相中飛車

自分が後手、戦型は相中飛車。

図①、31手目▲28銀まで

本譜は△13香としたが、▲86歩から向かい飛車に振り直された時に十字飛車の狙いがあり、こちらは飛車を動かしにくくなっているため端に飛車を回ることが狙いの△13香はあまり1手としての価値がなかった。

ここは△25桂として、いつでも端を攻めれる形にしておくのが良かった。
以下、▲86角△14香▲88飛△12飛▲96歩△24歩▲77桂△11飛▲78飛△52金左▲65桂△同銀▲同歩△56歩▲98飛△57歩成▲同金△16歩、が一例で後手有利。

図②、39手目▲65歩まで

△56歩と銀を取りたいところだが、▲33角成と桂を取られて当初の狙いだった端攻めが出来なくなると思ったので、本譜は△25桂としたが、その後△79角成と馬を作った手が悪手で、こちらの攻めはいまいち成果を上げることが出来なかった。
△79角成では△45銀と歩を取り、次に△16歩からの攻めを見せればまだ後手有利だった。

また、図②の局面では端攻めはなくなるものの、代わりに中央からの攻めが狙えるので△56歩と銀を取った方が良かった。
以下、▲33角成△45銀▲43馬△57歩成▲52馬△同金左▲57飛△同角成▲同金△59飛、が一例で後手有利。

図③、79手目▲61飛まで

本譜は△52銀と受けたが、ここは当然△18歩の王手を決めるべきだった。
以下、▲同玉△26桂▲17玉△52銀▲26歩△61銀▲27銀打△59飛、が一例で後手優勢。

実戦はその後、単に▲63飛成としてきたので△18歩からの王手が決めれたが、▲71銀△72玉▲63飛成△同玉▲17銀、と王手で手番を握ってから受けに回られると玉の安定度が違うので駒得しているとはいえ、結構難しい局面になっていた。
最後は相手に渡してはいけない駒を確認しつつ、安全に寄せ切って勝ち。

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