第42期ゆかなか順位戦A級③ 対おっきーさん

自分が後手、戦型は向かい飛車対三間飛車の相振り。

図①、53手目▲18銀まで

先手は中央から、後手は端から攻め合ってる展開だが、相手は飛車を使えていない分、こちらが少し良さそうな局面。
本譜は△22飛として、次に△17香成からの攻めを狙ったが、4筋の歩の衝突を無視してるのもあまり良くないし、飛車を相手の角のラインに戻したのも良くなさそう。

ここは△44歩とすべきで、以下▲同銀△22角▲54歩△52歩▲39玉△82玉▲58飛△14飛、が一例で形勢は難しいものの少し後手がリードしてそう。

図②、75手目▲54同飛まで

本譜は△33桂とした継続手として△45桂と跳ねていったが、▲43歩成と攻め合われてみると、銀桂交換の駒得はできるが二の矢がなく、あまり良い攻め方ではなかった。
ここは△45銀と攻めの拠点を設置して、次に△35歩から歩を使った攻めを見せた方が良かった。
以下、▲55飛△46銀打▲43歩成△55銀▲同角△35歩▲52金△36歩▲61銀△37歩成▲同角△同角成▲同桂△35角、が一例で後手有利。

図③、91手目▲59飛まで

本譜は△58歩から先手を取って攻めの継続を図ったが、飛車が2段目に移動したことで受けに働いてきてしまい、あまり良い攻め方ではなかった。
ここは△57歩と控えて打つべきで、以下▲53と△48銀▲26歩△59銀不成▲25金△48歩成▲29玉△39と▲14香△48飛▲35銀△44飛成、が一例でこの角を取った手が△38角からの詰めろになり、後手勝ち。

図④、107手目▲58同玉まで

相手玉の守備駒もなくなってきて、あともう一歩で寄せ切れそうな局面。
本譜は玉は下段に落とせ、と思いながら△49銀としたが、▲68玉と逃げられてみると打った銀があまり意味のない駒になってしまい、良くなかった。

ここは△47銀不成とすべきで、以下▲同玉△45金▲57銀△59飛▲48金△56銀▲同銀△同飛成▲38玉△57銀▲同金△同龍▲48金△59龍▲49歩△58金▲39銀△44金▲同と△26歩、が一例で後手優勢。

実戦はその後、相手玉に広い方へ逃げられたことで寄せが急に見えなくなったことに焦り、△24角と活用する手が見えず、攻めの速度が逆転。
最後は即詰みに討ち取られ負け。
途中までそこそこ上手く指せてただけに、痛い逆転負けとなった。

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