ファッション音痴な私がパーソナルカラー診断を受けた話

そういえば去年の春、パーソナルカラー診断を受けました。

周りの人たちは骨スト、ウェーブ、イエベ、ブルベとかといった単語を口にし、もはや「知ってて常識」レベルの勢いで最近のInstagramのファッション/メイク系のコンテンツに頻用されている印象です。
でも実際にInstagramでメイク情報を見ても、私にとっては間違い探しのような難易度の高さで違いが全くわかりません。“メイクを変えたのに気づいてもらえない”と嘆く世の中の人を見かけますが、同じ女の私でも気付くか怪しいところ。私の中では似合っているもなにもなく、“メイクしてるね”の括りでしか見れないのです。
自分に対する自分の見方も同じで、どれが似合っている/似合っていないのかも感覚がいまいちわかりません。せいぜい鮮やかな原色や大きな柄がどぎつくなるなと思うくらい…

そんな私ですが、同世代と比べてダサいと思われる恐怖、女子大生ブランドを持つ自分がこのままでいていいのだろうかという不安感、周りの友人がおしゃれに精を出す姿を見て覚える焦燥感。そんなものを心の中で渦巻かせながら、1万円位のお手頃価格でパーソナルカラー/スタイルを診断してくれるサロンを見つけたので行ってきました。
その時に貰ったメモの写真が偶々見つかったこの機に思い出しつつ…

サロンは自宅マンションのようなところで、黒髪ロングの小柄ながらサバサバした雰囲気のお姉さんが迎えてくださいました。

アンケートフォームを記入した後Tシャツとハーフパンツに着替え、マスクをビニールに入れました。(この時はまだマスク着用の風潮が強く、診断中はあまり会話ができなかったこともあったのか少々気まずい空気感でした)

診断開始。
先にパーソナルスタイル診断がされたのですが、お姉さんは膝や肩、腰、首元に布を当てたりTシャツの袖を折ったりしていました。襟元の形やウエストライン、膝上と膝下のバランスなどを見ていたのでしょう。
ストレート/ウェーブ/ナチュラルの3種類をよく見かけますが、今回のサロンでは8種類のタイプでした。

次にパーソナルカラー診断。
よく見る色々な色の布を胸元に当て、ペラペラと1枚ずつめくっていきます。光を当てて顔と布の色の相性を見ていたのでしょうが、正直どの色も見え方が同じように思えて反応に困ってしまいました。
診断結果を教えていただいた時に、「この色の布は顔が暗く見えますが、こっちだと透明感が出ますよね」など言われたのですが、あまり違いがわかりませんでした。目元に注目して、と言われ意識を集中させても今ひとつわかりませんでした。
人間の肌と光と色の相性がどうなっているのか感覚が掴めないこの感じは、星空を見上げてもどの星がどの星座になるのか繋がりがわからないのと似たようなものかもしれない。

診断結果とその後
・パーソナルスタイル「キュート」
3種類式だと恐らくウェーブ
・パーソナルカラー「1st夏、2nd春」
可愛らしくふんわりした雰囲気が似合うらしいタイプ

似合うらしい色が単語帳状態でまとめられたカード、メモを取るスペースが設けられたパーソナルスタイル診断の紙を渡され、具体的にどんなアイテムやメイクが良いのかを教えていただきました。

家に帰ってカードやメモを取った用紙を眺めながら、なんとなく着ているとしっくりくる服、好きな服と比べてみました。
偶々好きな色とカードにあった色や形の特徴とが被っているからか、「しっくりくる」服の半分くらいが似合うらしい色、もしくは形のどちらかに一致していました。

ただ今まで大人っぽく見られること・汎用性の高さを目指して服を買っていた(ユニクロとか…)私には、“可愛い系”の服やコスメを買うことに抵抗が大きいです。
“可愛い系”ユーザーには凝ったヘアアレンジやメイクをしている人が多いイメージがあり、彼女たちと同じような系統になることで陰でマウントを取られたり痛いと思われたりしないのか怖いのです。
本来「趣味」であるファッションが「義務」「強制参加の格付けチェック」のような息苦しい概念になっている気が私はしていて、恐怖と面倒臭さの狭間で苦しい。「ダサい」≒「格下」であり、馬鹿にされても仕方がない、みたいな…

少し脱線しましたが、あの時診断を受けて以来良くも悪くも「似合うもの」の基準がはっきりしました。
この影響で今まで以上に服や化粧品の買い物に時間を必要とするようになりました。
何か運命的な一着/一個が見つかると全て楽なのにな。

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