居心地

私の落ち着ける場所はどこにあるのか。

自室、お風呂、リビング、インターネットで検索してくると上位に出てくる場所だ。
これらの場所を私は所持していない。
お風呂は帰ってくるともう湯船のお湯が洗濯機に使われている。
自室、リビングはそもそも存在しない。

1人の時間というのは確保したいものである。
それを考えるようになったのは20歳を超えたあたりからだ。
親から話しかけられること、その全てが嫌になっている。
これは反抗期なのか?それとも自分自身の考えが幼稚になってしまったのか。
両親から日々発せられる言葉は私の体や脳を萎縮させる。
お金のこと、将来のこと、八つ当たり、命令、今まで言われたとしてもなんとも感じなかったことに対して日に日に嫌悪感を感じるようになってきた。
帰宅した時に両親がいるだけでストレスを感じる、何かをしでかした訳でもないのに何か怒られるようなことをしてないかと私の悪いところをただひたすら私の中で無意識のうちに粗探ししてしまうのだ。

両親に何か叱責されるかと自分自身を責め続けている今の環境に疲れている。

単純にそろそろ私は自立したいのだ。

脳が萎縮してしまうこの環境から解放されたい。

今の私の落ち着ける時間は大学へ行くまで2時間、電車の中ぐらいだ。
電車の中で何ができる、携帯を触る、小説を見るぐらいだ。
十分かもしれないが、満員電車のなかで落ち着けるなんて無理に決まっている。

本当は観葉植物なんかがあるベッドの上でハロゲンランプをつけながら、小説のページをめくりたい。

あと2年、この家から出ていくまでの時間である。

2年後、一人暮らしをし始めた時の私は嬉しさ、楽しさ、寂しさ、悲しさ、どんな感情を抱いているのか。

私の1人の時間を手に入れることが楽しみで仕方がない。

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