第十期久遠戦決勝 対福市さん

自分が先手、戦型は中飛車対後手超速からの持久戦。

図①、40手目△75同歩まで

後手が△22玉として間接的に角のラインに入ったのを見て、気合で仕掛けて迎えた図①の局面。
本譜は▲88角△84角の交換を入れてから▲72歩としたが、ここは単に▲72歩とした方が角の位置が少し得だった。
▲72歩以下、△84角▲71歩成△73桂▲81と△44金▲91と△46歩▲68角△45金▲48香△32金▲86歩△同歩▲同角△87歩▲52歩、が一例で形勢は難しい。

図②、48手目△77歩まで

▲43歩成とと金を作れて先手有利は確かだが、ここでもたついてしまうと後手に立ち直りの機会を与えてしまうことになる。
本譜の▲同角もそこまで悪い手ではないが、ここは▲64銀と踏み込む手があった。
以下△78歩成なら▲33角成△同角▲同と△同玉▲25桂△22玉▲63銀不成、△同歩なら▲77角△44歩▲52歩△42角▲同と△同銀▲63角、がそれぞれ一例で先手優勢。

実戦はその後、王手飛車など派手に駒交換をした後、▲25桂と攻めの拠点を設置し、中段に逃げる玉を上下で挟撃形を作り、最後は即詰みに討ち取り勝ち。優勝を決めることができた。

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