注文が多いのと、内容が細かいのと、早口で注文されるのと。
どれが一番、面倒でしょう。
内容が細かい沢山の注文を早口で伝えてくるお客さんがいて、スタッフさんたちがそんな人について話していました。
満載、ある意味で役満です。しかし、お客さん当人には悪気はないのでしょう。それが、その人にとっての当然なのでしょうから。
スタッフさんたちは注文内容の細かさを話題にしていましたが、自分としては、早口で伝えてくる点が、一番厄介だと感じたので、その辺りをまとめてみようと思います。
注文が多いのと、その内容がやたら細かい。
これは当人の要望です。
実際に対応できるかどうかは、時と場合によるでしょう。ですが、それを聞くこと自体に不具合はありません。
もし対応できない・しきれない場合に、無理強いやゴネてくるのであれば、その時は話が変わってきますが、今はそこまでは考えないでおきます。
早口で注文をしてくる。
これは、要望を受ける側にとって問題です。
何を言っているのか、さっぱり聞き取れない可能性が高くなります。
そして、自分が一番厄介だと判断した部分を、段階を踏んで整理したいと思います。
自分の要望を相手に伝えるということは、他人に要望通りに動いてもらうということです。
要望通りに動いてもらうには、自分の要望をしっかりと理解してもらわう必要があります。
要望をしっかりと理解するには、不足なく理解できる説明が必要になります。
では、理解してもらえる説明とは、どういうものでしょう。
相手が聞き取れる声量は必要でしょう。
説明が十分でも、小声では聞き取れません。
説明を構築する文章力も必要になります。
最悪、単語を無数に繋げれば、なんとか形にできるかもしれませんが、齟齬がないよう確認が必要です。もし内容が細かくなるのであれば、更に双方の労力がかかるでしょう。
そして、相手の理解速度に併せた、適切な速度で話す必要があると思うので
す。
矢継ぎ早に注文を重ねられても、理解が追いつきません。漏れもでるでしょうし、何度も聞き直す必要もでてきて、ただ手間が増えるだけです。
当人にとっては自明のことでも、相手にとっては全くの未知の存在です。
双方の理解度が違う、ということがどういうことなのか。そこから理解する必要があると思います。
そんなわけで、『早口で注文してくる』ということは、
相手にしてもらうことを真っ当に依頼できていない、動いてもらう相手のことを殆ど考えない身勝手な人なのだろう、と自分は考えています。
そして、そういう人ほど要望が通らないとごね始めたりする、面倒な存在になりやすいと思っています。
なにせ、身勝手ですから。
そういう点で、個人的には非常に厄介そうだと感じたわけです。
今回はそんなお客さんがいたという話ですが、このような人はどこにでもいます。
早口でも十分に通じあえる界隈もあるのでしょうが、それは双方が早口でも通じると分かり合っている場合に限るでしょう。
普通の人は、相手都合の高速詠唱のような話は、一回では聞き取れません。
また、口に出したことは必ず起こるという『言霊』も、現実にはおこりません。
口から出た瞬間に、他人に無条件に全て伝わって、理解できることはありません。
相手が上手く理解してくれたから、話が通じただけです。
この場合、話し手の不備はいつまでも気づかれないままになるので、個人的には特によろしくないと思っています。
さて、このように考えているので、早口で叫んでいる人というのは、基本的に他人に聴かせようとしていない、自身が言いたいことを言っているだけの人だと思っています。
討論番組をイメージすると、何となく分かってもらえるかもしれません。
相手に理解してもらうのではなく、主張を声高に叫んでるシーンが想像できます。
まぁここ20年はテレビを観ていないので、最近はどうなってるのか知らないんですけどね。
そんなわけで、注文や頼み事は、相手側に立って丁寧に説明しないといけないと思います。なにせ、ちゃんと聞き取れていないのですから、何度も説明を繰り返したり、不満不十分な結果になりかねません。
そもそも人間ですから、どうしたって失敗やミスは発生します。丁寧に説明すれば発生率は下げられるでしょうが、それでもゼロにはなりません。
そのような対策をしていないのですから、不具合発生は妥当です。
そんな結末を、自身の不備だと思うか、スタッフが無能だと思うか。
多分、早口な限りは気づけないと思います。
なにせ、相手のことを考えていないのですから。
かなりの偏見だと思うので、真面目に受け止めないほうがいいです。
もしかしたら早口で文句を言われるかもしれない、そんな与太話でした。
お時間をいただき、ありがとうございました。
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