指す将順位戦8th S級⑥ 対しゅんたにすたさん

自分が先手、戦型は中飛車対角交換ミレニアム。

図①、28手目△22銀まで

対局前、積極的に行こうと思っていたのでこの局面から▲55歩としたが、以下△同歩▲同銀△同銀▲同飛△44角で飛香取りがかかってしまい、対局中驚いた。ただ、思ってた以上に形勢が悪くなかったのは幸いだった。
しかし、普通は▲55歩と仕掛ける前に▲77桂と跳ねないといけないところだった。

図②、35手目▲59飛まで

本譜は単に△99角成と香を取ったが、この局面は△58歩も見えるところ。
▲同金だと形も乱れて悪くなってしまうが、ここは▲同飛が成立する。
以下△69銀には▲54飛△99角成▲79金△78銀不成▲同金△89馬▲58飛△57香▲同飛△78馬▲53飛成、が一例で形勢は難しい。

図③、38手目△98馬まで

本譜は▲53飛成としたが、ここは▲65桂とした方が得だった。
以下、△52歩▲54歩△51香▲53歩成△同歩▲同桂成△86歩(△同香は▲同飛成△52金右▲59龍と進んだ時、次に▲99香があるので以外に馬が狭い。)▲54歩△32銀▲86歩△76馬▲63成桂△54馬▲同飛△同香▲77角、が一例で形勢は難しい。

図④、48手目△64角まで

本譜は▲46角と合わせた。角交換後にまた△64角と打たれたが、▲46歩と突いてあった方が角の利きを緩和できるのではないかと思ったからだ。
ただ、具体的に何を指していいのかがわからず、角合わせ自体があまり良くなかったのかもしれない。

ここは▲77金として相手の角に圧をかけるのが良く、以下△75角▲86歩△42金▲76金△64角▲75銀△74歩▲64銀△同歩▲85歩△65歩▲54歩△73銀▲97角△51香▲75歩△同歩▲同金△74歩▲84金△同銀▲同歩△同飛▲53歩成△同銀▲54歩、が一例で先手微有利。

図⑤、66手目△74同飛まで

本譜は▲56角として、飛車取りと▲34桂を狙いにしたが、そこで冷静に△84飛とされると▲34桂が実現しても中央の角と銀が狙われやすい駒になってしまっているので、あまり良くなかった。
ここは▲83角とすべきで、以下△84飛なら▲65角成△97角成▲99龍△64歩▲34桂△32金▲22桂成△同玉▲76馬、が一例でこれなら先手も馬が出来ているので本譜より戦えそう。

実戦はその後、こちらの2枚龍と相手の2枚角でじりじりとした展開が続いていたが、最後急にノーガードの攻め合いになった。
先に詰めろをかけられたが、詰めろ逃れの詰めろの桂跳ねで応戦し、最後は11手詰みを逃さず詰まして勝ち。

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