第42期ゆかなか順位戦A級④ 対linkさん

自分が先手、戦型は相中飛車。

図①、44手目△64銀まで

序盤は相手の早めの△33桂に対して少しどういう方針で指すか悩んだが、そこまで不満のある局面にはならなかったと思うので、無事乗り切れた感じ。
図①の局面から▲77桂と桂交換を挑んだが、ここは▲39角として次の▲66歩で桂馬を取りにいかなければならない局面だった。
以下、△46歩▲同歩△55歩▲66歩△57桂成▲同金△56歩▲67金△55銀▲84歩△同歩▲65歩△46銀▲84角△83歩▲62角成△同玉▲66桂、が一例で先手有利。

図②、58手目△75銀まで

本譜は▲89飛△94歩と進んだが、その局面が75の銀が手厚く、攻めの継続手が見えず困ってしまった。
ここは▲85飛とすべきで、以下△84銀なら▲65飛△94歩▲85歩△93銀▲86角△15歩▲55桂△53金寄▲同角成△同飛▲44金△52飛▲53歩△22飛▲43桂成、△76銀なら▲75飛△77銀成▲同飛△55角▲56歩△36桂▲18玉△66角▲36歩△15歩▲73銀、がそれぞれ一例で先手有利。

図③、62手目△84銀まで

本譜は▲84同飛~▲65歩と攻めの継続を図ったが、流石に飛車を切るのはやりすぎだった。
ここは先ほどの例の手順と同じく▲65飛とすべきだった。ただ、こちらが1手まるまる損しているのでその分玉側の端歩を詰められてしまい、形勢はかなり難しい。

図④、66手目△15歩まで

本譜は▲同歩としたが、△17歩から端を攻められてみると結局△16桂を防ぐ手段がなく、相手にいいように攻められてしまった。
ここは▲64歩と攻め合うしかなく、以下△同歩▲55桂△16歩▲18歩△42金▲63歩△同金▲83歩△71銀▲63桂成△同玉▲73金△54玉▲82歩成、が一例で形勢は難しい。

図⑤、86手目△54香まで

ここが最後の勝負所だった。
本譜は▲75銀から王手していったが、この局面よく見ると▲66桂で相手の打った香を取ることが出来る。
▲66桂以下、△83玉▲74銀△92玉▲54桂△72金▲57香△56歩▲同香△16歩▲63歩△17歩成▲同玉△57歩▲67金△58歩成▲62歩成△83金▲同銀不成△同玉▲58金、が一例で先手有利。

実戦はその後、相手の△58香成からの攻めを凌ぐことも、その攻めを上回ることも出来ないと思い投了。
ただ実際は▲26歩とすると言うほど簡単な局面ではないらしく、まだ諦めるのは早かったようだ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?