第11期久遠戦 決勝 対レベコさん

自分が後手、戦型はゴキ中対47銀型袖飛車。

図①、23手目▲38飛まで

本譜は△32飛として相手の▲35歩からの攻めに備えたが、5筋が薄くなってしまうのであまり良くなかった。
ここは△42銀とすべきだった。
対局中は▲35歩から歩交換されるのが気になっていたが、歩交換のタイミングで△56歩と戦いを挑めば互角の将棋。
また、すぐに歩交換をしてこなければ△53銀~△54銀が間に合うので、こちらも十分な駒組が出来る。

図②、47手目▲35歩まで

ここで△55飛~△66歩としたのが、最善ではないかもしれないが自分らしい攻め将棋の展開に持ち込む一手。
直前に相手に馬を作られているがまだ働きが弱いし、自陣はまだ手付かずなので、相手の攻め駒が働いてくる前に攻め切ってしまえばよいという精神。
ただ、△67銀と打ち込んだところでは、△28角からぼちぼち桂香を拾いつつ馬を作る感じの方が良かったようだ。確かに香を持てば66の歩を取ると田楽刺しがあるので、歩の拠点を払いにくい。

図③、81手目▲77銀まで

難しい局面が続いたが、図③の局面はこちらの攻めがつながっていて、形勢は後手良しになっている。
本譜は△47飛としたが、ここはシンプルに△67金とした方が良かった。
一見馬が利いていて駒損になると思ってしまうが、駒を清算した後、△23角の王手飛車があるので後手優勢。

図④、99手目▲23角成まで

本譜は△46桂▲同角△59龍▲同金△同龍、と進んだが、角と馬の利きが強く、攻め切るのに手間取る展開になってしまった。
ここは△47桂とすべきで、以下▲同金△59龍▲同角△同龍、の展開は本譜と比べて角の利きがないのでかなり寄せやすくなっている。

実戦はその後、形勢的には後手優勢な局面が続いたが、相手の粘りによって残り持ち時間では相手玉を詰ますのは無理になってしまったので、投了。負けとなった。

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