嬉野流引き角棒銀対三間飛車

自分が後手、戦型は嬉野流引き角棒銀対三間飛車。

図①、27手目▲86同歩まで

本譜は△87歩としたが、後で成り捨てるくらいなら打たない方が良かった。
ここは△86同銀とすべきだった。対局中は何も駒に当たらないことに不安を感じていたが、次に△77歩とすれば相手の角を抑え込めるのに加え、角銀交換くらいは見込めるため後手有利だった。
△86同銀以下一例として、▲15歩△87銀成▲66角△88歩▲77桂△89歩成▲68銀△88と▲14歩△78と、が考えられる。

図②、33手目▲88同銀まで

ここで自然なのは△87銀成ではあるが、▲同銀△同飛成▲78銀と進むと龍はできるもののその後の方針が難しいと判断して、本譜は△97銀成としたが、龍を作るなら先ほどの手順の方が良かったし、わざわざ銀を捨ててまで踏み込む手順ではなかった。

ここは△87銀成とすべきで、以下▲77銀△同成銀▲同桂△88飛成▲58金左△99龍▲15歩△88龍▲14歩△12歩▲86歩△69銀、が一例で後手有利。

実戦はその後、△78歩からと金を作りに行った構想が悪く、形勢を損ねてしまった。というのも、作ったと金が全く働かず意味がなかったからである。
そんな無意味な手を何手も指してしまっては良くなるはずもなく、最後は自玉の薄さを突かれ、あっという間に受けなしに追い込まれて負け。

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