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第56期ゆかなか順位戦B級1組白 対麒麟さん

自分が後手、戦型は中飛車対超速2枚銀。

図①、51手目▲46同歩まで

本譜は単に△38飛としたが、▲33歩成と桂を取る猶予を与えているのであまり良くなかった。
ここは△58歩とすべきで、以下▲31と△同金▲57銀△59歩成▲同金△39飛▲48銀打△56歩、が一例で後手有利。
歩切れの相手に歩を渡すので指しづらいと思ったが、底歩を打ってくれたらまた歩切れだし、先手で攻め続けることで手番を握れるのも大きい。

図②、55手目▲55桂まで

本譜は△65歩▲同銀△66歩としたが、そこで▲56歩と我慢されていたら、なかなか簡単に攻めを継続させることが出来なさそうだった。
ここは△55同銀とすべきで、以下▲同銀△56桂▲57銀△68桂成▲同銀△48金、が一例で後手有利。

図③、65手目▲65同銀まで

本譜は△67歩成~△55桂と攻めたが、▲66玉と上がられて上部脱出も気にしないといけなくなり、あまり良い攻め方ではなかった。
ここは△55銀とすべきで、以下▲35飛△67歩成▲同玉△66歩▲77玉△46銀▲62歩△71金▲34飛△67銀、が一例で後手有利。

実戦はその後、相手玉の寄せだけ考えていたら自玉が急に危険な状態にあることに気づいてかなり焦った。
負けを覚悟した局面もあったが、相手も受け重視できたためすぐに決着はしなかった。
最後は相手の玉の逃げ方があまり良くなく、寄せ切ることが出来て勝ち。

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