第46期ゆかなか順位戦B級1組赤 対麒麟さん

自分が先手、戦型は中飛車対後手超速2枚銀。

図①、26手目△86歩まで

この歩突きに対してどちらの取り方もありそうなところであるが、ここは▲同角の方が良かったかもしれない。
以下、△44銀▲54歩△同歩▲同飛△55歩▲77桂△53金▲65銀△75歩▲58金左△56歩▲同飛△55銀左▲54歩、が一例で先手微有利。

図②、34手目△84飛まで

本譜は▲54歩△同歩▲45歩、から無理やり捌きに行ったが、そのタイミングで△66銀とされたら▲同角に△55銀から抑え込まれそうで良くなかった。
ここは▲85歩とすべきで、以下△同飛▲86角△66銀▲同歩△55銀▲74歩△46銀▲56飛△45銀▲59飛△65桂▲同歩△99角成▲47歩△54香▲58歩△35銀▲73歩成、が一例で難解な形勢。

図③、44手目△42金寄まで

本譜は▲76金と△69角の両取りを避けつつ桂を取りに行ったが、そこで△56銀打とされたら後手良しの局面だった。
ここは▲73角とすべきで、以下△83飛▲91角成△69角▲88飛△57桂成(△79銀には▲48飛がある)▲59金△25角成▲72銀、が一例で難解な形勢。

図④、58手目△55同歩まで

本譜は▲55同角としたが、そこで△46桂と攻め合われていたら後手良しだった。
ここは角をこの位置に残したまま攻めなければいけなくて、その手が▲25桂。
以下、△46桂▲33桂成△同玉▲55角△44歩▲46角△同銀▲25桂△42玉▲43金、が一例で先手有利。手順最後の▲43金が取れば▲87角の王手飛車を見た一手で、逃げても▲73角が厳しく先手良し。

図⑤、62手目△86飛まで

本譜は▲63馬としたが、△89飛成と攻め合われて負けにしてしまった。
ここは▲25桂とすべきで、以下△32金引には▲52歩成が▲59歩の底歩をつくりつつ△同金に▲41銀から攻めることが出来るので先手良し。
また、△89飛成と攻め合ってくれば▲33桂成△同玉▲49歩△22玉▲52歩成△49飛成▲同銀△同龍▲42飛、が一例で先手優勢。手順中△22玉のところで△49飛成とくれば▲51角△42桂▲同角成△同金▲25桂△22玉▲49銀、が一例で先手優勢。

実戦はその後、飛車を成られた時に金を持っていないので受けが利かず、負け。

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