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Facebookがオワコンな8つの理由

Facebookがヤバい。メインのSNSをmixiから乗り換えて13年、ここ最近、急激な「Facebook離れ」を感じる。ユーザーが飽きたのではない。おそらくいろんなプロトコルに問題をきたしている気がしてならないのだ。気がついたことから挙げてみる。

①「いいね」の数が減っている

友達700数十人いるぼくの投稿には、どんな投稿でも30~120の「いいね」がついていた。平均すると70くらいだから、友達の1割くらいか。それが今年に入ってからでいうと、平均30くらいという体感だ。投稿の内容がつまらなくなったわけでは決してない。古い投稿を読み返すと、本当にくだらないことを書き散らかしているし、写真もない。あっても画質が悪くアングルも下手くそ。つまり、アクティブユーザーが減っているのだ。投稿しなくてもアプリを開く、というユーザーすらいない。余談だけど昔、福岡に「いいね職人」を名乗っていた人がいたなぁ。

②友達の投稿が減っている

これも、①と同じでアクティブユーザーが少なくなっているからだろう。フィードを見ると、今でも熱心に投稿を続けている限られた友人の近況に挟まれて、見たくもないのに繰り返される広告、フォローしているわけでもないのに、勝手にお好み扱いされているグループの投稿や動画が溢れている。リアルな友人との交流や近況報告を目的としているぼくとしては、うんざりする。

③友達の数が減らない

一見、いいことのように感じるかもしれないが、要するにこれもまた、アクティブユーザーが減っている証拠だ。以前は、月に何人かのペースで友達の数が減っていた。名刺交換をした程度で申請した後、やっぱりあまり縁を感じなかった、ということでフォローをやめる、ということはぼく自身も経験してきたから、友達の数が減ってもあまり気にしない。しかし、最近は「友達をやめる」という行為以前に、Facebookを開かない、という人が増えているのだろう。

④アクティブユーザーの高齢化

これはもう説明不要だろう。投稿している人の年齢を見ると、相当高齢化がすすんでいるSNSの代表格と言っていい。20代、30代は「学生の頃アカウントを作ったけど…」みたいな人ばかり。プロフィール画像が学生時代のままで止まっている人も多い。社会人になると「本名でSNSをする」なんてことは、デジタルリテラシーの高い彼らにとって危機管理上リスクでしかないのだろう。

⑤グループの対象が高齢化

ぼくの場合、フォローしているわけではないのに表示されるグループの投稿が「昭和の風景」を写した写真だったり「旧国鉄の車両」だったり。動画を集めたページには、ドリフのコントや「ザ・ベストテン」を賑わせた昭和のアイドルたちの懐かしい映像が並ぶ。ユーザーの年齢に合わせているのかもしれないが、ぼくのInstagramの動画にはもっと最近のテレビ映像とかが表示されるから、必ずしもそうだと言い切れない。

⑥ログイン連携が縮小化

Facebookログイン終了を知らせる食べログのページ

インターネットサービスの中には、IDやパスワードを入力しなくとも、Yahoo!やGoogle、LINEなどのアカウントと連携してログインする機能が装備されているものが多い。たとえば「食べログ」もそう。しかし、この食べログがFacebookアカウントを利用したログインを8月5日でやめるという。連携していても、利用する人が減っているからなのか、なんなのか。理由ははっきりしないが、不便になることは間違いない。

⑦AI監視が誤っている

不服申し立てをすると即座に詫びてきた

真剣にヤバいと感じたのは実はこれ。仕事上で使うアカウントから、企業広報的な投稿をしたところ、それらすべてが「コミュニティ規定に違反しているため表示されません」と通知が来た。投稿した直後に即、通知が来るということは人の目で確認したのではなく、AIが判断したものと考えていいだろう。不服申し立てをしたら、しばらくして「あなたの投稿の表示が再開されました。誤りがあったことをお詫びいたします」という通知。つまり、人の目で確認して問題ないと判定した、ということだ。FacebookのAI監視はかなり危うい。

⑧ビジネスコミュニティの主宰者が指摘

全国各地でビジネス交流会を主宰している人物と会ったときに「これまではFacebookグループを作って交流会のお知らせをしてきたけど、これからは独自開発したSNSを使おうと思っている」と発言した。その理由を問うと「だって最近、Facebookやばいでしょ。おそらくMetaの社内で何か起きてますよ」と打ち明けてくれた。

そんなわけで、ぼくもそろそろメインのSNSをFacebookから他のものに変えようかと思っている。何かぴったりのものはないだろうか? まさかTikTokではないだろうから、他にないか探してみたい。

ただ、利用価値を見出しているのが「思い出」機能。「○年前のきょう」が表示されるから、「ついこの前行ったと思っていた旅行先、もうそんなに前なのか」とか、子供の成長を見直したりだとか、それはやはり長年続けていけばいくほど価値が高まっている。これはなかなか代え難い。

あと、つい最近の話だけど、知り合ったばかりの某企業のトップと「これからどんな手段で繋がっていきましょうか?」という話になって「LINEでもいいけど、Messengerとかどうでしょう?」と提案してみたら「Facebookですか! なんだかそれは嬉しいです。Facebookって、お金持ちが使っているイメージです」という返事。へー! そんなイメージ持っている人いるんだ。しかも彼、デジタルコンテンツを扱う会社のトップだから、イメージとはいえ何かしらエビデンスに裏打ちされている筈。

そんなわけで、オワコンと言いつつもぼく自身高齢化していることもあるので、当分はFacebookを使い続けるのだろうと思う。

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