好きこそものの上手なれ(意訳)
辞書に載っている意味としてではなく、あくまで自分個人の考え方として、まとめてみます。
本来の使い方でしたら、サッカーなり漫画家なり、大枠に対して用いられる言葉だと思います。
それに比べると、自分の考え方は、もっともっとミクロな部分になります。
例えば、サッカーが好きだとして、サッカーのどの部分、どの点を好きに感じるかは、人それぞれだと思います。
巧みにボールを操ってドリブルするのが好きなのか。
ピンポイントを狙ってボールを蹴り出すのが好きなのか。
チームメイトの動きをみて動くのが好きなのか。
相手の動きを読んで動くのが好きなのか。
サッカーというスポーツを構成する無数のアクションの中で、どれを面白い、どの動きが得意だと感じるのか。
その点は、たとえプロだったとしても一様に同じとはいかないと思いますし、人に依って違うのが当然だとも思います。
漫画家の例えてでも、同様だと思います。
絵を描くのが好き、と言葉にすれば同じですが、
写実的に描く、抽象化して描く、人物を描く、背景を描く、線を引く、構図を考える、色を塗る、塗り分けを考える、などなど。
漫画を作り上げる上で必要な要素の内で、どの部分が好きだったり得意だったりするのかは、人それぞれに依って違うはずです。
プロだからサッカーが上手いとして、漫画家だからと絵がうまいとして、必ずしも全過程・全工程が好きだったり得意なわけではないと思うのです。
ただ、好きだと自覚している部分を中心に、サッカーの練習をしたり、絵を描いたりしている内に、そこを起点として、次第に他も伸びていき、結果的に全体の底上げ、スキルアップができているのではないでしょうか。
布をつまみ上げている様にみえるかもしれません。
得意な部分をつまみ上げれば、周囲も引っ張り上げられて、最終的には布全体が持ち上がります。
特定の業種に限った話ではないと思っています。
もっとミクロな、些細な部分に注目して考えれば、他へと流用や転化可能な事柄は多数存在していると思います。
人と話すのが好きだったり。
整理整頓するのが好きだったり。
丁寧に工程を進めるのが好きだったり。
そういった、自身が好きだと感じる、何でもないような小さい部分やアクションを認識・自覚することで、その部分をスキルアップさせることができ、次第に他のスキルアップも図れるのではないかと期待します。
一点のレベルアップだけを図ったとしても、上達するほど他知識も必要になってきます。それらの他知識が、結果として周辺スキルのレベルアップにも繋がってくれると思うのです。
そしてそれらが連鎖していくことで、最終的に布自体が持ち上がるのです。
何が好きだと感じて、何が得意なのかを、自覚する。
起点は自身の好きを自覚するところで、むしろ、ここが一番難しい箇所かもしれません。
意識するのは、とにかく観察し続けるしかないかもしれません。周囲の人に指摘してもらうのも有りですが、それを自身が自覚しないことには、始まりません。
自信があまり持てない人には、なかなかに難しいかもしれません。
その場合は、こっそり試みていいのです。失敗しても、話さなければ、誰にも知られませんから。
これは、自身が何をしたいのか、自身が何を得意なのか、何ができるのか。まだまだよく分かっていない、特に若い人に向けた、1つの考え方になるかもしれません。
なんて、まとめてみましたけれども。
どれだけ歳を取っても、自分の意外な好きを発見する、与太話でした。
お時間をいただき、ありがとうございました。
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