第43期ゆかなか順位戦A級① 対なかなかなかなかなかさん

前期2勝5敗で降級を覚悟していたものの、ギリギリのところで耐えることが出来、今期もA級で戦える喜びを感じる。
自分が後手、戦型は相中飛車。

図①、49手目▲85飛まで

本譜は△64銀としたが、ここは玉のコビンが開くので少し怖くても△74歩とすべきだった。
以下、▲36歩△64歩▲88飛△52金右▲85銀△63金▲76歩△84銀▲同銀△同歩▲同飛△83歩▲86飛△52金、が一例で形勢は互角。

図②、55手目▲97桂まで

図②の▲97桂が悪手で、▲46歩ならまだ難しかった。
本譜△73桂で2枚飛車で攻める流れになり、後手が優位に立った。

図③、61手目▲33銀成まで

本譜は△97桂成と桂馬を取ったが、少し方向違いだった。
ここは△77桂成と攻め駒を増やして寄せを狙っていくべきだった。
以下、▲46角△33桂▲94歩△67銀▲65歩△58銀成▲同金△88飛▲93歩成△同香▲49銀△65飛▲85桂△同飛▲93香成△同玉▲66角△75香、が一例で後手優勢。

図④、69手目▲66角まで

本譜は△78飛成としたが、▲79歩と打たれて少し紛れができてしまったかもしれない。
ここは△76飛とすべきだった。
以下、▲33角成とすると△66桂が厳しいので▲94歩とするくらいだが、△66飛▲93歩成△71玉▲79歩△69飛成▲53桂△75角、が一例で後手優勢。

図⑤、77手目▲94同香まで

本譜は△同香としたが、▲85桂と攻められ少し危なくなってしまった。
ここは△85角とすべきだった。
以下、▲92歩△94角▲98飛△92香▲94飛△同香▲57角打△89龍▲53桂△84歩、が一例で後手優勢。

図⑥、80手目△84銀まで

図⑥の△84銀が負けたら敗着の1手だった。正しくは△81桂だった。
ここで▲84同角とするのが好手。以下、△同歩▲73銀△71玉(△同銀は▲83歩が厳しい)▲91飛△81桂▲83歩、が一例で先手勝ちだった。

実戦はその後、その危機を脱し再び優勢になると、最後は持ち時間ぎりぎりで相手玉を詰ましきり、勝ち。

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