ミスや失敗の思い当たる節

変則的なマインスイーパーみたいなパズルゲームを、気がつくと遊んでいます。
ノーミスでクリアしたいので、慎重に進めていくものの、どうしてもミスをしてしまいます。
そんなことを繰り返しているうちに、あることに思い至りました。


つまるところ、観察不足でミスしている。
しかし、観察不足というのは、原理的に解消不可能ではないか。


これは、『パズル』という自分自身しか存在しない状況での話であって、他人や様々な事柄が複雑に絡みついてくる『現実』とは、直接繋げられる話ではないかもしれません。
しかし、取っ掛かりなりには、十分になりえると思うのです。


どうして観察不足だと考えたのか。

変則的ではあるものの、基本はマインスイーパーと同じルールのパズルです。様々なヒントを頼りに、伏せられたパネルを捲っていきます。
できるだけノーミスで捲っていきたいのですが、どうしてもミスをしてしまいます。

このミスパターンが、ヒントの『範囲の確認漏れ』『読み間違い』『他との関わり漏れ』であり、つまるところ確認不足になるのです。

特に範囲の確認漏れは、自分のミスでは特に多い部類です。
範囲内での『枚数の数え間違い』『他パネルの混入の見落とし』など、手順を間違える以前のミスが散見されます。

読み間違いにしても、枚数や条件を思い違いしていますし、他との関わりも、ヒント同士の条件重なりを見落としています。


どれも、始めに自分の思い込みがあり、それらを一々確認しなかったが故に生じた、ひどく単純なミスでしかありません。
確認が不足していたから、思い込みを潰すことができなかったのです。


パズルでの話ですが、ある程度は現実に持ち込んで考えられるとも思います。
むしろ、パズル程度で確認不足が生じてしまうのならば、更に不確定要素が多い現実では、どれほど確認が必要なのでしょう。

パズルなら、条件は動きません。
しかし、現実はちょっとしたことで、条件が一変したりします。

事態は一切動いていないくせに、全く予想外のところから別条件が発動してしまう場合だってあるかもしれません。
また、条件変更が周知されるとも限りませんし、そもそも初期条件自体が、本当に正しいのかどうかも怪しかったりします。

思い込みを潰す確認は、損はありません。


確認不足って原理的に解消不可能では

『確認できる範囲』というのは、自身の目が届く、知覚できる範囲だと思います。何度も繰り返していけば、次第にその範囲を押し広げていくことができると思います。
それを、経験を積むとか、学習するとか、成長するとか、色々と云えるわけです。

しかし、確認不足というのは、どうしてもその範囲外で生じるモノだとも思えるのです。
範囲内で確認不足が起きるというのは、それはただ単に確認をしていないだけ、怠慢しているだけです。
範囲外だからこそ、確認不足が生じてしまうわけで、つまり、その辺りが自身の目が届くギリギリの範囲、成長ラインだとも捉えられます。


そして、ここにパズルだからこその優位点があります。

パズルは、ミスをしても、それだけです。
何度でもミスができますし、自身のペースで範囲拡大を狙っていけます。

しかし、現実ではそうはいきません。
ミスは大なり小なり影響を残しますし、何度も挑戦できません。成長ペースを待ってくれたりもしません。

思考や観察範囲を拡げる、安全な練習場と捉えれば、もしかしたらパズルにも別の観点が持てるかもしれません。


パズルと違い、現実ではノーミスがどれほど難しいことなのか。
想像するのも馬鹿らしいです。
それでも、確認不足のままでいるよりかは、少しでもミスを減らせるかもしれない与太話でした。

お時間をいただき、ありがとうございました。

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