新入社員にとって一番こわいのは残業でも呑み会でもなく「訊けないこと」なのでは

と、思ったのでここに記そうと思う。

こんばんは。ゆーきちゃんです。

配属されて一週間がたった。配属御籤は中吉といったところで、一人前になるまではしばらく必死こいて働いていこうかなという所感だ。正直嬉しい。でも同時に気が重い。

ところで、明日は月曜日なわけだけど、この一週間の総括をしたいと思う。
たいしたことは書けないんだけど、もしこのnoteを読む中間管理職の人がいたとして、その人になんとなく届けばいいかなって思った。

この一週間はとにかく空気を読んで職場の仕事を覚える(しかも、自主的にそれを行う)日々だった。大体の基本的なマナーや規則は新入社員全体研修で学んでいるので、割とすぐポイっと現場に投げられたからだ。多分明日からもしばらくそんな感じだと思う。
そこで、私が一番気が重かったのは、「訊けない」ことだった。

例えば、「朝来たら『おはようございます』ですか?」「名刺の渡し方がわからないんです」「挨拶っておじぎは30度くらいですっけ?」なんてことは、流石に訊かない。初歩の初歩過ぎる。調べたらわかるし。

また、「外線電話に出るときは『お世話になっております』ですか?」「お客様にお水を出すときはえらい人から順にですか?」とも、意外と訊かない。これは、私に学生時代アルバイトでコールセンターで働いた経験と、旅館の配膳をした経験があったからで、大学出たての22歳が配属初日にできるかどうかは微妙。若干怪しくなってきた。ここで周りの先輩に素直に訊けるかどうかで雌雄を決する。

なら、「○○さん宛に電話取り次いでほしいらしいんですけど、今日はお休みされてるって外部に言ってもいいですか?」「この資料って、持ち帰らない方がいいですよね?」「このパソコンのシステムって使っても良いですか?」とかなら、どうだろう。
つまり、これらはその配属先独特のルールが存在すると自分が察せたときに新人から出てくる質問で、そのシチュエーションにならなければ疑問は浮かばないということ。そして、質問される相手からすると当たり前すぎて気づけない点であるということ。
ここら辺はかなり質問しにくい。自分の察し能力が試されているので、気づけていない所があるんじゃないかという不安もややある。
でもまだいい。訊けるもん。

次。
「残業は基本しないって研修で聞いたんですけど、皆さん遅くまで残られてますよね。いつもこうなんですか?というかちゃんと残業代出てますか?」
「土日って出張とかあるんですか?ライブ行きたいんですけど」
「〇〇さんって、年次は最古参なのに役職ないですよね。どういうポジションなんですか?」

訊けるかーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!

訊けるわけない。さすがにこれ訊いたら生意気だろうなとこっちもわかる。
でもこの一週間働いてなんとなく「あ、これ意外と忙しいやつだ」と察しちゃったんだもん。このままなし崩しに働きたくない。せめて「忙しい部署だけど残業代出るし頑張ってほしい」って言って。「忙しいし業績出すためにサビ残だけどわかるよね?察してね」だったら血反吐出るんだけど。

全部が全部「察しろ」の嵐だったら流石に嫌なんだけど。

吞み会や、残業が嫌なわけではない。仕事に矜持を持てるなら別に職場の方との呑み二ケーションや残業だってやぶさかではない。
何よりつらいのは、その私自身がどうするかの選択権利が前置きもなく奪われることだ。

ああ。訊きたい。
「残業とか結構あるんですか?40時間くらい?」
うん、そうなの。繁忙期だとどうしてもね。会社の規定で上限はあるし、残業した分は残業代出るよ。
「ああ、そうなんですね。わかりました」

このやりとり一つでいい。訊きたい。でも訊けない。私にはほかに覚えなきゃいけないことがたくさんあって、上司の限られた質問OKタイムに「残業代出るんですか?」なんて訊いてる場合ではないんだ。

と、いうことで、明日からまた一週間始まるけれど、私にとってこわいのは「訊けないこと」なのだ。

はやく月日が経って、私のこの憂鬱があっという間の忙しさによって忘れ去られますように。

ゆーきちゃん



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