中飛車対超速2枚銀

自分が後手、戦型は中飛車対超速2枚銀。

図①、39手目▲38飛まで

本譜はじんわりと△26金としたが、▲54歩△52歩▲68銀とされていたら飛車を追っても5筋に逃げられ、次に▲53歩成~▲44角~▲53桂不成の攻めを狙われてしまうと形勢は先手有利だった。
ここは△37金とすべきで、以下▲同銀△同歩成▲同飛△45銀▲35飛△44銀▲38飛△56歩▲68銀△65桂、が一例で後手微有利。
この変化は本譜と違い45の桂を取りきれているし、先手の角が残っているので玉が狭く、小駒だけの攻めでもなかなか厳しくなっている。

図②、45手目▲26飛まで

本譜は△15角とした。これは飛車を引かせることで△47金とした時に36の歩を取られないようにしようとしたものだが、▲16飛とされて困ってしまった。
何を指しても後手を引くことになってしまい、中盤の大事な局面での1手の消費は大きな痛手になってしまった。

ここは△47金とすべきで、以下▲36飛には△45銀があるので▲53桂不成とするが、△同歩▲36飛△54歩▲96歩△65歩▲58歩△84桂、が一例で難解な形勢。

図③、67手目▲42成香まで

本譜は△同金として相手が攻めてきたときに△41香の受けを作ったが、ここは△58銀と攻め合いで勝ちに行った方がわかりやすかったかもしれない。
以下、▲68金△同金▲同玉△56銀▲77玉△67銀上成▲86玉△42金▲96歩△78成銀▲97玉△45銀▲22角成△85桂▲86玉△89成銀、が一例で後手優勢。

図④、75手目▲33桂成まで

本譜の△56角も▲42成桂に対して飛車を取らずに△67金▲88玉△78銀と攻めていたら後手が勝っていた可能性が高いが、実戦は△56角▲42成桂△29角成▲41龍と進み、後手玉の方が先に詰めろがかかってしまい攻め合い負け。

△56角では△58銀も有力で、以下▲68金打△69銀不成▲同金△58銀▲79銀△67金▲88玉△66角▲98玉△69銀不成▲同飛△78銀、が一例で後手優勢。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?