったが、時間切れで負け。
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